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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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これは「走馬灯」で、薪さんがアメリカから帰国を果たし、「誓い」や「新春」、そして「続・おぼろ月夜」を経た後での、お話です。

今回、「朱色の空」に関わるエピソードが出て参ります。
未読の方には分かり辛かったら、申し訳ございませんm(_ _)m

全15話で完結です。

※清水先生の「秘密」とは、一切関係ございません。


オリジナルストーリー

「再会」



Scene1:手紙



その日、青木は帰宅すると、いつものように、マンションの入り口のポストに入っている郵便物を取り出し、エレベーターに乗った。

部屋に入り、一つ一つ確かめる。
要りもしないダイレクトメール、公的な通知・・そういった物の中に、見慣れない封筒があった。

「Air Mail」と押されたスタンプ。
宛名は、一見印刷文字かと見紛う程の、美しいイタリック文字。
しかし、それは良く見ると、紛れも無く、万年筆で書かれた直筆だった。

住所はローマ字表記だが、宛名だけは日本語で「薪剛 様」と入っている。
そしてその漢字も、書写の見本のような、正確な文字だった。

左上に書かれた差出人は・・

「クラーク・S・フォスター・・」
青木は、声に出してつぶやいた。

改めて封筒を眺めてみる。
アイボリー色の、手に馴染む、上質な紙。
裏返すと、そこには、ツタの模様の、華麗なエンボス加工が施されていた。

日帰り出張で遅くなった薪が、後から帰宅した。
「薪さんに、手紙が、届いてましたよ・・」
青木が声をかける。

「ふうん・・」
薪は気乗りのしない返事を返し、リビングテーブルに乗る郵便物に、見向きもしない。

手紙を早く確かめたら・・と青木は思ったが、何も言わなかった。

風呂に入り、まだ濡れた髪のまま、乾いたタオルを首にたらして、傍らの棚に置いてある、銀色のペーパーナイフを手に、ソファーに座る。
青木は、ダイニングでビールやつまみを出しながら、そんな薪の様子を見ていた。
薪は、タオルで頭を拭きながら、やっと目の前の郵便物に手を延ばす。

一つ一つ、封を開けながら手早く確認し・・アイボリー色の封筒を見て、手が止まった。
薪は封筒の文字を見つめ、それからその封を開けた。

封筒と同じ色の便箋が数枚・・
手紙に目を落とす薪の顔を見ながら、青木はビールを乗せたトレーを手に、薪の向かいに座った。

薪が、かすかに微笑むような、穏やかな表情をたたえているように、青木には見えた・・・

「フォスターからの手紙だ」
薪は言った。
「・・そうですか」
青木は、今知ったかのように、言う。

「読むか?」
薪が、流麗な筆記体で書かれた英文の手紙を、青木にかざして見せた。
「いえ・・人の手紙を読むものじゃ、ありませんから」
青木は、視線をそらした。

「そうか・・そうだな」
薪は手紙を手元に戻し、もう一度視線を落とす。

「まあ、大したことは書いてない。こんなもの、メールに書き添えれば済むものを」
薪の言葉に、青木は言った。
「メール・・フォスター捜査官と、メールもしてるんですか?」

「ああ。MRIシステムの変更や、新しい観点の捜査方法など、何か特記すべき情報があると、フォスターからメールが来る。定例会議よりも早く、現場からの生の情報が入る。こういった繋がりは、仕事に生かすべきだからな」

「・・そうだったんですか」
米国とは定例会議もあり、メールもやりとりしている・・なのに、それに加えてわざわざ自宅に手紙も送ってくるとは、一体どういう内容なのか・・だが、青木はそれ以上、何も聞かなかった。

「・・来週、ワシントンで、日本語研究家の権威に会う機会を得たそうだ。一見冷静に書いているが、これは相当嬉しいらしいな」
薪の言葉に、青木は、何故書いていない感情まで分かるんですか・・と思ったが、何も言わなかった。

「フォスターの奴、今回の研究家との対話も楽しみだが、出来ることなら、直接日本に出向いて、今の日本語に触れ、日本在住の学者達と顔を合わせたいと、そう書いている。・・本当に、語学の研究が好きなんだな」

・・フォスター捜査官が本当に会いたいのは、学者ではないかもしれませんよ・・と青木は思ったが、もちろん、そんなことは言わなかった。

「あいつのことだ。そのうち、本当に来るかもしれないな」
「え!?」
思わず、青木は声を上げてしまった。
同時に、薪も青木の顔を見上げた。

「いや、実際には、現状の忙しさではとても無理だろうが・・どうした?」
「あ・・いえ」

薪は肩をすくめ、自分宛の郵便物をまとめると、自室へと入っていった。
その背中を見送りながら、青木はフッと息を吐いた。

薪の何気ない一言一言に反応する、そんな自分が、情けなかった。




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コメント

■ フォスター(≧∇≦)

おはようございます。かのん様♪

再開・・・始めに題を拝見して、もしや、もしやと期待しました(≧∇≦)

フォスター氏☆☆☆登場ですねっ\(^▽^)/
お待ちしておりました!!!
まだ、書面だけですが、ワクワクします♪♪♪

きゃっ(≧∇≦)
薪さんとメールしていたのですか~♪
もちろん、仕事上の事とはいえ、青木面白くないみたいですね(^_^)v

ぐはっっっ(≧∇≦)
ちょっとショックを受けて焼いてる青木が可愛い(^▽^)

大丈夫♪
青木、安心してね(^ー^)
しかし~、君は薪さんと結婚したんだから、いじけてないで、堂々としなさいね!!!

薪さんには、いい友人なんですけどね~。
数ヶ月振りに、薪さんとゆっくりお話しできればいいですね♪♪♪

でも、フォスターの想いはどうでしょうね~(≧∇≦)

いろいろ、楽しみですね(^_^)v

続き、お待ちしております\(^▽^)/

■ 

○たつままさま

こんにちは♪
早速のコメント、どうもありがとうございますm(_ _)m

> 再開・・・始めに題を拝見して、もしや、もしやと期待しました(≧∇≦)
> フォスター氏☆☆☆登場ですねっ\(^▽^)/
> お待ちしておりました!!!
> まだ、書面だけですが、ワクワクします♪♪♪

すすすすす・・すみません!!(><)

せっかくお喜びいただいのたですが、今回、フォスターは来日しませんでした。
どうやら、本人は来たい気持ちは山々らしいのですが、所長のお仕事が忙しくて、やはり来られないようです。

・・まあでも、タイトルをこれにして、フォスターの手紙を最初に出したのは、確信犯でもあります・・。
ファビオの登場を意外なものにしたかったというのもありまして・・すみません(^^;)

> きゃっ(≧∇≦)
> 薪さんとメールしていたのですか~♪
> もちろん、仕事上の事とはいえ、青木面白くないみたいですね(^_^)v

薪さんは「こういった繋がりは仕事に生かすべき」と言い、フォスターも同意してるようですが・・フォスターの本音は、「仕事の繋がりは、こういったことに生かすべき」と微妙に違うかもしれません・・

> ぐはっっっ(≧∇≦)
> ちょっとショックを受けて焼いてる青木が可愛い(^▽^)

青木、今回は焼き餅から入りました(^^)

> 大丈夫♪
> 青木、安心してね(^ー^)
> しかし~、君は薪さんと結婚したんだから、いじけてないで、堂々としなさいね!!!

青木への声援、ありがとうございます。
そうなんですよね。堂々と・・していてほしいのですが(^^;)

> 薪さんには、いい友人なんですけどね~。
> 数ヶ月振りに、薪さんとゆっくりお話しできればいいですね♪♪♪
> でも、フォスターの想いはどうでしょうね~(≧∇≦)
> いろいろ、楽しみですね(^_^)v

すみません・・ご期待を裏切りました。申し訳ございません!!

その代わり、今回はファビオくんに活躍(?)していただく予定です。
懲りずに見守っていただけたら、幸いですm(_ _)m

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