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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene25:病室


「お前は一体、何をやってる・・!」
ここが病室であることを考慮し、必死に声を抑えながら、薪は青木を睨み付けた。

あの後、すぐに救急車が到着し、その場に居た全員が、救急隊員に道を開けた。
ルッソが運び込まれる様子を見ていた青木に、救急隊員が叫んだ。

「君も!早く乗って!」
「え?オレ?」
「怪我をしてるだろう!一緒に乗って!」

青木は、自分の左手の包帯が、真っ赤に染まってることに、やっと気が付いた。
あれだけハードな体験をして、傷口が開かないわけが無かった・・。

「ここで治らなかったら、一生左手がまともに使えなくなるんだぞ! それでもいいのか!」
「・・運転するのに、両手を使わないわけには行きませんでしたし・・」
「言い訳するな!」
「・・・・・」

今度は、青木の左手は、ギプス包帯で、ガッチリと固められた。
「もう、動かしたくても、動かせませんね」
ファビオが言った。

「それに、無免許で運転し、スピード違反に器物破損。あげくに追跡相手に怪我までさせた・・お前は、国の仕事でここに来てるんだぞ。下手をしたら、国際問題だ」

「まあまあ・・青木捜査官も怪我人だ。ゆっくり休ませてやろうじゃないか」
ラティーニが取り成す。

「ラティーニ局長、申し訳ありません。全ての責任は私が取ります」
薪が言った。

「いや、それには及ばんよ。私の為に動いてくれた結果だ。カラビニエリにも、私から口利きをしてみよう。・・それに、今回の件に関しては、元から私が全ての責任を取るつもりでいた。どうなろうと、もう私は構わんのだ。気にしないでほしい」

「ステファノの取調べは、これからですか?」
ファビオが聞いた。

「ああ・・刑事部の人間に、私も取り調べに同席する許可を得た。ま、私でなければ、これまでの経緯もよく分からんのでね。今から行くところだ。じゃあ、青木捜査官、じっくり養生してくれ」
そう言うと、ラティーニは手を挙げて出て行った。

「それにしても、アオキさん、あの人込みの中で、よくルッソを見つけましたね」ファビオが言う。
「そう言えば・・」

青木自身も、不思議だった。
イタリア人は皆同じ顔に見える自分が、どうしてあの時、ルッソのことが目に付いたのだろう。

薪は、小さくため息を付き、青木を見つめた。
青木に芽生え始めたその能力は、どこか、誰かを思わせた。

「それよりも、あの運転技術はすごかったですね。・・驚きました」
今度は青木が、ファビオに向かって、しみじみと言う。

「あー・・実は私、MRIセンターに配属される前は、イタリア警察のレーシングチームに所属してたんです」
「え!? 警察に、レーシングチームなんてあるんですか?」

「マキさんは、ご存知ですよね」
「経歴書を見ているからな」
「え、ええ!?」青木は、驚くばかりだった。

「お前にも最初に言ったろう。ファビオは、元々は捜査官ではないと」
「いや、そうですけど・・」
ファビオの能力や性格から、事務畑出身だとばかり、青木は思い込んでいた。

「ま、そうは言っても、実際にレースに参加したことは無いんです。補欠ばかりで。主に、調整の済んだ車の試運転を担当してました」

「何をやっても、私は中途半端なんですよ」
そう、ファビオは結んだ。

「今日と明日は、このまま入院だ。今度こそ、しっかり治せ」
薪は言った。

青木を見つめるその目は、もう、睨んではいなかった。



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コメント

■ お大事に(^_^;)

こんばんは。かのん様♪

あらら…。青木、御用にならずに済みましたが、今度は入院ですか(^_^;)

あんな無茶をしたら…もうっ。無謀男は上司(恋人と言うべきですか♪)に心配ばかり掛けてしょうがないヤツだなぁ!

青木お大事に。早く完治して、薪さんを安心させて下さい!

ところで、病室は個室ですか?
きゃっ(≧∇≦)
かのん様!!!お願いします~。
青木の手がこんなですから、薪さんから少しだけ積極的に♪♪♪行動に出ていただけませんか?
ドキドキ(〃。〃)


えっっ!話は急に変わりますが、今、日テレを見たらドラマみたいので「外科室」をやっています(°□°;)
なんじゃこりゃ…

「あなただから…あなただから…。」と言って夫人が青年医師の手に握られたメスを胸に突き立てた!ひいぃぃぃ

どうやら「妄想姉妹」という番組みたいです(^_^;)
驚きました…。本当に…。

小説の続き、ラブラブな展開を楽しみにお待ちしております(≧∇≦)

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

> あんな無茶をしたら…もうっ。無謀男は上司(恋人と言うべきですか♪)に心配ばかり掛けてしょうがないヤツだなぁ!
> 青木お大事に。早く完治して、薪さんを安心させて下さい!

青木にお見舞いのお言葉、ありがとうございますm(_ _)m青木に代わってお礼申し上げます(^^)

本当です。青木は馬鹿な男です。
でも、きっとそんな馬鹿さも、薪さんは愛おしいのかもしれません♪
心配されるというのは、それだけ愛があるからですしね・・羨ましいぞ、青木!

> ところで、病室は個室ですか?

個室だと思います。
お金はフィレンツェ警察から出てるのか、それともMRIセンターから出ているのか分かりませんが、薪さんや青木は、いちおうVIPとしてイタリアに招かれてる筈なので。
ただ、公費なので、あまり贅沢な使い方をしても風当たりがあるでしょうから、特別室ではないかもしれません。

> 青木の手がこんなですから、薪さんから少しだけ積極的に♪♪♪行動に出ていただけませんか?
> ドキドキ(〃。〃)

他でもないたつままさんの頼みですから、ご期待に沿いたかったのですが・・すみません!
いちおう薪さん、青木の顔をなでたりはしましたが、たぶんたつままさんのご希望に沿える程までは行きませんでした~(><)申し訳ございません。

> 「あなただから…あなただから…。」と言って夫人が青年医師の手に握られたメスを胸に突き立てた!ひいぃぃぃ

ひゃ~っ、すごいですね。恐いっ!
外科室・・なかなか強烈なお話ですよね・・自分だったら、麻酔でうわ言を言うよりも、麻酔無しで手術される方が、痛みに錯乱して、あらゆるとんでもないことを口走りそうですけど・・・

> 小説の続き、ラブラブな展開を楽しみにお待ちしております(≧∇≦)

ラブラブ・・・またまたご期待に沿えるかどうか・・・
楽しみにしていただいて嬉しいです!ありがとうございます!(^^)

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