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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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Scene26:疑問


フィレンツェ警察では、ステファノの取調べが始まった。

4年前に、コスタがナイフを持って侵入して来たのを見て、女を置いて逃げたこと、最近になって、コスタと連絡を取り、コスタに脅されたことなどを、ステファノは、あっさりと認めた。

だが、ローマでの最後の事件に関しては、なかなかその重い口を開かなかった。

「女に4年前の事件を話して、警察に言おうと提案された。そこまでは合ってるな?」
ステファノは、かすかにうなずく。

「女に余計なことを警察に言われたら、全てが明るみに出るだけじゃない。自分は殺人者にされる。既に恐怖に怯えていたお前は、錯乱して、女を殺した。そして、その死体をコスタに預けた・・」

「違う!」
ステファノは叫んだ。

「何が違うんだ。今更嘘を付くな」
「違う・・本当に違うんだ・・」
ステファノは、両手で顔を覆って、嗚咽し始めた。

「おい!いい加減に・・!」刑事が声を荒げようとするのを、ラティーニが止めた。
「警察に来るまでに、4年もかかったんだ・・。今更急ぐことも無いだろう」
そう言って、ラティーニは椅子にどっかりと座った。

ステファノは、そんなラティーニを見ると、顔を覆った両手を頭に持って行き、話し始めた。

「オレが・・オレが・・・彼女を・・女を、殺した・・・」

はーっ・・・と、ラティーニも刑事も、ため息を付いた。
遂に、ここに辿り着いたのだ。

「だけど! 死体をビットリオに渡したのは、オレじゃない!」
「?・・どういうことだ?」

「オレは・・女を・・あの時はどうかしていた・・気が付いたら、女もオレも、血まみれになっていたんだ・・。でも、妙に解放された気もした。もう、ビットリオの脅しも通用しないと」

「オレはビットリオに電話をした。オレは本当の殺人者になったってね。ざまあみろと。するとあいつは何て言ったと思う?・・その死体が欲しい。女の死体をくれと言うんだ・・」

「ビットリオは・・あいつは・・殺すよりも、死体を傷付けるのが目的だった。傷付けることが好きだったんだ。イカれてた・・死体を持ってきてくれれば、オレのことも、もう何も言わないとまで言ってきた・・」

「で? コスタの元に死体を運んだのか?」
「いや・・その前に、ブルーノが家にやって来た」
「ブルーノ・ルッソか」

「あいつは・・オレが小さい頃から、親父に仕えてた。オレの言うことも色々と聞いてくれた。汚いことでも・・。とにかくあいつが来て、オレは全てを話した。ブルーノは事態を見極め、何とかすると言った。オレは自首したって良かったんだ! ・・でも、ブルーノは首を横に振った。この場を去った方がいいと言われた」

「オレはブルーノの指示に従って、友人の所に身を寄せた」

「・・じゃあ、女の死体はどうしたんだ」
「・・知らない」
「知らないって・・!?」刑事がまた声を荒げる。

「知らない物は知らないんだ!・・ブルーノに聞いたら、知らなくていいと言われ・・オレもそれ以上聞けなかった。後でニュースで、ビットリオの部屋から見つかったって聞いて、オレだって驚いたんだ。ブルーノが何とかしたんだろうと思った。・・とにかく、どうして女の死体がビットリオの元にあったのか、オレは何も知らないんだ!」

「・・その後、ブルーノがオレにまとめた荷物を渡して・・」
「旅行とやらに、出かけたわけだ」

もう一度、ステファノは顔を覆った。

「・・ちょっと待て。じゃあ、私や青木捜査官を襲ったのは? 君じゃないのか?」
「アオキ?・・何のことだ?」
「お前か、お前の指示で、ルッソがやったんじゃないのか?」

「何を言ってるのか、さっぱり分からない!」
悲痛な声で、ステファノは叫んだ。

それは、長年警官をやってるラティーニにも、嘘を言っているようには見えなかった。

「じゃあ、一体誰が・・?」
ラティーニと刑事は、顔を見合わせた。



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