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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


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Scene20:包帯


青木は、ホテルのベッドで、横になっていた。
病院で手当を受けた左手には、包帯が巻かれている。

病院の行き帰りも、3人は周囲を警戒していたが、犯人はもう、近くには居ないようだった。

「大丈夫ですか? アオキさん」ファビオが言う。
「ええ。もう血も止まりましたし。痛みも、薬が効いてるみたいで」

「部屋で休んだらいい。今夜は僕が付いてる」
「大丈夫ですか? じゃあ、何かあったら呼んで下さい」
薪とファビオのやりとりを、青木は横になったまま聞いていた。

ドアの閉まる音がした後、椅子を引き寄せる気配がした。
青木が見上げると、薪が、ベッドサイドに座って、覗き込んでいた。

薪の手が、青木の額に触れる。
「少し・・熱も出てるようだな」

青木は、病院へ行き、ここに戻るまでの、薪の様子を思い出していた。
怪我をした自分以上に、蒼ざめ、辛そうだったその姿・・。

「薪さん・・」
「うん?」

「薪さんも、疲れたでしょう。部屋で休んで下さい。オレはもう、大丈夫ですから」
「・・・・」

薪は何も答えなかった。
・・しばらくして、言った。

「僕の責任だ」
「え?」
「お前を、危険な目に合わせた」

「何も、薪さんのせいじゃありません。・・薪さんが上司で、オレが部下だから? 確かに、第九ではそうかもしれない。でも、ここでは、アメリカと日本から、ここに手伝いに来てる身です。立場は同じですよ」

能力には大分差があるけど。
そう、青木は内心で付け足した。

「それにしても、情けないですね。ラティーニ局長は、相手に反撃したと言っていたのに、オレは何も出来なくて、やられっ放しで」
そう言って、青木は笑って見せた。

「・・僕を、かばったりするからだ」
薪は言った。

逃げるわけでも、反撃するでもなく。
あの状況で、とっさに、お前が僕を守ろうと、それしか考えなかったからだ。

「馬鹿な奴だ・・」

薪の声は、消え入りそうに、かすれた。

「すみません。心配かけて・・」
青木は薪を見つめると、そう言った。

そして、怪我をしていない方の腕を、伸ばした。

薪の頭をとらえ、引き寄せた。
ごく自然に、二人の顔が重なった。

それは、とても静かな、キスだった。

・・・・・・が

「ん・・お前、何して・・!」
どうやら青木は、「静かなキス」では、いられなかったようだった。

「馬鹿! 傷に障る。離せ!!」
薪が青木を振りほどくと・・

「あ・・」
青木は、傷口がまた開いたことに気が付いた。
包帯が赤く滲んでくる・・。

「・・替えの包帯をもらってくる。安静にしてろ!」
薪の怒声が飛んだ。

良かった。薪さんらしくなった。
薪の出て行く音を聞きながら、青木はそう思い、微笑んだ。

薪が包帯を持って戻った時には、痛み止めの薬のせいか、青木は既に、眠っていた。



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コメント

■ 

かのんさん、今更ながらお帰りなさい♪
サイトは毎日チェックしてました(^^)

今回遂に…!!
キスシーン登場ですね。
かのんさんが具体的に書くのって初めてじゃないですか?
何かドキドキしちゃいましたー。

続き楽しみにしてます。

■ きゃっほー(≧∇≦)

こんばんは。かのん様♪

またまたお邪魔します(^_^)v

なんと薪さんと青木が襲われてしまいましたね。しかし、青木が頑張って男をあげました!

そして、今回、皆様のコメントを拝見して気が付きました!

えっ…キスシーン初登場…あれっ。そういえば、えっ!初めてでしたね
バンザーイ\(^ー^)/ キスシーン初登場、おめでとうございます♪

いえ、私の頭の中では
「そんな暇があったら…」
のイメージがコハルビヨリさんの挿絵付きで出来上がっておりまして(^_^;)

ベッドの上で、デリカシーのない発言をした青木に、ムッとした薪さんが
「そんな暇があったら…。」
と青木の上に…みたいな(≧∇≦)

そこまで、行っている恋人同志ですから、もう…ね。

静かなキス…自然に唇が触れ合う。お互いを大切に思いあって優しく包み込むような。素敵だな。

なぁんて思っていたら、あら、青木が我慢できずに…ナニするつもりだったのですか(*^o^*)
ボタンを外すとか、
シャツをたくしあげて、手を中に滑り込ませるとか、

きゃぁぁぁぁ(≧∇≦)
またまた妄想して羽ばたいてしまいました~
バッサ★バッサ

せっかくお優しい薪さんが包帯を持ってきたのに寝てるヤツ青木。
きっと、薪さんは傷に触らないように包帯を巻き直してあげたのでしょう\(^ー^)/

でも、最後にちょっとイラッとして、傷口を軽くビシッと叩きそうです(^_^;)

■ 

○原麻めぐみさま

コメントありがとうございます。

> かのんさん、今更ながらお帰りなさい♪

ただいまです♪

> サイトは毎日チェックしてました(^^)

どうもありがとうございます!
私も、めぐみさんのブログ、ネット断ち中もケータイで更新チェックしておりまして、ネットに戻った今、じっくり読んでゆっくりコメしたいのですが・・。

創作も更新したい・コメレスもしたい・人様のサイトもじっくり読みたい・コメも残したい・・となると、なかなか・・
欲張り過ぎですよね(^^;)

> 今回遂に…!!
> キスシーン登場ですね。
> かのんさんが具体的に書くのって初めてじゃないですか?
> 何かドキドキしちゃいましたー。

はい。
あれだけ妄想を広げておいて、具体的に書くのは初めてです。
遂に遂に・・書いてしまいました・・。
ドキドキしていただけたなんて、嬉しいです!

> 続き楽しみにしてます。

ありがとうございます~(TT)
とても励みになります!♪

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

いつもコメント嬉しいです!!

> なんと薪さんと青木が襲われてしまいましたね。しかし、青木が頑張って男をあげました!

男、あがりましたか?
良かったね~、青木!

> えっ…キスシーン初登場…あれっ。そういえば、えっ!初めてでしたね
> バンザーイ\(^ー^)/ キスシーン初登場、おめでとうございます♪

ありがとうございます♪
そうなんです。
実はキスシーンデビュー☆なのでした。

> いえ、私の頭の中では
> 「そんな暇があったら…」
> のイメージがコハルビヨリさんの挿絵付きで出来上がっておりまして(^_^;)

コハルビヨリさんの挿絵付き!
ウケました(>▽<)
私の拙い小説を、コハルビヨリさんの挿絵をイメージしながら読んでいただけるなんて・・こんな名誉なことはございません(^^)

> ベッドの上で、デリカシーのない発言をした青木に、ムッとした薪さんが
> 「そんな暇があったら…。」
> と青木の上に…みたいな(≧∇≦)

キタキタキタ・・
たつままさんの具体的妄想キタよ☆(←喜んでる)
「そんな暇があったら・・・」のセリフはもう、こういうことにつながるイメージが出来上がっちゃいましたね(^^;)

妄想を喚起しつつ、実は具体的には何も書いてなかったのですよね・・。
しかし、一線を越えてしまった今、果たしてどうなることやら・・・

> 静かなキス…自然に唇が触れ合う。お互いを大切に思いあって優しく包み込むような。素敵だな。

ああ・・たつままさんの表現力が素晴らしい☆
私の書いた物が更にランクアップするようで・・嬉しいです(〃▽〃)

> なぁんて思っていたら、あら、青木が我慢できずに…ナニするつもりだったのですか(*^o^*)
> ボタンを外すとか、
> シャツをたくしあげて、手を中に滑り込ませるとか、

またキタキタキタ・・キタよ!☆☆(←大喜び)

> せっかくお優しい薪さんが包帯を持ってきたのに寝てるヤツ青木。

夜になってから病院行って戻ったのだから、かなり深夜になってる筈です。
疲れたのでしょうね。
それに、痛み止めの薬は眠気も誘いますから・・(と、青木の代わりに言い訳してみる^^;)

> きっと、薪さんは傷に触らないように包帯を巻き直してあげたのでしょう\(^ー^)/
> でも、最後にちょっとイラッとして、傷口を軽くビシッと叩きそうです(^_^;)

想像してまたまたウケました~☆
私の書いた物から、色んな方向に想像していただいて、作者冥利に尽きます。
ありがたいです!(^^)

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