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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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秘密2

その1で、2巻の前半、「秘密2002」について書いてきましたが、今回は、後半の「秘密2003」について。

「2002」に引き続き、「青木、もう一つの苦悩の事件」とでも言うべきこの事件、予測の付かないストーリー展開と、描かれる第九の仕事への葛藤、更に深まってゆく薪さんと青木の信頼関係、そして秀逸なラストと、120ページ余りの中に、見どころが詰まった作品だと思います。


「秘密2003」

美しい薪さんと、青木のカラー絵に、まず見とれた。

そして、死刑執行と葬儀という暗いシーンの後に、第九メンバー達の明るいやりとりにホッとする。

父親を失ったばかりの青木に、厳しい仕事を担当させる薪さん。
岡部さんの心配をよそに、受ける青木。
第九に入ってちょうど1年になる青木に、この仕事をまかせても大丈夫だと、薪さんも判断したんだろう。

「きちんとやります!」と言う青木と、そんな青木を笑顔で見る薪さんの間には、しっかりと信頼関係が育まれていることが伺えた。

青木が「その映像」を発見した瞬間と、保護されていた少女がその少女と確信された瞬間が重なり、「もう刑は執行されてしまったから」という文字と共に、少女が目を見開いてかすかに微笑む・・読んでいて戦慄が走る。

あっという間に引き込まれるこの展開。
いつもながら、清水さんの手腕に、見事にやられてしまう。

露口は冤罪だという青木のセリフは、読んでるこちらの気持ちと同じ物。
それを、「軽々しく口に出すな」「立派な共犯だ!」と言う、薪さんの冷静さと判断、さらに、絹子を見て、突っ走りそうな青木を制する、上司としての責任感と、青木を思う気持ちに、惚れ惚れする。

対して、絹子の問い詰めに、正直に内心を顔に出してしまう青木。
そんな青木に対して、第九での仕事をしている以上、どこかに必ず持っている後ろめたさを、弱みを、突いてくる絹子。
絹子が、一筋縄ではいかない、とんでもなく大きな陰と憎悪を持ってる女性だということが、見えてくる。

そして、青木の、家族や親戚とのやりとりの中で、第九という仕事が、世間からどういう目で見られているか、第九の仕事とは一体どういう物なのか・・読んでいるこちらは、青木の真っすぐな正義感を分かっているだけに、理解されない孤独を思い、そして、どんなに正当な理由であれ脳を見ることの是非に直面する、その苦悩を思う。

青木の仕事を、「立派だ」と言っていた父親の言葉、でもそれを「好かんかったと」と告白する母親の言葉の衝撃、その上で、実は青木の職場の前で記念写真を撮っていた、父親の姿・・。

青木と共に、泣けてくる・・。

第九に入って1年の間、描かれたのは、貝沼の事件と天地の事件だけだけれど、きっと青木は、たくさんの事件に携わり、それらの全てに対して、真っすぐに向かってきたのだろう。

入る前から、第九に憧れ、薪さんに憧れ、今までは謎のままだった事件がこれで解明されると、信じて突き進んできた。
信じることで、猟奇殺人の被害者や加害者の脳を見るという、極端に厳しい仕事を乗り越えてきた。

それが初めて、「見ても判決はくつがえらない」「なす術が無い」事件の中で、他人の秘密を掘り返すことに、葛藤を覚えた、青木。
それはきっと、第九に入れば、いつかは通らなければならない道、なのかもしれない。

青木の報告書を褒め、宇野達の事件を見ていけとヒントを与える薪さん。
青木がそのヒントに気付き、推理し、行動に出ることを予測して。
そしてその青木に、薪さんが笑顔を見せるのは、青木が自分の予測どおりに動いたカンの良さに満足したと同時に、青木自身がそれで元気を出したことに、安堵しているようにも見える。

そして・・「ご存知だ」という、名セリフ・・。
そして、無言の笑顔。

葛藤を覚えながらも、真っすぐに突き進むことを止めない青木と、それを全部お見通しの薪さん。
このコンビネーションに、嬉しくなる。
・・岡部さんだけが、ちょっと可哀相な展開になってるけど(^^)

事件は新たな展開を見せ、同時に、絹子が少年に何かを見せようとし、そして、絹子の過去が露呈する・・。
事件としても、薪さんと青木の関係性としても、ここは転機だと思う。

青木の懸命さを知っているからこそ、平井少年の脳を見る、その前にまず遺族に会いたいという要望に対して、薪さんは許可を取り付ける。
それはたぶん、状況から無理な要望だった筈。

それが、全盲だと分かった時のショック・・。
逃れる絹子をもうどうしようも出来ないというあきらめ・・。
そして、繰り返される絹子の過去と、露口の後悔・・。

流れるようなこの展開が、青木の発見で、また転機を迎える。

まさか、ペットの、犬の脳を、見ることになるとは・・。
動物好きの青木だからこそ気が付いたんだろうと、最初の、全く事件にそぐわないと思えた犬や猫の話題が、ここにつながった。

・・そして、現れた秘密の場所・・。
遂にたどり着いた、絹子逮捕への、糸。

驚愕というか、青木の粘り勝ちというか、二転・三転して、辿り着いたこの終末に、第九メンバー同様、私も言葉が出なかった。

絹子はきっと逮捕されるのだろう。
重い重い罪を背負って。

でも、平井少年も、ZIPも、殺されたたくさんの人達も、帰るわけではない。
刑が執行された露口の事件それ自体も、くつがえることは無い。
そしてその露口によって、憎悪の芽が芽生えた、絹子も、最初は被害者だったのだ・・。

カタルシスと同時に、どうしようもない、やるせなさも漂う。

そんな中で、ZIPの見た光景の、圧倒的な美しさ・・。
そこに、青木のモノローグが重なり、切なさが胸にせまる。

痛ましい事件だったのに、ラストシーンの余韻は、どこか冴え冴えとして、美しかった。


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コメント

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○Kさま(←今更イニシャルにする必要も無いでしょうか??)

拍手コメントありがとうございました。
こういうコメントが励みになります!
どうもありがとうございました(^^)

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「秘密 2003」の感想

週一回ずつ感想を書き進めようと決心して進めております! 今回は「2003」です。 私の場合、感想文が苦手なので感想書かない方が更新早まる...

2008-11-28 08:41:33 | 「秘密」な日常

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