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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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第10話:隔離


最初は、いわゆる飯炊き女と呼ばれる、料理人の女性達だった。
コンコンと、乾いた咳が出て、ノドが腫れる。
風邪をひいたのかと思い、最初の女性は、休みを取った。

だが、次々に皆、同じ症状が出る。
風邪がうつったのだろう、気を付けなければと言い合った。

やがて、高熱が出た。
医者から受け取った熱冷ましも、全く効かない。

そして、猛烈な腹の痛みと共に、全身に湿疹が出る。
下痢と嘔吐を繰り返し、その間も熱は下がらず・・

遂にある日、年かさの料理人の女が、衰弱して、亡くなった・・・。

「・・疫病だと?」

マキアーヌは、真っ蒼な顔で、タシロスの言葉を聞いている。
ドレスを着ていたのは、王子を迎えたその日だけで、翌日からは、また、男装に戻っていた。

「姫にご説明を」
タシロスが、医者に促した。
その場には、宰相達も一同に介している。

「このような症状は、全く見た事がございません。どのような薬をもってしても症状が変わらない。何か、得体の知れない疫病だとしか、説明のしようが無いのでございます」

「料理人、給仕係、そういった者達を中心に、城に仕える者達が、次々と病に伏しております。今ならまだ手を打つ余地がある。事は、一刻を争っておりますぞ」
医者の説明を受け、宰相の一人が言った。

「・・だからと言って、彼らを見捨てると言うのか」
「そうではございません。城から離れた場所に移すだけのこと。教会の建物を提供する事に、神父殿も承諾してくれたのです。もちろん、彼らを世話する人間も付けましょう」

「・・彼らは皆、我が父、我が城の為に尽くしてくれた者達ぞ。それを、病に見舞われた途端、城の外に追いやるとは。何か、他に手は打てぬのか」
姫の握り締めた手は、震えていた。

「・・他に手はございません。疫病の疑いがあるとなれば、城から出すしか無い。既に死者が出ているのですぞ。姫、これ以上手をこまねいていては、城の全ての者に、病が蔓延してしまうかもしれないのです。年を取った者、身体の弱った者からやられていく・・。姫、もしこの病にかかったら、真っ先にお隠れになるのは、父君ですぞ」

最後の言葉が、姫の胸を貫いた。
姫は、タシロスを見上げたが、タシロスも、黙って首を振るばかりだった。

マキアーヌは、唇をかみ、目を伏せた。

「・・薬も、食料も、間違いなく届けるのだ。・・何も足らぬ事の無いよう、気を配れ」
「仰せのとおりに」

話し合いは、そこで終わった。
そのまま動かずに居る姫に、タシロスが声をかけようとした。

だが、その前に姫は顔を上げると、早足で部屋を出て行った。



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コメント

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■ 

○非公開コメント下さった方

こんにちは。
コメントありがとうございます。

すいません・・ハラハラすることばかりで・・
でもそうやって読んで下さって、本当にありがたいです!!!

やっぱり原作と同じ、横入りする存在が気になるのですね・・申し訳ございません(><)
ユキエンナの登場は、続編を書くなら有りかなと、「とらわれの姫」を書き終えた頃から構想がありました。
当時は本当に続編を書く事になるとは、自分でも思っておりませんでしたが。

そうそう、そちらへのコメント、書き込んだ筈なのに、後から見たら消えてる・・?
自分が書き込んだと思ったのは、夢か幻かと思っておりました(^^;)
でも、消える前に読んでいただけてたのなら、良かったです♪

「さまよえる姫」、読んでいただき、とても嬉しいです。
どうもありがとうございます!!

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■ 

○再び非公開コメント下さった方

「目が眩むような幸せな姿」・・・どうでしょう・・・・
ああでも信じて下さることは、とても嬉しいです!!!

ユキエンナも素敵と思っていただき嬉しいです。
やはり彼女も魅力が無いと、展開に説得力が無いですから、そう思っていただけて、本当に嬉しいです!

そうだったんですね。
私は私で、そちらで何か事情があって削除されたのかと思っていたので、何か繊細なお心に差し障るような事を私が書いていたかしら?と。
でも自分が書いたコメントの詳細までは覚えてなくて、消えちゃってるからもう確認しようが無いしと思っておりました(^^;)
こちらこそ、お気を遣わせてしまって、すみませんでしたm(_ _)m

私のブログでも、以前別の方が下さった筈のコメントが消えていた事があるんです。
何かそういう不具合が出るのでしょうか?

楽しみにしていただき、読んでいただき、とても嬉しいです。
ありがとうございます!

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