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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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第8話:熱戦


成婚の契約は、すぐには執り行われなかった。
マキアーヌが渋っているということもあったが、それ以上に、今回はタシロスが事を急がせた為に、宰相達の意見が、未だ一致していないことが大きかった。

「このまま婚姻が執り行われれば、ユナイカに一方的に都合のいいように、我が国が利用される恐れがある。やはり、全てを書面にしたため、その上で契約を結ぶべきでしょう」

「最初から、王子を信用しないような、そんなやり方は、いかがなものか。ユナイカとて、我々のやり方に不満を示すとも限らない」

「まずは滞りなく婚姻を取り結び、それから詳細を執り行っていけば良かろう」
「いやいや、それ以前にはっきりしておく事に意義がある」

クラウドにしてみれば、こういった事も、予測の範囲内だった。
滞在が長引けば、供の者達の食い扶持もかさむが、どうやら、この国ではそんな心配は必要ない程、食料は豊富にあった。
いざとなれば、その対価として、金品を提供する手筈も整えてある。

問題があるとすれば、自分が連れてきた兵士達の方だった。
一体いつまでこの慣れない土地に滞在するのか、長引けば不満も出て来るだろう。
自分の国のようには自由が利かず、この国の兵士達と衝突する事もあるのではないか、その事が気がかりだった。

兵士達は、最初は互いに様子を伺い、牽制する雰囲気があった。
ところがある時から、その様子が変わったのだ。

きっかけは、兵士達の、小さな小競り合いだった。
どちらの方が、剣の腕が立つか、言い合いになったのだ。
両者とも引かず、実際に剣を抜こうかとまでなった時、誰かが、では、互いに一番の剣の使い手で、勝負してみてはと言い出した。

持ち上げられた二人は、何故こんな事になったのかと、最初は互いにとまどっていた。
こちらの代表はオカベック。
人選に、誰も異を唱える者は居なかった。

ユナイカの代表は、その名をジェラントと言った。
金髪碧眼の長身の若者で、貴族の出身、王子とは幼馴染であると、これは後から周囲に知れた。

ガッシリとした体格のオカベックに比べ、細身で優しげなジェラントは、最初は頼りなげに見えた。
しかし、いざ剣を構えると、その雰囲気は一変した。
対峙するオカベックは、身体が総毛立つのを感じた。

いい勝負を展開したが、この試合はジェラントが勝利した。
ユナイカ側の兵士達は、歓声を挙げた。

オカベックは、もう一戦と相手に頼んだ。
このままでは、引き下がれなかった。
ジェラントは承知し、息詰まる熱戦の末、今度はオカベックが勝利した。

今度は、この地の兵士達が歓声を挙げた。
オカベックとジェラントは、握手を交わした。

もう一戦して、勝負を付ける方法もあったが、彼らは、あえてそれをしなかった。
一勝一敗。
その状態で勝負をやめる事が、最前の策であると、二人とも分かっていた。

両国の兵士達の間で、互いを称える声が上がった。
「オカベック殿は素晴らしい。あのジェラント様と互角に戦う騎士を初めて見た」
「いやいや。そちらこそ、我らがオカベック殿に勝利するとは」

この一件により、兵士達の雰囲気が、和やかになった。
訓練場で、共に手合わせをする光景までもが見られるようになり、クラウドの懸念は晴らされた。

そんな中、水面下で、ある出来事が動いていた。
それは、まだごく一部の者しか知らず、そして、皆が知る頃には、大変な事となっていた・・・



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