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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene3:悔恨


薪は、寝室に入ると、ベッドに座り、頭を抱えた。
身体の中で、怒りが渦巻いていた。

それは、あんな行動に出た、フォスターに対するものなのか・・

いや、違う・・

薪には分かっていた。
薪は、自分自身に怒りを向けていた。

あの瞬間、確かに、フォスターを受け入れていた、自分に。

フォスターの、その胸の温かさを、身体の重みを、唇の熱さを思い出す。
それら全てに、あの時、自分は束の間、酔っていなかったか・・

フォスターは、そんなことをする人間ではないと、そう、思い込んできた。
フォスターの抱える想いに、自分は、気付くべきだった。

いや、もしかしたら、フォスターの想いには、とっくに気付いていたのではなかったか。
気付きながら、見て見ぬフリをしてきたのではないか。

こんな事態を招いたのは、自分自身かもしれない・・

様々な思いが、自分に対する後悔と怒りが、胸の中を巡った。
薪はいつまでも、そこに座ったまま、思いを巡らせていた。


**********


帰宅したフォスターは、寝室に入ると、ベッドに仰向けに倒れ込んだ。
窓の向こうに、青白く光る、月が見える。

まさかこんな事になろうとは・・
ワインを抱え、薪の部屋のドアを開けたあの時が、遠い昔の事のように思える。

帰る道すがら、そして今も、繰り返し、繰り返し、薪の顔が浮かぶ。

初めて見た、薪の無防備な顔。
これまで、青木が居る時でも、薪はあんな顔は見せなかった。
3人で居る時と、青木と2人の時とでは、違った顔を見せていたのだろう。

ずっと、自分には見せなかった顔。
自分との間にあった、見えない壁。
それが、青木が来られないと知ったあの電話で、突如、崩れてしまったのだ。

自分は、そんな壁があることさえ、気付かずに・・

思い返せば、薪が崩れそうになった瞬間を、これまでにも幾度か見たことがある。
薪が、内にモロさを秘めていることには、フォスターも気が付いていた。

だが、薪は、その都度すぐに、態勢を立て直して見せた。
毅然として、鮮やかに。
薪には、モロさを凌駕する、強さがあると思った。

しかしそれは、モロさの全てを、自分には見せていなかった、ただそれだけではないのか。
過酷な仕事を、見事に乗り越えていく薪が、たった一本の電話で、あれ程までに・・

薪の華奢な身体、捕まえた細い肩の感触が、自分の腕の中に、手の中に残る。
そして、柔らかな唇と、甘い吐息も・・

そしてまた、自分を突き放した時の、薪の蒼ざめた顔。
あの顔の、何と壮絶に美しかったことだろう。

胸の奥が複雑な想いに満ち、揺れていた。
こんな感情が存在することを、自分はずっと、忘れていた・・・



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コメント

■ 

かのんさま こんばんは

 弱みにつけこんだ、というか、薪さんの見せた弱さに負けたフォスター。一生の不覚とはこのことですね。
 妖しいながらもいい関係だったのに、フォスター嫌いな私もちょっと気の毒に思います^^;)

>薪の部屋のドアを開けたあの時が、遠い昔の事のように思える。

 できることなら今夜をもう一度やり直したいですね。

 薪さんは、フォスターが見えなくなってしまうほど、彼を信頼していたのですね。うっかり付け入れられちゃったけど

>薪は、自分自身に怒りを向けていた。

 なんだかすっかり青木の妻ですね。そうですよね、青木の恋人なんですから!
 ドキドキするより、苦しいお話です~

おじゃましました。続きを待ちながらドキドキです。

 

■ あうう~

こんばんは。かのん様。

薪さんとフォスターの関係はどうなってしまうのでしょう。

自分の知らない顔を持っていた薪さん。
フォスターはそんな薪さんを見て居たたまれなくて…ショックだったのでしょうか…?
嫉妬ですか?

薪さんは自分を責めてしまうのですね(T_T)

薪さんは悪くありません!
私が断言します(笑)

あなたと接した人は、例外なく虜になります!!!
類いなき美貌。
突出した有能さ。
権力に屈しない強い正義感。
人に対する深い優しさ。
強さの中に垣間見る脆さ。そして、それを堪える精神力。

きゃ~~~(≧∇≦)

薪さん!!
お気の毒に、ショックでしょう。が、フォスターは信頼出来る友人です!
今回の事で拒絶しないでね。

フォスターのキスが巧みなのは仕方がありません。

さてさて、どうなるのか…待ちきれません\(^▽^)/

■ 

○第九の部下Yさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

>  弱みにつけこんだ、というか、薪さんの見せた弱さに負けたフォスター。一生の不覚とはこのことですね。
>  妖しいながらもいい関係だったのに、フォスター嫌いな私もちょっと気の毒に思います^^;)

ありがとうございます。
優しいコメントに、涙が出そうでした・・(TT)
「弱さに負けた」まさしくそうかもしれないです。

>  できることなら今夜をもう一度やり直したいですね。

うんうん。そういう思いはあったと思います。
きっとこの時は、フォスター、二度と元の関係には戻れないと思っただろうし・・

>  薪さんは、フォスターが見えなくなってしまうほど、彼を信頼していたのですね。うっかり付け入れられちゃったけど

さすが!
そうそう、そういうことですよね。
フォスターが見えなくなる程、そんな無防備な自分をさらけ出す程、彼を信用していたとも言えます。

>  なんだかすっかり青木の妻ですね。そうですよね、青木の恋人なんですから!
>  ドキドキするより、苦しいお話です~

苦しさを感じていただけて、とてもとても嬉しかったです。

> おじゃましました。続きを待ちながらドキドキです。

読んで下さって、続きを待つなんておっしゃって下さって、本当に嬉しいです。
嬉しいコメントを、どうもありがとうございました!

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 薪さんとフォスターの関係はどうなってしまうのでしょう。

心配して下さって、ありがとうございました。
結局は元どおり(?)になりました(^^)

> 自分の知らない顔を持っていた薪さん。
> フォスターはそんな薪さんを見て居たたまれなくて…ショックだったのでしょうか…?
> 嫉妬ですか?

嫉妬はあったと思います。
居たたまれない思いもあったと思います。
そんな顔を知らなかった自分に、ショックもあったと思います。

> 薪さんは自分を責めてしまうのですね(T_T)
> 薪さんは悪くありません!
> 私が断言します(笑)

ありがとうございます。
断言して下さって、私も嬉しかったです。

> あなたと接した人は、例外なく虜になります!!!
> 類いなき美貌。
> 突出した有能さ。
> 権力に屈しない強い正義感。
> 人に対する深い優しさ。
> 強さの中に垣間見る脆さ。そして、それを堪える精神力。
> きゃ~~~(≧∇≦)

おおお!
たつままさんの薪さん語りデタ!
全てそのとおりですね!
素晴らしいです!

薪さん・・素敵・・

> 薪さん!!
> お気の毒に、ショックでしょう。が、フォスターは信頼出来る友人です!
> 今回の事で拒絶しないでね。

優しいエール、とても嬉しかったです。
たつままさんのこのエールのお陰で、二人は元に戻る事が出来ました。

> フォスターのキスが巧みなのは仕方がありません。

ちょっとウケちゃいました・・そうですね。仕方ないです。

> さてさて、どうなるのか…待ちきれません\(^▽^)/

励みになるコメント、ありがとうございます!

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