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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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Scene3:噂


薪の進退についての噂が、飛び交っていた。

会議の内容は、正式な決定がなされるまで、外に出される筈は無いのだが、どういうわけか、そういった物は、洩れ聞こえるものだ。

その噂の中には、フォスターが薪を切った、という物も、含まれていた。
皆、気を遣って、薪に直接話す者は無かったが。

それでも、噂が薪の耳に入らない筈は無い。
だが、薪はいつもと変わらない仕事ぶりを見せ、フォスターに対する態度も、同様だった。
フォスターも、薪に対して、態度を変えることは無かった。

捜査官の一人が、フォスターの不在時に、薪に言った。
「日本に帰国出来るそうですね。良かったですね」と。

その捜査官には、何ら悪意は無かったのだが。
ついうっかりと、踏み込んでしまったとでも、言うのだろうか。

薪は、キッと強い視線で、相手を見上げると、言った。
「僕はまだ、何の正式な辞令も受けておりません」

薪の視線とその口調に、相手は少々たじろいで、言った。
「いやでも・・噂が・・」
「正式な決定が下されたら、フォスターは真っ先に僕に報告をくれるでしょう。それまでは、僕には何も言う事はありません」

薪はキッパリとそう言うと、仕事に戻った。
相手ももう、何も言えなかった。

そうして日々が過ぎ、ある夜のこと。

例によって、フォスターと薪の二人は、薪の部屋で食事をしていた。
大皿に盛られたロブスターは、フォスターが切り分けると、そのジューシーな肉汁とプリプリとした身をさらした。

フォスターが「ちょっと奮発した」と言う、傍らのグラスに注がれたカリフォルニア産の白ワインも、素晴らしい芳香を放っていた。

いつもと同じようでありながら、薪は、フォスターの態度に、ちょっと違和感を覚えていた。
何かある、とは思ったが、あえて口には出さなかった。

食事も半ばを過ぎた頃、フォスターは、
「ちょっと話があるんだが」そう言った。

それは、この日、薪に会ったら言おうと思っていた事なのだが、頃合を見計らっているうちに、この時まで言いそびれてしまった。

薪は手を止めたまま、黙ってフォスターを見上げている。
そんな薪の顔を見ながら、話をどう切り出したものか、フォスターは言葉を探していた。

これまで、あまたの女性達の前で、よどみなく誘いの言葉が流れ出た自分が、薪の前だと、どうしてこう、言葉が見つからないのだろう。

「薪・・釣りをやったことは、あるか?」

・・結局出てきたのは、そんな言葉だった。



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コメント

■ 

○こちらの記事に非公開拍手コメ下さった方

レスは不要とありましたが、書かせていただきます。
コメントありがとうございました。

きゃ~~~☆☆
この時点で嫉妬されていたとなると、先に進む程・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!(><)

嫉妬しちゃうにも関わらず、読んで下さって、ありがとうございましたm(_ _)m

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