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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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これは、オリジナルストーリー「とらわれの姫」の続編です。
舞台設定に関しては、「とらわれの姫 第1話」をご覧下さい。

今回は、二次創作の二次創作に近い様相を呈しておりますので、いつも以上に自己中心的なストーリーである事を、前もってここにお詫び申し上げます。

全27話(26話+エピローグ)で完結です。

※清水先生の「秘密」とは、一切関係ございません。


オリジナルストーリー「さまよえる姫」

第1話:縁談



隣国ユナイカの宰相、キョータカ公と、賊の首領カイニーが共謀し、国を恐怖に陥れた策謀に終止符が打たれ、この豊かな国は、平和を取り戻していた。

穏やかな日々の中、それでも、城の近衛兵たちは、日々、武術の腕を磨き、城を、そして城の主である、病床の王と、その一人娘である王女マキアーヌを、守っていた。

ユナイカとは和平が結ばれているとはいえ、この豊かな土地を虎視眈々と狙っている者は多い。
そして、王が病床に付している今、いつ何が起きて、この平和が崩されるとも限らない。

そしてまた、そんな状況であるにも関わらず、王女マキアーヌは、城にこもって身の安全を図っているような姫ではなかった・・・・

「今年の小麦も順調に育っているようだな」
マキアーヌは、目の前に広がる、広大な小麦畑の耕作頭である男に向かって、言った。

王女でありながら、王子が身に付けるブルーグレーの衣装をまとった姫は、その幼い容貌と相まって、まるで少年のように見える。

「はい。このまま行けば、今年も豊作となりましょう」
「頼もしい。そなたに任せておけば、間違いはないであろう」
「は・・もったいのうございます」

「時に、お前の妻の具合はどうだ」
「は?」
「身重であったであろう」

「姫様・・そんなことを、お心にかけていただいて・・」
相手は、姫がそれを覚えていたということに、感激のあまり、言葉を詰まらせている。

「順調なのか?」
「は・・はい・・」
「無事に生まれたら知らせをよこせ。祝いの品を贈らせようぞ」

「姫様・・・」
相手はそれ以上、何も言えなかった。

「ハッ!」
姫は馬を駆る。

第一従者であるオカベック、それに数人の近衛兵を連れて、その日は、東の領地を回っていた。

「姫! お気を付け下さい。お一人で先を急がれては、何があるか。危のうございます!」
オカベックが叫ぶ。

「何を言う! 日があるうちに、こちらの地を全て回るのだ。急がねばならん。お前達こそ、早く付いて参れ!」
姫が明るい声で叫び返す。

「そんなこと言ったって・・姫の馬は国一番の速馬なのに・・」
兵士の一人、ソガンザがつぶやきながら、馬を駆る。

と、兵士達の中から、一頭、先に飛び出た馬があった。
その馬はぐんぐん先に進み、遂に、姫の馬に並んだ。

「アオキール」
「姫」

姫と兵士は、互いにそう声をかけ、視線を交わす。
ただそれだけで、後は言葉を交わすでもなく、そのまま、二人は並んで馬を駆り続ける。

オカベックはその様子を見ていた。
そして、自分も馬を追い立て、すぐ後に続いた。

・・・・オカベックが、タシロスに内々に呼ばれたのは、そんなある日のことだった。

「足を運ばせてすまぬ、オカベック。そうかしこまらずに、そなたもこちらに腰を下ろすがよい」
「御意」

床に膝を付いて控えていたオカベックは、タシロスが促すままに、そばの椅子に腰をかけた。
オカベックは、目の前に居る年寄りの顔を見つめた。

タシロスは、マキアーヌが幼い頃から城に使えていた侍従であり、同時に国の宰相の一人でもあった。
長く王や姫のお傍近くに遣え、強い発言力を持つにも関わらず、その意見は常に公平で、国を思う物であり、彼の思慮深い発言とその人柄に、皆感銘を受けていた。

「日頃より、姫をお守りするそなたの働き、ありがたく思っておる」
「もったいないお言葉」

「姫はどうじゃ。相変わらずか」
「はい。相変わらずでございますな」

それだけ言うと、二人は、顔を見合わせて、笑った。
宰相と兵士、身分は違えど、どちらも姫を傍で見守ってきた者同士。
互いに通じ合うものがあった。

「今日、そなたを呼んだのは他でもない。姫の縁談のことじゃ」
「・・縁談・・」

オカベックが反応するまで、一瞬の間があった。

「何、驚くことでもなかろう。姫はもうすぐ20歳におなりになる。本来であれば、とっくに縁を結び、子を成しているお年じゃ。スズキーツのこと、王の病など、色々あって姫の縁はここまで延びてしまった」

「スズキーツのことは、たしかにいたわしいことであった。しかし、あれから大分日も立つ。王の病がご快方に向かうきざしも無い。先のような、近隣諸国の不穏な動きも、今後また出て参るであろう。今こそ、姫に縁を結んでいただき、子を成し、国を安泰に導く時だとは思わぬか?」

「は・・仰せのとおりにございます」
「時に、クラウド王子との話が、また持ち上がっておる」
「クラウド王子・・ユナイカの第二王子でございますな」

「そうじゃ。一度話があったが、あの時はスズキーツが存命であった。しかし・・彼が亡くなった今、断ることも、もう無かろうと思ってな」
「・・・・・」

「一度こちらが断ったことで、ユナイカ側は不満を示しておった。・・だが、キョータカ公の策謀によって、あちらには我が国に借りが出来た。ユナイカは態度を改め、もう一度、話を進めてほしいと言ってきたのだ」

「しかし、問題は、姫君ご本人のご意思じゃ。わしがこの話を申し上げても、姫は全く耳を貸すお気持ちが無いご様子。そこでだ、オカベック・・」
「は・・」

「そなたに聞きたいのだ。姫には、誰か・・スズキーツ以外に、今、心に想う者が居るのかどうか」
「それは・・」
「わしよりも、そなたの方が姫のお傍に居る時間は長い。姫のお心を捉える者が居るとするならば、そなたなら、気付いておろう」

「・・・・・」
オカベックの脳裏に、若き近衛兵の顔が浮かんだが・・

「・・いえ、特に心当たりは」
「そうか。では、姫は縁談そのものにご興味が無いだけなのだな。ああいうお方じゃ。ご自分のことよりも、国を、領民を思い、縁談どころでは無いのであろう」
「・・・・・」

「しかし、国を思うなら尚更のこと、早急に縁を取り結んでいただかねばならん。聞くところによれば、クラウド王子は、男気のあるお方で、領民にも大変慕われているらしい」

「お優しい第一王子より、後を次ぐにふさわしいと言う者も多いと聞く。しかし、国が、第一王子派と第二王子派に分裂すれば、ユナイカの国にとっても穏やかではない。クラウド王子が我が姫と縁を取り結び、こちらに参ることとなれば、双方にとって望ましい結果となるであろう」

満足そうにうなずきながら、そう話すタシロスを見て、オカベックは、何か、落ち着かない気持ちになった。

「オカベック、手間を取らせたな。ご苦労であった。下がってよいぞ」
「はっ」

オカベックが退出すると、
「では早速、ユナイカに話を通さねばならん。文書箱を持ってまいれ」
タシロスは、傍に居た家来にそう言いつけた。

廊下に出たオカベックは、黙って歩いていた。
マキアーヌとアオキールが、視線を交わしていた様子が浮かぶ。

「しかし、それだけに過ぎん」
そうつぶやくと、前を見据え、歩いていった。



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コメント

■ 祝♪さまよえる姫シリーズ

こんにちは。かのん様♪♪♪

新シリーズ『さまよえる姫』開始おめでとうございます\(^ー^)/

マキアーヌ姫シリーズ好きです(〃▽〃)
とても楽しみですね♪♪♪

やっぱり、アオキーツとの関係とか★★★関係とか★★★

隣国の王子様は、どんな素敵な方なのでしょう。ドキドキ(〃。〃)

クラウド王子様・・・クラーク・・・

おおおっっ\(^ー^)/

また、あのお方にお会い出来るのですか♪♪♪

きゃ~☆(≧∇≦)☆

ルンルン♪♪\(^ー^)/♪♪ルンルン

さて、恒例のあれです(笑)

マキアーヌ姫。遂に婚姻か?
迫られる決断!!!

その時、アオキーツは・・・

続き、楽しみにお待ちしております\(^ー^)/

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます(^^)♪

> 新シリーズ『さまよえる姫』開始おめでとうございます\(^ー^)/

ありがとうございます!!

> マキアーヌ姫シリーズ好きです(〃▽〃)
> とても楽しみですね♪♪♪

あああああ・・・・嬉しいです!!
実は、久々に書く世界なので、普段のSSとの文体や口語の違いに、1話目は苦戦したのですが、書き始めて良かった~!!と思えました。
ありがとうございますm(_ _)m

> やっぱり、アオキーツとの関係とか★★★関係とか★★★

やっぱりポイントはここですよね。
さて、どうなるんでしょう?

> 隣国の王子様は、どんな素敵な方なのでしょう。ドキドキ(〃。〃)
> クラウド王子様・・・クラーク・・・
> おおおっっ\(^ー^)/
> また、あのお方にお会い出来るのですか♪♪♪

さすが!!
すぐお気付きになりましたね(^^)

外国の人間で、しかも次男・・第二王子、との共通点に気付き、いつの間にかこんな流れに・・

> きゃ~☆(≧∇≦)☆
> ルンルン♪♪\(^ー^)/♪♪ルンルン

喜んで下さってる~~~!!
嬉しいです~!
よ~し!頑張らねば!!

> マキアーヌ姫。遂に婚姻か?
> 迫られる決断!!!
>
> その時、アオキーツは・・・

恒例のアオリを、どうもありがとうございますm(_ _)m
楽しんで頑張って書きたいと思います!(^^)

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