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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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第17話:視界


アオキールは、クラウドの部屋を後にし、無言で歩いていた。
だが、心の中は様々な思いで、一杯だった。

『クラウド王子と、結婚は、せぬ』
『王家の人間の肩にかかる物とは、そういう物だ。その重さを理解するのは、私以外には無理なのだ』
『私という一人の人間に、アオキール、お前という一人の人間が答えるとしたら、何と言う?』
『だとしたら、姫の望みが、その定めが一体何なのか、私は、姫を導いてみせよう』

姫と王子の言葉が、その顔が、交互に浮かんだ。
王子の言葉が、その一つ一つが、アオキールの胸を突き刺し、苦しめた。

建物を抜け、中庭へと通じる石造りの階段に、足をかける。

何故だ。何故だ。

何故、王子の言葉に、これ程、惑わされねばならない。
何故、姫の事で、自分はこれ程、苦しむのか。

確かに、自分は姫の事を、その重荷を、理解する事は無理なのだろう。
だが、そんな事は関係ない筈。
自分が今見えている、その姫を分かっていれば、それで充分な筈だ。

そうだ。
自分はこれまで、姫の傍に仕えていられれば、それで良かった。
その他には、何も要らなかった。

姫の姿を間近に見、その声を聞き、笑顔を見ていられれば、それで良かったのだ。
何故なら、姫を・・

「姫を・・?」
アオキールは、その場に立ち止まる。

自分は今、何を思った?
続きに、何を言おうとした?

・・・・・・・・

「姫を・・愛している・・から」

そう、声に出た。
その言葉が出た自分の唇に、指先でそっと触れた。

アオキールは目を見開き、空を見上げた。
そしてまた顔を下ろし、今度は、唇に触れたその手の平を、じっと見つめた。
そして、ギュッと、その手を握り締めた。

愛している・・
自分は姫を、愛している・・・・!!

雷に打たれたかのように、衝撃が身体を貫き、動くことが出来なかった。

自分を見つめる姫の顔が浮かび、一気に胸に想いが込み上げた。
溢れる想いに足を取られ、溺れてしまいそうだった。

急に視界が開け、今まで見えていなかった物が、突然見えたように思えた。
これまでの、姫を見ていた自分の視線、姫に対する自分の振る舞い、その全てに納得がいった。

自分は一体いつから、想いを抱いていたのか、その事さえも定かではない。

姫の縁談が出た頃からか。
いや、もっと以前からなのか。

先の事件の時からだろうか。
それとも、姫に初めて謁見したあの日からか。

・・もしかすると、それよりも遥か以前、姫をまだ見ぬうちから、自分は姫の話を聞き、想いを寄せていたのかもしれなかった。

ずっと以前から、自分は姫を想い、そして、姫の傍らで、その想いは、知らず知らずに日々、膨れていったのだ。
何てことだ・・

一介の兵士である自分が、この国の姫を、行く行くは女王となるその女性を、愛している・・

愛して・・いる・・・・・・・

アオキールは、呆然と、その場に、立ち尽くしていた。




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コメント

■ やったー!\(^ー^)/

こんにちは。かのん様♪

バンザーイ♪\(^ー^)/♪

アオキール・・・
遂に、遂に、マキアーヌ姫への愛に気が付きましたね(≧∇≦)

長かったねぇ~。というか・・・長すぎるよ(^_^;)
やっぱり、アオキールですね~。

かのん様のアオキールの表現がとても素敵ですね♪♪♪

まず、言葉が先にぽろりと口から出て、
その事に雷に打たれたような衝撃を受ける。
そして、一度自分の想いに気が付いたら、視界が開けたようになり。
その想いが溢れてきて溺れそうになる。

この人を愛している・・・と、気が付く瞬間ってありますよね(^ー^)
何だか、とってもドキドキしてきました(≧∇≦)

でも、やはり身分の差は大きいですよね・・・(T_T)

あ~もうっ(≧∇≦)
早くこんなふうに青木も気が付いてよ★★★

あの階段事件(笑)
あんなに怒ったり、強引に振り向かせたり、薪さんの手を握ったり・・・あの行動で、上司への敬愛なんて言えないよっっっ!

あらっ・・・
クラウド王子様(T_T)
ひょっとして・・・やぶへびでしたね(^_^;)

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうござます!
レス遅くなりまして、すみませんでした!

> バンザーイ♪\(^ー^)/♪
> アオキール・・・
> 遂に、遂に、マキアーヌ姫への愛に気が付きましたね(≧∇≦)

はい。やっとです。
やっと自覚してくれました・・

> 長かったねぇ~。というか・・・長すぎるよ(^_^;)
> やっぱり、アオキールですね~。

そうですね、長過ぎますね・・
あ、でも「やっぱり」というお言葉は嬉しいですね(^^)

> かのん様のアオキールの表現がとても素敵ですね♪♪♪

きゃ~~~~~☆☆☆
嬉しいです!!!!!

> まず、言葉が先にぽろりと口から出て、
> その事に雷に打たれたような衝撃を受ける。
> そして、一度自分の想いに気が付いたら、視界が開けたようになり。
> その想いが溢れてきて溺れそうになる。

いつも思うのですが、たつままさんに改めてまとめていただくと、私の書いた物がバージョンアップする感じ。
何だか素敵なお話に生まれ変わったようで照れてしまいます・・

> この人を愛している・・・と、気が付く瞬間ってありますよね(^ー^)
> 何だか、とってもドキドキしてきました(≧∇≦)

姫の方は、自分の気持ちに何となく少しずつ自覚していたようですけれど、アオキールは、自覚する時はハッキリ突然目覚めるタイプでしたね(^^;)

> でも、やはり身分の差は大きいですよね・・・(T_T)

そうですね。
とりあえず、互いに自分の気持ちに気付くレベルは、やっとクリアしましたが(笑)、

第2レベル→相手の気持ちに気付くかどうか
第3レベル→それぞれいい雰囲気になっていたライバルの存在
第4レベル→身分の差

・・と、まだまだ越えなければならない関門が・・・

> あ~もうっ(≧∇≦)
> 早くこんなふうに青木も気が付いてよ★★★

そうなんです、そうなんです。
全ては、私の 「願 望」 です!!!

> あの階段事件(笑)
> あんなに怒ったり、強引に振り向かせたり、薪さんの手を握ったり・・・あの行動で、上司への敬愛なんて言えないよっっっ!

そうですよね・・
自覚が無いだけで、精神的にはもう既に全てを捧げてるような気がするんですが・・(笑)

> あらっ・・・
> クラウド王子様(T_T)
> ひょっとして・・・やぶへびでしたね(^_^;)

そうですね・・
まあ、「第二の居場所」でも、青木はフォスターと対決して、ぐるぐると考える事で、結果的に自分の気持ちを自覚したと言えますので・・やっぱりそういう流れになっちゃいました・・
王子・・ごめんね・・

■ 

○拍手鍵コメ下さった方

感動とおっしゃっていただき、とてもとても嬉しいです!(TT)
ありがとうございました!!!

(レス不要とありましたが、とても嬉しかったので・・)

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇6/12に鍵拍手コメント下さったAさま

更新が止まっておりますのに、ご訪問&コメントありがとうございますm(_ _)m

これを書いた頃は、こんな風に、青木が自分の気持ちに気付いてほしいと、そう願っていたんですね。
誰かに煽られることで、劇的に気付く・・といったような感じで。

でも、今になってみると。
そうですねえ・・。
もし、原作の青木が気付いたら・・・・・・

何よりも誰よりも大切な、掛け替えのない人であることは、自分の中でもう分かっている。
ただ、そこに、男性は女性を好きになるものであるという青木の中の「常識」という壁があるだけ。

雷に打たれたような衝撃を感じる・・と言うよりは、むしろ、ふと、本当に、ふと、何気なく、ぽんと、その壁を超えるような気がするんです。
実際には、ストレートな男性が、自分の、同性に対する気持ちを認識するというのは、劇的なことなのでしょうが、青木と薪さんの場合、ここまで来ると、そんな衝撃的な物にはならないような気もするんです。
何故なのかは、自分でも分かりませんが・・。

過去の創作を読んで下さっていること、とても嬉しいです(〃▽〃)
ありがとうございました。

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