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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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第26話:信頼


マキアーヌが、オカベックやお付きの者達を従えて、その部屋に入ると、タシロスを始めとする宰相達が全員、顔を並べていた。
ステンドグラスの窓から、日が明るく差し込んでいるというのに、居並ぶ者達の表情は、皆、一様に暗かった。

「皆、揃っているのだな。ちょうど良い」
姫が言うと、タシロスが叫んだ。

「ちょうど良いどころではございませんっ!!」
「何だ?」
「何だではございませんっ!!」

青筋を立てていたタシロスは、深呼吸をすると、言った。
「先程、クラウド王子が、ご挨拶に見え、そして、お立ちになりました」

「ああ。タシロスには挨拶していってくれと、私からも頼んでおいた。王子もそのつもりだと言っていた。此度は、タシロスには、大変な骨折りをかけたからな」

「そういう事ではございません・・」
「未だ怪しい奴らが、潜んでいるかもしれぬ。我が領地の終わるところまで、城の兵士を王子の守りに付けた。心配は無用だ」
「そういう事でもございませんっ!!」

一度整えた呼吸が、また、激しくなるタシロスだった。

「王子は、此度の話は、破談だとおっしゃいました」
「理由は、何と?」

「謀事の真相が明るみに出るまでは、王家の人間の身の安全と、国の平和を保てぬからだとおっしゃいました」
「そうか。そのとおりだ」

「王子は、この事は、姫との間で合意の上での事だとおっしゃった」
「そうだ」
「この年寄りに、一度の相談も無く・・」
「悪かった。今から、言おうと思っていた」

「姫・・」
何を言っても、立て板に水のごとく答える姫に、タシロスは、束の間、二の句が継げられないでいた。

「・・・姫、和平を保ちたいというお心は分かりました。しかし、姫は来月には二十歳におなりになるのですよ。此度の縁を絶ち、これ以上ご成婚を延ばせば、次の機会はいつ訪れるやら・・。一刻も早く縁を結び、お世継ぎを成していただかねば・・」

「ああ。その事なら、私は、夫となる相手は、私自身で探したいと思う」
姫は、ニッコリと笑った。

「は?・・」
「これ以上、タシロスの手を煩わせる事も無い。安心して良いぞ。実は、その相手は、もう見つけてある」
「え?・・」

「入れ」
事の次第が呑み込めずにいるタシロスをよそに、姫は、ドアの向こうに声をかけた。

若き近衛兵が、現れた。
「タシロス、そして皆の者も聞くが良い。私は、この男を、アオキールを、我が夫に迎えたいと思う」

「・・・・・!!!」
どよめきが沸き起こった。
少し前にその話を聞いていたオカベックも、まだ事態を把握しきれないでいた。

「こ・・これはどういう事ですか、姫・・!!」
ひざまずくアオキールと、姫の顔を、交互に見るタシロスの顔は、もう真っ蒼だ。

「今、言ったとおりだ」
「ですが・・一介の兵士と王女が婚姻等。前例がありませぬ!」
「そうだな。今からその例を作れば良い」

「隣国との和平は・・結び付きは・・」
「それは、婚姻以外の方法で考えていかねばならぬ。私の婚姻は政治には使えぬ。すまない。許せ」

「しかし・・スズキーツとは違い、この男は、姫と幼き頃からのゆかりがあったわけでもなく・・」
「それはそうだ。まだ入って間もない兵士だ。無理を言うな」

「家は貴族でもなく・・爵位すら無く・・」
「爵位が要るのなら、授ければ良い」

「そう簡単に爵位を授ける事は出来ませぬ・・何か功績でも挙げねば・・」
「此度のアオキールの働きは、手柄に値するぞ」

「それだけでは・・」
「足りぬか。ならば、これから、もっと手柄を立てれば良い。そうであろう?」
姫の最後の言葉は、アオキールに向けられた。

アオキールも、ひざまずいたまま、姫を見上げた。
姫はアオキールに近付くと、その手を取り、立ち上がらせた。

互いに手を取り合い、二人は、見つめ合った。

信じている、アオキール。
お前なら、私の元まで登ってくるであろう?

はい、姫。
必ず、あなたの信頼に応えます。
何故なら・・

二人は、その場で、唇を寄せた。

ドスン・・
音の源では、タシロスが、見事に倒れていた。

「タシロス殿!」
オカベックが叫ぶ。

「タシロス殿を寝室にお連れしろ! いや、医者を呼べ!」
タシロスの気絶に驚きあわてる者。
オカベックの支持に従い、飛び出す者。

だが、その場に居た大半の者は、ただただ、呆然と、姫とアオキールの二人を、見つめていた。

二人は今や、抱き締め合っていた。
唇を離し、互いの顔を見つめ、笑顔を見せる。

そしてもう一度、口付けを交わす。

ステンドグラスの窓から、日の光が降り注ぎ、恋人達の姿を、七色に、照らし出していた・・・・・





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コメント

■ ク、クラウド王子・・(@゜▽゜@;

きゃあきゃあきゃあきゃあ(≧▽≦;

人前で突然のKiss★★★ 
マキアーヌ姫とアオキールの揺るぎない意志!
(タシロス哀れ・・・。笑)

ななななんて熱々カップルなんですか!!

クラウド王子の出る幕Nothingじゃないすかっ(οдО;)
(↑はじめからねw)

クラウド王子・・・潔く諦めるしかないかも(^.^;

王子!新しい恋のお相手を探しに旅立ちましょうか!
この不肖コハル「応援し隊」隊長の責務を果たす為どこまでもお供致します!!

・・・そしてあわよくば自分が・・・なんて(//∀//)ウフフ・・・

■ Congratulations\(^ー^)/

こんにちは。かのん様☆\(^▽^)/☆

おめでとうございます(^_^)v

マキアーヌ姫とアオキール、ハッピーエンドですねっっっ☆(≧∇≦)☆☆(≧∇≦)☆☆(≧∇≦)☆

タシロス曰く。
姫様と一介の兵士の婚姻は有り得ないと・・・(°□°;)
ガァーン(もっともかも・・・)

アオキール、頑張れ!
姫様の所まで登り詰めろ~\(^ー^)/

ふふふん♪♪♪
アオキールにはマキアーヌ姫の愛があるから大丈夫(〃▽〃)

なんたって、皆の前で
愛の口づけを交わし(≧∇≦)
抱き合っちゃう(≧∇≦)

あつ~い、あつ~い二人ですからね(^_^)v

これで、公認の仲ですね(〃▽〃)

二人のデートはあの木の上ですか~♪
誰にも邪魔されないで、ゆっくり時を過ごせますね(^ー^)v

どうぞ、いついつまでもお幸せに(≧∇≦)


「マキアーヌ姫とアオキールの恋を応援し隊」自称隊長たつままでした♪

■ 

○コハルビヨリさま

コメントありがとうございます!!

> ク、クラウド王子・・(@゜▽゜@;

あまりにも姫とアオキールのラブラブシーンで、皆、王子の事なんて忘れてるだろなー・・と思ってエピローグに彼の事を書いたのですが・・コハルさんはこんなシーンでもちゃんと彼の事を考えていて下さるのですね・・(;;)

> きゃあきゃあきゃあきゃあ(≧▽≦;
> 人前で突然のKiss★★★ 
> マキアーヌ姫とアオキールの揺るぎない意志!
> (タシロス哀れ・・・。笑)

外国映画だと、中世が舞台でも、ヒーローとヒロインが皆の前でキスして周囲で祝福して・・みたいなシーンて割とありますよね、そんなイメージです(^^)

タシロス殿・・それじゃなくても今回の縁談や事件の騒ぎで忙しかったでしょうに、26話では最初から青筋立てて興奮していて・・更にショックが重なって、心労がピークに達したのでしょうね・・

> ななななんて熱々カップルなんですか!!

この二人、既に周りは見えてない様子です・・・・・(笑)

> クラウド王子の出る幕Nothingじゃないすかっ(οдО;)
> (↑はじめからねw)

ウ・・ウケてしまいました☆☆・・
コハルさんには彼を最初から(出てきてもいないうちから)応援していただいてたのに・・すみません・・・

> クラウド王子・・・潔く諦めるしかないかも(^.^;

諦める気は無いと言いつつ、実は諦めてるのか?それとも?
彼の真意は読めません(^^;)

> 王子!新しい恋のお相手を探しに旅立ちましょうか!
> この不肖コハル「応援し隊」隊長の責務を果たす為どこまでもお供致します!!
> ・・・そしてあわよくば自分が・・・なんて(//∀//)ウフフ・・・

えーコハルさんがお供、いいなー・・
今度は私が王子に嫉妬しちゃうかも(笑)

でもコハルさんのそこまで彼を思ってくれるお気持ちが本当に嬉しいです。
オリジナルキャラをこんなにも思ってくれるなんて・・本当に本当にありがとうございます!(TT)

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます(^^)

> Congratulations\(^ー^)/

ありがとうございます!!
お祝いのお言葉、嬉しいです☆☆☆

> おめでとうございます(^_^)v
> マキアーヌ姫とアオキール、ハッピーエンドですねっっっ☆(≧∇≦)☆☆(≧∇≦)☆☆(≧∇≦)☆

はい。
「とらわれの姫」では微妙なハッピーエンドでしたが、今回は正真正銘ハッピーエンドです!(≧∇≦)☆

> タシロス曰く。
> 姫様と一介の兵士の婚姻は有り得ないと・・・(°□°;)
> ガァーン(もっともかも・・・)

前例が無いだけですから。
姫の言うとおり、例をこれから作れば良いのです(^^)
(ああでも、初めて民間から天皇家に嫁いだ某妃殿下の事を思うと、アオキールも色々と困難にぶつかるでしょうけどね^^;)

> アオキール、頑張れ!
> 姫様の所まで登り詰めろ~\(^ー^)/

頑張ってほしいです。
某漫画(笑)で室長と並ぶにふさわしい程に成長してほしいのと同じです(^^)♪

> ふふふん♪♪♪
> アオキールにはマキアーヌ姫の愛があるから大丈夫(〃▽〃)

ふふふん♪←この響きいいですね!私も楽しくなって参りました♪
そうですね、彼には姫の愛がありますからね(^^)

> なんたって、皆の前で
> 愛の口づけを交わし(≧∇≦)
> 抱き合っちゃう(≧∇≦)
> あつ~い、あつ~い二人ですからね(^_^)v

既に周囲が全く見えていないお二人です・・(^^;)

> これで、公認の仲ですね(〃▽〃)

はい。
これでアオキールは城中の男達を敵に回し、特に近衛兵仲間からは血祭りに上げられることでしょう(笑)

> 二人のデートはあの木の上ですか~♪
> 誰にも邪魔されないで、ゆっくり時を過ごせますね(^ー^)v

フフ♪
二人にとって大事な場所になりましたしね(^^)

> どうぞ、いついつまでもお幸せに(≧∇≦)
> 「マキアーヌ姫とアオキールの恋を応援し隊」自称隊長たつままでした♪

ずっとずっと彼らを見守ってくださって、ありがとうございました。
たつままさんの声援が、本当に励みになりました。

どうもありがとうございましたm(_ _)m

■ 

うきゃーーーーっっっ(≧∇≦)

かのんさん、お疲れさまでした!
マキアーヌ姫のお話が大好きなので、終わってしまうのが寂しいです。
またイメージが湧いたら、書いてほしいです。

姫とアオキールがみんなの前でチュウなんて・・・・

私もタシロス同様に倒れそうです。
・・・喜びで☆(≧∇≦)
マキアーヌ姫、アオキール、末永くお幸せに~~~!!

■ 

○マキアーヌ姫親衛隊のKさま

コメントありがとうございます!(^^)

> うきゃーーーーっっっ(≧∇≦)
> かのんさん、お疲れさまでした!
> マキアーヌ姫のお話が大好きなので、終わってしまうのが寂しいです。
> またイメージが湧いたら、書いてほしいです。

ずっとずっと読んで下さって、本当に励まされました。
そしてこんな嬉しいお言葉・・ありがとうございます・・(つ;)

> 姫とアオキールがみんなの前でチュウなんて・・・・
> 私もタシロス同様に倒れそうです。
> ・・・喜びで☆(≧∇≦)

どんなお話やドラマや映画のハッピーエンドよりも、私も見ていて(書いていて)幸せでした~~・・・

Kさんにも喜んでいただいて、本当に嬉しいです!!!☆☆☆

> マキアーヌ姫、アオキール、末永くお幸せに~~~!!

ここまで見守って下さって、どうもありがとうございました!!m(_ _)m

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇6/18に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

こちらは、ちゃんと自分の気持ちに気付いてくれました。
性別の壁が無かったことも大きかったかもしれません。

でも、実はまだ簡単ではないんですよ・・・。

一介の兵士が姫の気持ちを射止めたわけですから、当然、色々と試練はあります。
女王となる人間の婿になる為に、これからあらゆる王室教育を受けねばなりませんし、やっかむ兵士達からの嫌がらせも出てきます。
クラウド王子からは、姫との信書のやりとりがあったりして、アオキールはやきもきさせられるし。
また、国が新たな政治的陰謀に巻き込まれたりも・・・。

無事結婚出来るのか?アオキール!
頑張れアオキール!
・・・と、応援する気持ちは私にもあるのですが、さてどうなりますやら(^^;)

きゃ~~~~~っ!☆
「いそがなくていい。待っているから」と同じ響きに聞こえましたか・・。
原作を引き合いに出していただいて、恐れ多いですが、とても光栄です(〃▽〃)

大人の男に・・・本当にそうですね。

過去の創作をお読みいただき、私自身も原点に立ち返るような、新鮮な気持ちになりました。
ありがとうございました。

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