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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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Scene5:揺らぎ


青木は、薪から2日遅れて、ローマに着いた。

空港で青木の姿を捉えた瞬間、薪の胸を、何とも言えない想いがよぎった。
青木がそばに居るだけで、薪は、周囲の空気がやわらぐのを感じた。

だが、その夜、薪は青木のキスを拒んだ。

「今回は仕事だ」「お前も疲れている筈だ」
そう青木を諭しながら、それは言い訳に過ぎないと、心のどこかが叫んでいた。
青木の真っ直ぐな目を見ると、青木を受け入れる事が、恐くなった。

本当は、自分の方が、狂おしいほどに、青木を欲していた・・

青木が仕事をする姿を見るのは、久しぶりだった。
青木は、成長していた。

言葉も分からない異国の地で、初めて経験する任務にも、うろたえることなく、着々とその役目を果たしていった。
あっという間に周囲に溶け込み、イタリア人捜査官にも慕われるその様子に、薪は密かに、目を細めていた。

薪の指示で動くだけでなく、自分の判断で、臨機応変に動く。
その判断や行動も早く、青木のMRI捜査官としての、適正を思わせた。

そして同時に無茶もするのは、やはり青木だ。
しかし、それは全て、青木の人間性に裏打ちされていることを、薪は知っていた。

あの夜を引きずる自分に対し、青木はなんて、真っ直ぐな男なのだろう。

青木、お前自身は気付いていない。
どれ程、魅力に溢れているか。

そんな青木が、薪には眩しかった。
眩しくて、苦しかった。

それに、自分がそばに居なくても、青木は、第九で成長している。
捜査官としても、人間的にも。

何故青木は、自分と居るのだろう。
青木には、別の道もあった筈だ。
なのに、何故・・

揺れる薪の心情をよそに、青木は、これまでと変わらず、薪に真っ直ぐに挑んできた。
薪を慕い、薪を見つめ、薪をかばい、薪を抱き締めた。

青木の言葉が、その行動が、薪の頑なな心を、少しずつほどいていった。

そして、青木と共に過ごした最後の夜、遂に、薪は青木を心身共に受け入れた。
青木の暖かい腕の中で、薪の不安や焦燥が、一つ一つ、溶けていった・・・・



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