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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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でも必ず書かせていただきますので
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Scene17:画像


翌日、薪達がフィレンツェ警察に着くと、ラティーニは、薪宛の封書を差し出した。
「これが届いていた。重要扱いだ」

薪は受け取らず、
「それはあなたにです。ラティーニ局長」そう言った。

ラティーニは、その場で封を切った。
中から出て来たのは・・

「昨日のうちに、ローマのMRIセンターに連絡して、送らせました。コスタのMRI画像をプリントしたものです」
「これが!?・・こんな鮮明に、見られるものなのか・・」
初めて見るMRI画像の写真に、ラティーニは見入った。

「これが、コスタの視界そのままの物。焦点がここに合ってるのが分かります。そしてこちらが、後ろの人物をアップにして、不鮮明な部分を修正した物です」
「見事だ・・しかし、この男は?」

「ファチャード家の使用人です」
「な!?」

ラティーニは改めて写真に見入った。
コスタが日用品を買い物している、その向かいのカフェで、新聞を広げ、コーヒーを飲んでいる男。
それは、コスタの視界に入る大勢の通りすがりの人間の、一人に過ぎない。

「君は・・ローマで、この映像を一度見ただけなのだろう?」
ラティーニの驚きを無視し、薪は続けた。

「昨日、ファチャード邸で、この男とすれ違いました。物腰から見て、秘書や執事ではないと思われます。かといって、下働きの人間という感じでもなかった」

「家の中を慣れた様子で歩いていたが、他の使用人と親しい様子でもない。つまり、この男は何か単独で仕事をしている・・ボディガードか、何か特別な仕事を与えられているか、あるいは、サルバトーレではなく、ステファノの使用人かもしれません」

すれ違っただけで、それだけの情報を得ている薪に、ラティーニは、更なる驚きを隠せない。

「ローマに来ていたからと言って、事件に関係があるとは言い切れません。ただ、確かな事は、彼が新聞を広げながら、視線はコスタを向いているということです」

ラティーニは、写真を見て、低くうなった。
「・・確かに。この男は何か仕事があってローマに来ていたのかもしれん。・・が、偶然にしては出来過ぎだ。何か、ステファノの指示を受けて、動いていたのかもしれんな。まず、この男に、ちょっと時間をもらった方が良さそうだ」

ラティーニの瞳が、奥で光った。

そんなラティーニを見て、薪は言った。
「昨日、面倒なことになると、おっしゃいましたが」
「ああ・・ファチャード家から、ご丁寧にも、署長に連絡があった。署長は、二度と家を訪ねることはしないと言い、後から呼び出された私もそう約束した」

「じゃあ・・」二人のやりとりを聞いていた青木が、心配げに口を開くと、ラティーニは言った。
「家を訪ねることはせんよ。ただ、ちょっと周辺を嗅ぎまわることは、するかもしれんがね」

「私自身、眠っていた何かが、目覚めているようなのだ。・・もしかすると、これが警察最後の仕事になるかもしれん。だが、それもいいんじゃないかと、思っているのだよ」
ラティーニは笑みを浮かべて、そう言った。



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