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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene3:淀み


「薪さんは、知ってたんですね」
「うん?・・」

夜、帰宅後、風呂から上がり、薪と青木は、リビングに居た。
二人、同じソファーに座り、いつものように、青木が肘掛を背に横に座り、その前に座る薪を背後から抱きかかえ、その髪をなでていた。

「ファビオが今日来るということを、知ってたんですよね」
薪は、自分の胸に回された青木の片手を握り締め、その腕に頬を寄せながら、答えた。
「ああ。ローマ視察団の行程と顔ぶれは、ひと月前に知らされていた」

「・・オレは、何も聞いていませんでした」
「ひと月も前に、皆にそのことを知らせる必要は無いだろう。視察団が第九を訪れる前には、話そうと思っていた。今日ファビオが訪ねてきたのは、突然のことだ」

「そうじゃなくて・・」
青木は、少し言葉を濁す。

「フォスター捜査官と薪さんが、帰国してからも連絡を取り合っていることも、オレは全く知りませんでした」
そして青木は、言葉を継いだ。

「薪さんとオレは・・一緒に、住んでるのに・・」

「青木」
薪は青木の正面に向き直ると、目をしっかりと合わせ、言った。

「フォスターの件も、今回の件も、仕事のことだ。家でわざわざ話すことでもないだろう」
「・・・・・」
「お前と住むに当たって、必要なことは、ちゃんと話す。そして、何が必要で、何が必要でないか、それを判断するのは、僕自身だ」

「それと・・この際、はっきりさせておくが」
今や薪は、腕組みをして、首を少し傾けて青木を見つめている。
その様子は、まるで職場に居る時のそれだった。

「以前は、お前に会うのは、いつもプライベートな時間だった。だが、今は違う」

「共に居る時間の多くを、職場で過ごす。そこでは、お前も他の人間と同じ、第九の一員だ。僕は、お前と付き合っているからと言って、お前を特別扱いする気はない。お前だけに何かを知らせたり、融通を利かせたりするつもりは、毛頭無い」

「・・分かっています」
青木も薪を見返した。

薪はプイと横を向くと、立ち上がり、そのまま、自室に入っていった。

一人残った青木は、黙って、薪が居たその場所を見つめていた。
薪の言うことは、もっともだった。

自分だって、特別扱いをしてほしいわけではない。
じゃあ、何故?
何がそんなに、気にかかるのか。

青木は、心の中に淀んだ気持ちを、自分でも、上手く言葉にすることが出来なかった。

この夜は遂に、薪が自室から出て来ることも、青木がその部屋を訪ねることも、無かった。




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コメント

■ もしかして・・・

こんにちは。かのん様(^▽^)

きゃ~。
遂に、薪さんが自室にお隠りしてしまいました~(T_T)

さぁ、青木、薪さんの部屋の前で踊るんだ!!!
そして、気になり、チラッと覗いたらチャンス♪
一気に、ドアを開けてしまえ~・・・って違う話になってしまいますね(^▽^;)

それはさておき・・・

あの、もしかして・・・ひょっとして、青木って、自分の気持ちに気が付いていないのですか?
私、読み手は、青木の行動に「しょうがないヤツだな~。」なんて思ってましたが・・・(^▽^;)
まさか、本人が気が付いていないとは・・・(゜∇゜)

オマケに、薪さんまでとは・・・←薪さんは自分に関しては、疎いからいいかな♪(^_^)

♪~あなたは、美しく、魅惑的で~たとえ、手に入れても安心できないのよ~♪

青木!
複雑になる前に、早く何とかしてね~(T_T)

がばっと襲っちゃうとか・・・駄目ですね(^_^;)

ぎゃ~~!!
続きが、気になりますっっ(≧∇≦)
早く、明日にならないかな~♪♪\(^▽^)/♪♪

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます(^^)

> きゃ~。
> 遂に、薪さんが自室にお隠りしてしまいました~(T_T)

それぞれの部屋があるというのは、こういう際に使えますね♪(←作者は喜んでいるようです)

> さぁ、青木、薪さんの部屋の前で踊るんだ!!!
> そして、気になり、チラッと覗いたらチャンス♪
> 一気に、ドアを開けてしまえ~・・・って違う話になってしまいますね(^▽^;)

そ、それって・・アマテラスオオミカミですか(笑)
確かに、薪さんが隠れちゃうと、光が消えたようですけどね(^^;)

サラッと神話が出てくる、たつままさんの教養が素敵です☆
(そう言えば、原作4巻で、その手の神話が出てきましたね^^)

私なんて、たぶん子供向けにまとめられた物を、小学生の頃に読んだきり・・。
それこそ、自分の中の古代の記憶(笑)を、掘り起こしました。

> それはさておき・・・
> あの、もしかして・・・ひょっとして、青木って、自分の気持ちに気が付いていないのですか?
> 私、読み手は、青木の行動に「しょうがないヤツだな~。」なんて思ってましたが・・・(^▽^;)
> まさか、本人が気が付いていないとは・・・(゜∇゜)

「自分の気持ち」って・・それは「焼・き・も・ち」ってやつですか?(笑)

> オマケに、薪さんまでとは・・・←薪さんは自分に関しては、疎いからいいかな♪(^_^)

そうですね。
ものすごく勘がいい方なのに、自分のことには無頓着なところに萌えます♪

> ♪~あなたは、美しく、魅惑的で~たとえ、手に入れても安心できないのよ~♪

う・・歌ってる・・たつままさん・・(^^)

> 青木!
> 複雑になる前に、早く何とかしてね~(T_T)

何とか・・出来るでしょうか?

> がばっと襲っちゃうとか・・・駄目ですね(^_^;)

いえ、案外いい手かもしれません・・(え?)

> ぎゃ~~!!
> 続きが、気になりますっっ(≧∇≦)
> 早く、明日にならないかな~♪♪\(^▽^)/♪♪

ありがとうございます。
先を待っていただけると思うと、更新のしがいがあります!
せっせせっせと書いております(^^)

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