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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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でも必ず書かせていただきますので
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Scene14:プチホテル


薪達3人は、フィレンツェのホテルに、チェックインを済ませた。

最初青木は、ホテルに入ってすぐに、入り口の狭さと、見たことも無いような型のエレベーターに、ちょっと驚いていた。

「・・随分古いホテルのようですね・・」
エレベーターの中で青木が言い、ファビオが答える。

「そうですね。この建物の一番古い部分は、13世紀の物だそうですよ」
「えっ!?」
「フィレンツェでは、古い貴族の館を、ホテルに改装しているところが多いんです」

「そうですか・・」
「フィレンツェでは、ローマのような近代的なビジネスホテルが未だに無いんですよ。まあ、ここを訪れる人間が、そういった物を要求してないってことでしょうけどね。値段は、シングルならビジネスホテルと同様ですし、ここよりランクの低いホテルは、色んな意味でお勧め出来ませんから」

エレベーターのドアが開くと、フロントが現れた。
「ボナセーラ」きちんとした身なりの紳士が、笑顔で出迎えた。

ファビオがチェックインを済ませる間、薪と青木はロビーを見渡していた。
入り口の薄暗さが嘘のように、ロビーは広々として、柱や天井の豪華な装飾に、クラシックなインテリアが調和している。

「お待たせしました。部屋はこの上の階です。マキさんは一番奥の部屋。アオキさんと私は、申し訳ないんですが、シャワーのみの部屋になります」
「ああ・・構いませんよ」

部屋の前まで来ると、
「じゃあ、私はこれで失礼いたします。お疲れ様でした!」
そう言って、ファビオは自分の部屋に入った。

薪が、驚いた目で青木を見上げる。
「ああ・・来る時に、電車の中で、日本語の挨拶を教えたんですよ。オレも少しイタリア語を教えてもらって」
「そうか」フッ・・と、薪は微笑んだ。

そして、奥の部屋に入ろうとする薪を、
「薪さん」青木が呼び止めた。

『マキさんは、アオキさんが居る時と、そうじゃない時では、全く違った顔を見せるんですね』
青木の脳裏に、ファビオの言葉がよみがえる。

「あの・・オレ!」思わず声が上がった。
「シッ。大きな声を出すな。こういった古い建物は音が響く。ファビオの部屋まで聞こえるぞ」

薪にけん制され、青木はまた、勢いを失ってしまった。

青木も、一人、自分の部屋に入った。
大きなため息をついて、ベッドに横になった。

部屋は、確かに少し狭く、バスタブも無かったが、元貴族の館というだけあって、凝った装飾や、品のあるインテリアが、趣のある部屋を形成していた。

しかし、今の青木には、どんな部屋であれ、それは殺風景に感じられた。
でも、ローマで一人コーヒーを飲んだ、あの夜のような不安は無かった。

時々漏れ聞こえる物音に、隣室に居る薪の気配を感じながら、青木は深い眠りに落ちていった。



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