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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


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Scene6:涙


薪がアメリカに戻ったのは、金曜の夜だった。
出勤は月曜になる。

さすがに疲れと時差のせいで、土曜はほとんど眠って過ごした。
夕方、起き出してシャワーを浴び、何か食事を取ろうかと動き出した。

そこで、電話が鳴った。
フォスターからだった。

「イタリア出張、ご苦労だった。何、仕事の話ではない。報告は月曜に受ける。実は、近くまで来ている。今から行ってもいいか?・・上がる気は無い。ちょっと渡したい物があるだけだ」

フォスターは、すぐにやって来た。
ワインと何やら包みを抱えて。
玄関先で、顔を合わせる二人。

数週間ぶりに見る、薪の姿。
フォスターは、何と声をかけたらいいか、最初は言葉が出なかった。

薪は、片手を腰に当て、フォスターを見上げている。

「・・君が、私にあんな物を送ってくるとは、思ってもみなかった」
結局、そんな言葉が出てきた。

「ワイングラスか」
「正直、驚いた」

「色々と世話になったからな。僕が余計な動きをしたせいで、厄介なこともあった筈だ。・・青木のチケットの手配も、助かった」
「・・そういう理由なのか?」
フォスターの顔が、ゆがんだ。

「君が、イタリアに居る時も、私を忘れずにいた。そのことが私は嬉しかった。だが、君がもし、私に借りが出来たと考えているのなら・・借りを返す為にあれを送ったと言うのなら・・私は受け取る気は無い。これまで、君には、貸しを作った等と思ったことは、一度も無い」

フォスターの思いがけない反応に、薪はあっけに取られていた。
フォスターのその顔は、薪が拒絶した時よりも、傷付いて見えた。
いや、それはまるで・・・

スネた子供みたいな顔だな。

薪は思い、フッと口元がゆるんだ。
「借りを返したんじゃない。強いて言うなら、礼だ」
薪がそう言うと、フォスターの表情もゆるんだ。

「2客あった。家で私が使うには余る」
「そんなことは無いだろう」
薪のその返答に、またフォスターの胸を、何かがよぎった。

「・・とにかく、まあ、グラスの礼・・いや、そうなると、礼の礼になるが・・。君の凱旋祝い、とでも言ったらいいか。新鮮なレバーが手に入ったんだ。野菜と一緒にペーストにすると最高だ」
「ああ・・向こうで食べてきた」

「簡単に出来る。材料は全部揃えてきた。これは、それに合うワインだ。レシピを置いていくから、作ってみてくれ」
そう言うと、フォスターは、薪の足元に荷物を置いた。

薪は言った。
「お前が作ればいい」

「え?」
フォスターは聞き返した。
驚いた顔だった。

「お前が今、作ればいい。その方が美味い」
薪は、ハッキリと言った。

「キッチンを・・使っていいか?」
「好きにしろ」
薪はそう言うと、フォスターに背を向け、中に入った。

フォスターは、荷物を抱えて、キッチンへと足を運んだ。
まだ何か、呆然とした顔だ。

食材を袋から出しながら、フォスターは薪を目で追った。
以前と同じように、薪は、自然に、当たり前にそこに居た。

そして・・そこにはもう、あの夜のような隙は、無かった。
満たされ、自身に溢れた、薪の姿がそこにあった。

・・誰によって満たされたのかは、フォスターにも分かっていた。

フォスターは、袋から出した物を、冷蔵庫に仕舞いこんだ。
そして言った。
「今日は、帰ることにする」

「近いうちに、また来る。その時に作らせてもらう。材料は取っておいてくれ」
「そうか」
招き入れた時と同じように、薪は当然のように、フォスターを送り出した。

暗くなりかけた道を、フォスターは歩いて帰った。

最初から分かっていた。

あの夜の薪は、普通ではなかった。
青木を想い、青木を求めていた空虚な身体が、ほんの一瞬、自分の抱擁に応えたに過ぎない。

そして、あんな夜は、もう、訪れないだろう。
そう、二度と。

私は一体、なんて・・・

「クッ・・ハハッ・・」
歩きながら、笑い声が漏れた。

おかしくて、たまらなかった。
笑いながら、頬を、何かが伝った。

フォスターは、それをぬぐう事すらせず、空を見上げ、笑いながら、歩いていった。




(終)



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コメント

■ ごめんね。フォスタ…

こんばんは。かのん様♪♪♪

青木の愛に満たされて、幸せに溢れている薪さん(≧∇≦)
本当に良かった…。

あんな、悲しくて切ない薪さんは…とても美しいけど…苦しくて、辛いです(T_T)

一瞬、薪さん、フォスターのによろめいたかと…。
その事で自分を責める薪さんを読んでいて辛かったです。

だから…フォスター、本当ごめんなさい。
私は、薪さんが心から求めている青木とずっと愛し合うことを願います。

かのん様。涙するフォスターが可哀想です(T_T)

でも、暫くしたら、吹っ切れてくれますか?

フォスター大好きだぁ!!!←またまた告白(≧∇≦)

彼女と、薪さんからもらったグラスでワイン飲んで下さい~。

「朱色の空」で余り語られなかった薪さんのお心が伝わってくる小説「刹那」素晴らしかったです\(^ー^)/

かのん様の構想は壮大ですね(^_^)v

朱色の空のシーン1「木霊」の時から考えていらしたのですね(≧∇≦)

凄い。凄すぎる…。
(関係ありませんが、地元の放送局のCMで「うまい。うますぎる 十万石まんじゅう」と言うのがあります(^_^;)失礼しました~)

とても、素敵なお話でした。
ありがとうございました(^_^)v

■ とっても素敵でした!

お疲れ様でした~!
毎日楽しみに更新チェックしてました!

今回は冒頭の方でショッキングな展開があったので「このまま薪さんとフォスターが?」とドキドキしてしまいました!

でも、やはり薪さんの青木への想いは変わることが無かったですね。
そしてたった一度のキスに自分を責める薪さんの一途さが健気でした・・・。

そしてフォスター、切なかったよ~(T_T)
私は絶対的に「あおまき派」ですが、あまりにフォスターの想いが切なくて、可愛そうになって、「薪さん、一回くらい情けをかけてあげたら・・・」と一瞬私が揺らいでしまいましたよ。
あ、でもやっぱり絶対だめだけど・・・。

どうかそのうちフォスターにも可愛い恋人つくってあげてください!
女か男かはかのんさんにお任せで(笑)


■ 

かのんさん、お疲れ様でした!

フォスター、切なかったですね…。
でも薪さんと青木の間に入るのは無理だし。
薪さんも同情で応えることは出来ないし。
どれもどうしようも出来ないから、何かひたすら切なかったです(TT)

その中で、薪さんと青木の想いの深さは救いですね(^^)
薪さんだって揺らぐ事はある、でもちゃんと分かっているから、ね。

素敵なお話をありがとうございました♪

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます♪

> 青木の愛に満たされて、幸せに溢れている薪さん(≧∇≦)
> 本当に良かった…。

あああああ・・そうおっしゃっていただけて、良かったです(TT)

「朱色の空」で、青木、頑張りましたからね。
お陰で薪さんは迷いを吹っ切る事が出来た・・私も嬉しいです(>▽<)

> あんな、悲しくて切ない薪さんは…とても美しいけど…苦しくて、辛いです(T_T)
> 一瞬、薪さん、フォスターのによろめいたかと…。
> その事で自分を責める薪さんを読んでいて辛かったです。

ああああ・・たつままさんに辛い思いをさせてしまって、ごめんなさい!(><)
私はラストを知っていたからそうでもなかったけれど・・ラストを知らずに読む方は、薪さんが辛いと、辛いですよね・・(TT)

> だから…フォスター、本当ごめんなさい。
> 私は、薪さんが心から求めている青木とずっと愛し合うことを願います。

私も同じ願いです!
フォスター・・あなたに一番あやまらなければいけないのは私・・ごめんなさい!

> かのん様。涙するフォスターが可哀想です(T_T)
> でも、暫くしたら、吹っ切れてくれますか?
> フォスター大好きだぁ!!!←またまた告白(≧∇≦)

彼をここまで想って下さって、本当にありがとうございます。
きっと彼はすぐに復活してくれると思います。
告白も、彼にきっと届いていると思います(^^)

> 彼女と、薪さんからもらったグラスでワイン飲んで下さい~。

あ、この部分、分かって下さったのですね、毎度さすがたつままさん!☆
薪さんの「そんなことは無いだろう」は、「一緒にグラスを使う彼女くらい、居るだろう」という意味ですよね。

フォスター、確かにそうだけど、ちょっぴり胸にチクッと来たと思います・・薪さん、あなたって人は・・

> 「朱色の空」で余り語られなかった薪さんのお心が伝わってくる小説「刹那」素晴らしかったです\(^ー^)/

きゃ~~~!!身に余るお言葉、嬉しいです!もったいない!

> かのん様の構想は壮大ですね(^_^)v
> 朱色の空のシーン1「木霊」の時から考えていらしたのですね(≧∇≦)
> 凄い。凄すぎる…。

凄いなんて・・そんなことないです。
たまたま、「刹那」の大まかな構想が先にあって、後から「朱色の空」を突発的に書き始めたので、そこに「刹那」の構想を差し込んでおいただけで・・

だから、最初は「朱色の空」にはフォスターを出す気は無かったんですね。
出すと話がややこしくなりそうで。

でも、あのフォスターと薪さんの電話のシーンを書いた時点で、「キスまでかな・・」という部分が自分の中でほぼ決まった気がします・・もしもっと先まで行っていたら、ああいう会話にはならなかったと思うので。

> (関係ありませんが、地元の放送局のCMで「うまい。うますぎる 十万石まんじゅう」と言うのがあります(^_^;)失礼しました~)

たつままさんは、S県の方なのですね(^^)
便利な所にお住まいで、羨ましいです☆

> とても、素敵なお話でした。
> ありがとうございました(^_^)v

嬉しいお言葉、ありがとうございます。
こちらこそ、最初からずっと読んで下さって、どうもありがとうございました!!

■ 

○都めぐるさま

コメントありがとうございます!(^^)

> とっても素敵でした!

素敵だなんて・・嬉しいです!
書いて良かったです(TT)

> お疲れ様でした~!
> 毎日楽しみに更新チェックしてました!

ありがとうございます。
読んで下さってたのですね。本当に嬉しいです!

> 今回は冒頭の方でショッキングな展開があったので「このまま薪さんとフォスターが?」とドキドキしてしまいました!

私は展開を知っていますけれど、読んでる方は、どうなるか分かりませんものね・・
心臓に悪かったら、すみませんでした~(><)

> でも、やはり薪さんの青木への想いは変わることが無かったですね。
> そしてたった一度のキスに自分を責める薪さんの一途さが健気でした・・・。

そうですね!この二人の繋がりは、やっぱり強いみたいです!(^^)

そうそう、薪さんの健気さも伝わったのですね・・嬉しいです。
薪さんにしてみれば、フォスターの真剣な想いが分かるからこそ、悩んだのかもしれません。
逆に言えば、それ位真剣な想いじゃなかったら、薪さんの唇を奪うなんて、私が許しません!(笑)

> そしてフォスター、切なかったよ~(T_T)

切なさを感じていただければ本望です!
もう何も申し上げることはございません!(TT)

> 私は絶対的に「あおまき派」ですが、あまりにフォスターの想いが切なくて、可愛そうになって、「薪さん、一回くらい情けをかけてあげたら・・・」と一瞬私が揺らいでしまいましたよ。

そこまで彼を思って下さって、とても嬉しいです。
ありがとうございます(つ;)

> あ、でもやっぱり絶対だめだけど・・・。

私も、「第二の居場所」を、最初は「青木なんかより頼りになる大人の男性が、薪さんを身も心も奪い去っていく」的なお話をイメージして書き始めたのに、気付いたら「あおまき話」になっていて、しかもいつの間にか「一線越え」までしていたという、完全なる「あおまき派」なので・・

作者がそうだから、フォスターの想いは残念ながら叶わないのですね・・ごめんね、フォスター・・

> どうかそのうちフォスターにも可愛い恋人つくってあげてください!
> 女か男かはかのんさんにお任せで(笑)

おおおお・・・そうか、薪さん以外の男性の恋人という線もあるのですね・・(考えてなかった・・)
それはそれでいいかも・・(笑)

■ 

○原麻めぐみさま

コメントありがとうございます♪

> かのんさん、お疲れ様でした!

ありがとうございます!
ずっと自分の中で懸案事項だったお話を書き上げる事が出来て、今はホッとしております(^^)

> フォスター、切なかったですね…。
> でも薪さんと青木の間に入るのは無理だし。
> 薪さんも同情で応えることは出来ないし。
> どれもどうしようも出来ないから、何かひたすら切なかったです(TT)

切なさを感じていただけて、嬉しいです・・・・(TT)
そこが一番、伝わってほしかったところなので・・・

> その中で、薪さんと青木の想いの深さは救いですね(^^)

救いですか。ありがとうございます。
そうですね、この二人は深い想いで結ばれていてほしいです。
その方が、薪さんを想うフォスターも、かえって救われると思ったりします。

> 薪さんだって揺らぐ事はある、でもちゃんと分かっているから、ね。

あ、何かめぐみさんらしいお言葉・・(^^)

> 素敵なお話をありがとうございました♪

素敵だなんて・・嬉しいです(〃▽〃)
こちらこそ、読んで下さって、嬉しいコメントも、どうもありがとうございました!!

■ 

かのんさま、こんにちは。
6話、一気に読ませて頂きました。
素敵でした。

こちらの青木さんは薪さんにふさわしくなるべく成長なさっていて、素敵です。(最近青木さん好きで…)

薪さんが青木さんにも他の選択肢があったのに…と考えをめぐらすところは切なかったです。

それから…ワイングラス……私はてっきり、青木さんあてか自分に送ったものかと……(けち?)

かのんさんワールドが構築されていて、すばらしいと思いました。

ありがとうございました。

■ 

○みちゅうさま

こんにちは。
コメントありがとうございます(^^)

> 6話、一気に読ませて頂きました。
> 素敵でした。

読んで下さって、どうもありがとうございましたm(_ _)m
それに、素敵だなんて・・嬉しいお言葉をありがとうございます!(TT)

> こちらの青木さんは薪さんにふさわしくなるべく成長なさっていて、素敵です。(最近青木さん好きで…)

ありがとうございます(^^)

そうですね。薪さんの為にはどんどん成長していってくれないと!
発展途上なところが、青木の魅力でもありますし。

私は青木は「好き」と言うより、3巻位までは青木に同化して薪さんを見ていたせいか、青木のことは何だか他人とは思えなくて・・(勝手に「生き別れの弟か?」なんて言ってるし・・清水先生やファンに失礼な事を・・)
だからこそ、ふがいないと諭したくなるし、私の代わりに愛する薪さんの為に頑張ってほしいとエールも送りたくなるのです(^^)

> 薪さんが青木さんにも他の選択肢があったのに…と考えをめぐらすところは切なかったです。

切なさを感じていただけで、嬉しいです!

でもね~~~~・・
薪さんとお付き合い出来るなんて、人類史上最高の幸せ者なのに・・!(笑)

でも、あの薪さんでさえ、そんな風に思ってしまうところが、青木に対する愛(>▽<)ですね♪

> それから…ワイングラス……私はてっきり、青木さんあてか自分に送ったものかと……(けち?)

あ、青木のところにも送っております。
グラスは全部で4客買ったので(^^)
「朱色の空 Scene30:ベネチア」より↓
http://kanon23.blog36.fc2.com/blog-entry-156.html

> かのんさんワールドが構築されていて、すばらしいと思いました。
> ありがとうございました。

身に余るお言葉・・(><)
こちらこそ本当に、ありがとうございました!!

■ 

背中がゾクゾクするのは、寒さのせいじゃないと思います。
見事な伏線の張り方。これはプロの仕事だ、と感服しました。

朱色の空にはこんなサイドストーリーがあったんですね。
どうして朱色の空の薪さんが青木になかなか許さないのかな、と思ってたら、こういう背景があったんですね。あのグラスの片方は誰に贈るのか見当がつかなかったのですが、こちらを読んで納得。

実は、第二の居場所のフォスター氏は、薪さんを連れて行ってしまうので、あまり好きじゃなかったんです。(ちょっとでもふたりを離れさせる者は敵と見做しております)
でも、これを読んでしまったら・・・。
やばいです、惚れそうです。
嫉妬に狂って薪さんを押し倒してしまうフォスター氏の行動は、よく解ります。
かれの心の痛み。自分でもここまでとは思っていなかったであろう薪さんへの恋情。その激しさに飲み込まれていくさまが伝わってきて・・あれを責める人はいないと思います。
その後の男らしい態度。言い訳ひとつしない。潔い男のひとは大好きです。
薪さんに対する気遣い。日本からの捜査官に青木を指名するとき、どれだけ彼はつらい思いをしたんでしょう。この辺は原作の薪さんの気の使い方を彷彿とさせます。

そしてラストシーン。

あああ、どうして青薪派のわたしがフォスターの失恋で泣かなくちゃいけないの。
これでいいんじゃん、こうならなきゃ困るじゃん。・・でも、涙は止まりません。

薪さんを責める気は毛頭ございませんが、罪作りな方です。
「借りを返したんじゃない。強いて言うなら、礼だ」
「2客あった。家で私が使うには余る」
「そんなことは無いだろう」・・・もうひとつは薪の分?
「お前が作ればいい」
「キッチンを・・使っていいか?」
「好きにしろ」・・・以前と同じセリフ。俺を受け入れてくれるのか?
これ、フォスター氏じゃなくても期待します。相手は自分の気持ちを知ってるわけですから。

でも、フォスター氏は気付いてしまう。その優秀さゆえに、薪さんへの想いの深さゆえに。
自分の想い人とその恋人の間にある、ゆるぎなき愛を。

電話1本で泣かせてみせ、一緒に過ごすことでかれをこころから満たしてみせる。薪さんにとっては必要不可欠な人間。自分の代わりはいるかもしれないが、青木の代わりはいない。

自分には絶対に入れない、不可侵領域。それがふたりの間には存在している。

ああ、ごめんなさい。
わたしは青薪派ですけど、今だけはフォスター氏のために、泣かせてください。
月だけが見ていた涙を見事に隠し、これからも薪さんをサポートし続けるであろう、男の中の男のために。


だめです、まとまりません。出直してまいります。

■ 

○しづさま

コメントありがとうございます!

> 背中がゾクゾクするのは、寒さのせいじゃないと思います。
> 見事な伏線の張り方。これはプロの仕事だ、と感服しました。

プ・・いえいえいえいえ・・!!(><)

後書きにも書いたのですが、「朱色の空」より、こちらの構想の方が先にあったのです。
そこで、突発的に「朱色の空」を書き始めた時に、「刹那」の構想を思い描きながら、そのエピソードを少し差し挟めておいただけなのです・・

> 朱色の空にはこんなサイドストーリーがあったんですね。
> どうして朱色の空の薪さんが青木になかなか許さないのかな、と思ってたら、こういう背景があったんですね。あのグラスの片方は誰に贈るのか見当がつかなかったのですが、こちらを読んで納得。

繋げて読んでいただいて、ありがとうございます。
なかなか許さない理由・・は、「朱色の空」は、キスシーンをメインに考えていたので、あっさり許してしまったら、クライマックスが霞んでしまうというのもありましたが(^^;)

> 実は、第二の居場所のフォスター氏は、薪さんを連れて行ってしまうので、あまり好きじゃなかったんです。(ちょっとでもふたりを離れさせる者は敵と見做しております)

うふふ。そういう方、多いみたいです。
オリジナルキャラにここまでさせるのは、二次創作として、ちょっと無謀だったかもしれません(^^;)

> でも、これを読んでしまったら・・・。
> やばいです、惚れそうです。

えーーーーーっ!?
そそ・・そんな風に受け止めて下さいましたか!?

> 嫉妬に狂って薪さんを押し倒してしまうフォスター氏の行動は、よく解ります。
> かれの心の痛み。自分でもここまでとは思っていなかったであろう薪さんへの恋情。その激しさに飲み込まれていくさまが伝わってきて・・あれを責める人はいないと思います。

そんな風におっしゃっていただき、本当に嬉しいです(TT)

薪さんの「その顔」を見てしまったフォスター。
その時のフォスターの心の動きは、想いは、書いていて私自身の想いかと錯覚する程までに、入り込んで書いておりましたので・・

> その後の男らしい態度。言い訳ひとつしない。潔い男のひとは大好きです。
> 薪さんに対する気遣い。日本からの捜査官に青木を指名するとき、どれだけ彼はつらい思いをしたんでしょう。この辺は原作の薪さんの気の使い方を彷彿とさせます。

ああ・・気付きませんでした。
原作の薪さんの気遣い・・あれは辛いですね・・・(;;)

> そしてラストシーン。
> あああ、どうして青薪派のわたしがフォスターの失恋で泣かなくちゃいけないの。
> これでいいんじゃん、こうならなきゃ困るじゃん。・・でも、涙は止まりません。

ああああああ・・・・・・
嬉しいです。
光栄です。
ありがとうございます・・・・・・

> 薪さんを責める気は毛頭ございませんが、罪作りな方です。
> 「借りを返したんじゃない。強いて言うなら、礼だ」
> 「2客あった。家で私が使うには余る」
> 「そんなことは無いだろう」・・・もうひとつは薪の分?
> 「お前が作ればいい」
> 「キッチンを・・使っていいか?」
> 「好きにしろ」・・・以前と同じセリフ。俺を受け入れてくれるのか?
> これ、フォスター氏じゃなくても期待します。相手は自分の気持ちを知ってるわけですから。

薪さんは、自分という人間に対する自覚が乏しく、故にとても罪作りな方だと思います。
その深い思いやりや、優しささえも、罪作り・・・

> でも、フォスター氏は気付いてしまう。その優秀さゆえに、薪さんへの想いの深さゆえに。
> 自分の想い人とその恋人の間にある、ゆるぎなき愛を。
> 電話1本で泣かせてみせ、一緒に過ごすことでかれをこころから満たしてみせる。薪さんにとっては必要不可欠な人間。自分の代わりはいるかもしれないが、青木の代わりはいない。
> 自分には絶対に入れない、不可侵領域。それがふたりの間には存在している。

・・・・・・・・・。

何だか、私の書いた物が、こうしてしづさんに表現していただくことで、とても高みに上ったような気がして参ります。

そうなんです、そうなんです・・。
薪さんは・・
フォスターは・・

書いていない部分まで受け止めていただき、本当に嬉しいです。

> ああ、ごめんなさい。
> わたしは青薪派ですけど、今だけはフォスター氏のために、泣かせてください。
> 月だけが見ていた涙を見事に隠し、これからも薪さんをサポートし続けるであろう、男の中の男のために。

しづさんのこのコメントに、私の方が泣かされてしまいました・・

本当にありがとうございました。

この後、「休日」「走馬灯」「再会」で、フォスターの薪さんへの想いは、段階を越えていきます。
その為にこの「刹那」でのあの出来事は、必要だったと、私は思っているんです。

こんな風に読んでいただき、そしてこんなコメントをいただき、私は本当に幸せ者です。
ありがとうございました!!!

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