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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene2:鼓動


シャワーを浴び、服を着た薪がダイニングへ入ると、青木が微笑んだ。
「食べましょうか」

「・・・簡単な朝食か」
「あ・・薪さん、せっかく日本に帰ってきたから、和食がいいかと思って」

前日のうちに、献立を考え、材料を用意していたのだろう。
ご飯に味噌汁、漬物におひたし、焼き魚には大根おろしまで添えて・・

「・・いただきます」
椅子に座り、そう言いながら、薪はその言葉を、久々に口にしたことに気が付いた。
海の向こうで過ごすうちに、そんな言葉を、使う習慣が無くなっていた・・

青木は、目の前に座る、薪を見つめた。
まだ乾ききっていない髪でやって来た薪は、湿った髪が頬に張り付いている。
それを手で払いのけ、薪は両手で箸を取った。

細い指が箸を持ち、その白い手が、椀を取る。
うつむくと、前髪がハラリと落ちる。
薪はそっと、椀に口を付けた。

湯気が立ち昇る・・

「美味い」
薪の一言に、青木の口元が、緩んだ。

「何をしている。お前も食べろ」
薪に促され、青木も箸を手に取った。
「いただきます!」そして勢いよく、食べ始めた。

食事に専念し、それから片付けをした。

「それは食洗器に入れるな。手洗いすればいい」
「え、そういう物ですか?」
「お前は普段どうしてるんだ?」
「食洗器自体が無いので・・」

・・二人でそんな他愛無い話をしながら、片付けは、あっという間に終わった。

食事をお前が作ってくれたからと、コーヒーは、薪が淹れた。
リビングへと移動し、ソファーでくつろぎながら、二人でコーヒーを飲む。

最初は並んで座っていた二人だったが、カップが空になる頃には、青木は肘掛を背に、ソファーに横向きに座り、その延ばした脚の間に、薪が座っていた。

薪は、青木の胸に背を預け、青木は、そんな薪を後ろから、両腕で緩く抱き締めて・・
それ以上、何をするでもなく、ただ、そうしていた。

互いの体温を感じ、匂いを感じ、呼吸を感じていた。

頬に当たる柔らかな髪、その匂い、腕の中に納まる、細い肩の感触・・
何て・・・
青木が大きくため息を付くと、薪が振り返った。

青木を見上げる大きな目、どこまでも澄んだ、その瞳・・

どちらからともなく、交わされたキスは、二人とも、同じコーヒーの味がした。


************


「・・昼になっちゃいましたね」
青木が、ベッドの上で、時計を見ながらそう言った。

「お腹すきました? 薪さん」
「ん・・いや・・」

薪はまた、まどろんでいた。
青木の胸の上に、頭を乗せて。
自分の頭をなでる、青木の手を感じながら。

繰り返される、青木の優しい、その手の動き。
青木のもう片方の手は、薪の背中に回されている。
自分が、青木の腕の中に、納まっていると感じた。

触れ合う青木の身体は温かく、頭をもたせたその胸からは、規則的な鼓動が聴こえる。

トクン・トクン・トクン・・・
その音を聴いていたら、頭の上から、声が割って入った。

「薪さん、この後、出かけませんか?」
「ん・・」
薪は動かずに、目を閉じて、青木の声を聴く。

「買い物がしたいんです。食料も少し買い足さないと。それに・・」
青木は束の間、口ごもる。

その様子に、薪は目を開け、顔を上げて、青木を見上げた。
青木はそんな薪の顔を見て・・ほんのり、顔が赤くなった。

「その・・」
瞬きもせず、青木を見つめるその瞳に、青木は鼓動が速まるのを感じた。

「指輪・・買いに行きませんか?」

それは、薪が帰国したらと、二人で約束していたことだった。




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コメント

■ 幸せですね(〃▽〃)

こんばんは。かのん様♪♪♪

良かったですね~\(^▽^)/
幸せですね~\(^▽^)/

これからは、焦らずにゆっくりと、二人で時を重ねる事が出来ますね(^_^)v

「そんな暇があったら・・・」がなくなってしまうのは、ちょっと寂しい気もしますが(笑)

青木が、何気に、ご飯担当ですか?

私も、青木が作ったご飯を食べてみたいです(^▽^)
薪さんが「美味い」と言うからには、きっと美味しいのでしょう♪♪♪

で、たまに作る薪さんのスープは絶品で、青木が多才な薪さんに感激するとか(〃▽〃)

コーヒーも薪さんが入れたら最高でしょうね\(^ー^)/

「挽き方やブレンドも俺と同じなのに、薪さんが入れたら違いますね。」
と青木が驚いている姿を想像してしまいます(≧∇≦)

食後にゆったりと、ソファ-で体を寄せ合い・・・
あらっ(≧∇≦)
キスした後、もしかして、ベッドに移動してしまったのですね★★★

もう。お二人さんたらっ\(≧∇≦)/

鼓動を聞く・・・って、いいですね。
命を感じます。
青木はずっと「生きて」薪さんの側にいますよね。

温かい青木の腕の中で、薪さんが本当に幸せそうで・・・私もとっても幸せな気分になります(^ー^)

はぁぁ~♪♪♪
この後、指輪ですね(≧∇≦)

続き、楽しみにお待ちしております\(^▽^)/

■ 

○たつままさま

こんにちは!
いつもコメントありがとうございます!♪

> 良かったですね~\(^▽^)/
> 幸せですね~\(^▽^)/
> これからは、焦らずにゆっくりと、二人で時を重ねる事が出来ますね(^_^)v

良かったとおっしゃっていただき、嬉しいです☆
そうですね、これからの二人は、また違った時間の過ごし方になってくると思います(^^)

> 「そんな暇があったら・・・」がなくなってしまうのは、ちょっと寂しい気もしますが(笑)

あ・・実は私もそれちょっと思いました(笑)
遠恋ならではの激しさ・・それはそれで、ね・・・

> 青木が、何気に、ご飯担当ですか?

そうですね。

この二人に関しては、Mひろさんの所みたいに「青木がかいがいしく世話を焼く派」と、M-ナさんの所みたいに、「薪さんが家事でも青木をリードする派」があるようですが、私の場合は、その辺りはアバウトで、「どちらとも決めず、家事は手が開いた時に開いた人間がやる派」という感じです。

二人とも一人暮らしの経験が何年もありますし、原作での互いの部屋の中が、どちらも整頓されていたことから、洗濯・掃除等の家事は、どちらも出来ると思いました。
料理はセンスも関係してきますが、その点でも二人とも問題無さそうな気がするので・・

私の中では、家事でも「対等」な二人です(^^)

> 私も、青木が作ったご飯を食べてみたいです(^▽^)
> 薪さんが「美味い」と言うからには、きっと美味しいのでしょう♪♪♪

キャラバトンで、「料理なら、オレも結構上手いんですよ。家族も結構美味しいって言ってくれて・・」と、青木に言わせた私です(^^;)

まあ、薪さんの場合、「青木が作った」ということで、3割増しになると思われます(笑)

> で、たまに作る薪さんのスープは絶品で、青木が多才な薪さんに感激するとか(〃▽〃)

そうですね~
薪さんは本能的に何でもすごい方だから、きっとお料理も絶品ですよね~

> コーヒーも薪さんが入れたら最高でしょうね\(^ー^)/

ああ・・・一度でいい・・薪さんが淹れて下さったコーヒーをいただいてみたい・・(←ずっと前から言ってますね・・)

> 「挽き方やブレンドも俺と同じなのに、薪さんが入れたら違いますね。」
> と青木が驚いている姿を想像してしまいます(≧∇≦)

あ、そのシチュ、いいですね~♪
さすがたつままさん!
情景が浮かびました(≧▽≦)

> 食後にゆったりと、ソファ-で体を寄せ合い・・・
> あらっ(≧∇≦)
> キスした後、もしかして、ベッドに移動してしまったのですね★★★
> もう。お二人さんたらっ\(≧∇≦)/

どこまで進んでから移動したのかは分かりません(笑)

> 鼓動を聞く・・・って、いいですね。
> 命を感じます。
> 青木はずっと「生きて」薪さんの側にいますよね。

ありがとうございます。
今回、それが結構私の中でテーマになっております。
この創作では、原作より2年半以上立ってるわけですが、薪さんにとっては永遠に重要なテーマだと思うので・・

メロディでも、薪さんはあの時、青木の確かな体温や鼓動を感じていたと思います・・(TT)

> 温かい青木の腕の中で、薪さんが本当に幸せそうで・・・私もとっても幸せな気分になります(^ー^)

あああああ・・こんなお言葉をいただき、私も幸せです・・・・・

> はぁぁ~♪♪♪
> この後、指輪ですね(≧∇≦)>
> 続き、楽しみにお待ちしております\(^▽^)/

ありがとうございます!
Scene4で完結する予定です。
最後までお付き合いいただけたら幸いですm(_ _)m

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