カウンター


プロフィール

かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


当ブログ拍手頁

最新の公開拍手コメのレスはこちら それ以前の公開拍手コメ&レスは、各記事の拍手ボタンを再度押していただければ読めます 鍵拍手コメにつきましては、拍手をいただいた記事下コメント欄にレスを書いております

所属してます♪


月別アーカイブ


最新記事


最新コメント


検索フォーム


 
Scene22:逃走


ステファノが館を出ると、声をかけてくる人物が居た。

「やあ、ステファノ・ファチャードだね?」
「・・あんたは?」

「私か? 私は・・」
ラティーニが胸ポケットを探り、身分証を取り出すのと、ステファノが走り出すのが、同時だった。

周囲に車が無いことから、ラティーニは油断していた。
路地裏に、バイクが停めてあった。

ラティーニがしまったと思った時には、ステファノのバイクは、フルスピードで逃走していた。

薪達3人は、フィレンツェ警察の署長室に居た。
車を返し、挨拶を済ませたら、ローマに戻るつもりだった。

「車、すぐそこに停めてしまったんですが」ファビオが言うと、
「ああ、後で事務局の者に移動させよう。帰りがけにキーを渡していってくれ」
署長が答えた。

薪達が署長室を出ると同時に、無線が鳴り響いた。
「ステファノ・ファチャードがバイクで逃走中。現在サンタ・クローチェ地区。ナンバーは・・。車だと入れない道を通ってやがる! 一台じゃ厳しい。応援を頼む!」
ラティーニの声だった。

「あいつ・・」署長が、すぐ無線マイクに向かった。
「パオロ、戻って来い! 何無茶をしてる!」
当然、返答は無い。

「薪さん、オレ、行きます」
青木が言った。

「何を言ってる?」薪は、青木を見上げて言った。
「ラティーニ局長は、警察生命をかけて、この事件を追っているんです。放っておけません」

「馬鹿を言うな! その怪我で何が出来る! それにお前は、この国では捜査権も無い、国際免許も無いだろう。一体何を加勢するつもりだ!」
「それは・・」
青木が言いよどむと、ファビオが言った。

「私が行きます」
薪と青木が振り返った。

「私が運転します。私なら運転が出来る。それに、イタリア警察の一員です」
ファビオがキーを手に言い放つと、周囲から声が上がった。

「ローマっ子は引っ込んでな」
「ここは、俺達のシマだ」

言いながら出てきたのは、パトロール隊員達だった。
「ラティーニのおっさん、遂にやったか」
「やっと出番か。この時を待ってたんだ」

次々と準備をする隊員達に、署長が怒鳴った。
「おい!」

隊長を務める男が、振り返って言った。
「署長。みんな、局長がステファノを追ってたことを知ってます。今更引き止めても無駄ですよ」
「馬鹿なことを! 指名手配も出ていないんだ。捕らえたところで、不法に拘束したことになるぞ!」

「だったら、重要参考人じゃなくて、スピード違反の現行犯で捕まえるとしますか」
隊長がそう言うと、周囲の隊員達もうなずいた。

隊長が無線マイクに向かう。
「全隊員に告ぐ。ステファノ・ファチャードが市内を逃走中。バイクのナンバーは・・。ラティーニ局長が追ってる。応援に向かえ」
「おい! 待て!」署長が叫ぶ。

「アオキさん、行きましょう」
ファビオと青木も出て行った。

薪は、もう引き止めなかった。
青木が引き返さないことは、分かっていた。

車に乗り込むと、ファビオは手早く赤色灯を出し、エンジンをかけた。
「アオキさん、シートベルトを!」
言うと同時に車は走り出した。

あまりの勢いに、青木は返事すら出来なかった。
スピードメーターの針が、みるみる上がっていく。

青木は、必死でつかまりながら、この車に最初に乗り込む時に、驚いたことを思い出した。
「イタリアでは、警察の公用車でも、こんな車を使っているのか」と。

その車は、フェラーリだった。



関連記事

コメント

■ 

かのんさま こんにちは
試験お疲れ様でした。
また、再開されてうれしいです♪

事件も佳境に入ってきましたね。ドキドキします。

>「薪さん、オレ、行きます」
おお! 青木、もしかしてバイク? と、思ったのですが・・・^^;) 青木なら、400ccも小さいとか? 青木にそんな芸当はなかったか。やっぱり・・・。

がーん。フェラーリだあ!! スカイライン負けた!  

>「ローマっ子は引っ込んでな」
>「ここは、俺達のシマだ」
おおっ! いいですね~。イタリアなので、もしかして、マフィアと紙一重とか? あ、違った、いい人たちだった・・・。すいません。

青木の怪我はともかく(?)、薪さんと離れて大丈夫なのでしょうか? 薪さんが心配です!

えーと、人物紹介を印刷して、脇において読みます。
続き楽しみです。おじゃましました。

■ 

○第九の部下Yさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 試験お疲れ様でした。
> また、再開されてうれしいです♪

ありがとうございます!(^^)

> 事件も佳境に入ってきましたね。ドキドキします。

はい。
遂にここまで参りました。
後は、ラストに向かって突っ走るだけです!

> おお! 青木、もしかしてバイク? と、思ったのですが・・・^^;) 青木なら、400ccも小さいとか? 青木にそんな芸当はなかったか。やっぱり・・・。

青木がバイク・・何だか想像が付かないのは私だけ?(笑)
いちおう無免許なので・・結局はそんなの関係なくなっちゃいましたけど(^^;)

> がーん。フェラーリだあ!! スカイライン負けた!

スカイラインもいい車ですよ~!
ただ、ここはイタリアなので、イタリア車にするしか無くて・・。

基本、イタリア警察車両は、フィアットらしいですけどね。
まあ、フェラーリもフィアットの傘下にあるし、あり得るかなあと(^^)

> おおっ! いいですね~。イタリアなので、もしかして、マフィアと紙一重とか? あ、違った、いい人たちだった・・・。すいません。

マフィアも絡むかな?と思いつつ・・絡みませんでした・・。
たぶん、絡むと、この国では銃を携帯しない薪さんが、危なくなるからだと思います。
青木も、多少の怪我はともかく、命に関わる程の危険が及ぶのは、薪さんが心配するのでNGです。

> 青木の怪我はともかく(?)、薪さんと離れて大丈夫なのでしょうか? 薪さんが心配です!

ともかくって言われた(笑)
今回、あまり別行動ありませんでしたよね。

> えーと、人物紹介を印刷して、脇において読みます。

お役に立って、何よりです(^^)
人物名がややこしくて申し訳ありません(汗)

> 続き楽しみです。おじゃましました。

嬉しいコメントを、ありがとうございました!(^^)

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

■この記事のトラックバックURL

⇒ http://kanon23.blog36.fc2.com/tb.php/147-2b102386

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

■この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |