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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene5:天性


ファビオが、第九にやって来た。

「オレだったら、海外出張でフリーの時間が出来たら、職場になんて来ないですけどねえ」
「そうだな。しかもよりによって、こんな男ばかりの部署で、3日間過ごすなんてなあ・・」

朝、仕事の準備をしている時間に、小池と今井が、そんな話をしていたが・・。

前の事件がすっかり片付いたと思ったら、休む間も無く次の事件の捜査が入り、第九は、相変わらず忙しかった。
そんな中、ファビオはまるで薪の助手のように、用事を言い付かっては、動いていた。

「え? 捜査の渦中だというのに、彼に全て見せてしまっていいんですか? 視察団が入る時は、許可を得た画像を見本として出してましたよね。第九の捜査員、及び関係者以外には、MRI画像やその情報を見せることは問題があるのでは・・」

ファビオが捜査の手伝いをすると聞き、最初は、岡部が、懸念を浮かべた顔で、言った。

「心配ない。事前に誓約書にサインをさせている」
「誓約書?」
薪の言葉に、岡部が聞き返す。

「秘密厳守の誓約書です」ファビオが答えた。
「・・しかし、アメリカ大統領の情報でさえ、外に漏れたことがあるんだ。彼自身に悪気が無くても、うっかり近親者に話してしまったり・・」

「オカベさん」
ファビオが、真面目な顔を向け、言った。

「私は・・元々は正式な捜査官ではありませんが、今は、ローマMRIセンターに所属している一人です。職場で知りえた情報を、機密を漏らさないということは、どういうことか、心得ているつもりです」

ファビオは、じっと岡部の目を見て、続けた。
「それに・・もしここで、私が何か情報を漏らしたら、受け入れたマキさんに、ご迷惑がかかります。マキさんにとって不利になるようなこと、私がする筈ありません。・・オカベさんだって、そうでしょう?」
「ぐ・・」

自分を引き合いに出され、岡部は二の句が告げなかった。

次の瞬間、ファビオはたちまち笑顔になり、
「いえ、岡部さんのようなベテランの方と、私など、並べるのは甚だ失礼ですね。ご心配は、もっともです。でも、私もまだ、仕事をクビにはなりたく無いので。気を付けます。誓いますよ!」
明るい声でそう告げた。

「とにかく、彼なら心配ない。岡部にも何かと世話になるだろう。よろしく頼む」
薪はそう言うと、ファビオを促し、室長室に向かった。

「よろしくお願いします!」
ファビオも、改めて岡部や、成り行きを見守っていたメンバー達に向かって一礼すると、薪の後を追った。

「・・武勇伝とか、甚だ失礼とか、あの顔で言うと、何だか違和感がありますね・・」
曽我が、誰にともなく、つぶやいた。

そして青木は、これまでファビオの、薪に対する敬愛の気持ちを、自分は軽々しく捉えていたと、そう、思った。

それから、ファビオは第九の中で、仕事の手伝いをしているのだが。

元々勘がいいのか、薪や岡部をはじめ、その他のメンバーに対しても、その言わんとするところを、すぐに察し、要領よく動いていた。
また、勉強熱心で、一度言われたことは、すぐに飲み込み、理解した。

第九メンバー達が、ファビオがその場に居ることに、違和感を覚えなくなることに、時間はかからなかった。

昼休み、青木、小池、曽我、宇野の4人は、所内のカフェテリアに居た。
「ファビオも後から来るって?」
「ええ」
曽我に聞かれて、青木が答える。

「あ・・」
宇野が顔を上げたその先を、皆が振り返ると、ファビオが、女性職員と話をしていた。

「どこがいいのかなあ・・」曽我がつぶやけば、
「やっぱり、あの、顔じゃないのか?」小池が答える。

青木が不思議そうな顔をしているのを見て、宇野が言った。
「ああ・・。あの話が出た時、青木は帰宅してたんだな」
「え?」

「この前、今井さんが言ってたんだ。ファビオが、第九で研修をするに当たって、事前に関連部署のいくつかに挨拶をして回ったらしくて」
「どうやら、早速ファンが出来たらしいぞ」
「ファンって・・?」

「ファビオのファンだよ。女性ファン」
「・・・・・」

「今のは、事務局の受付嬢だよな。他にも、会計課とか、企画課とか、女性職員の間で、早々にファンクラブでも出来そうな勢いなんだってさ」
「・・・・・」

青木が言葉を失っていると、
「ヤマダさん、サイトウさん、じゃあ、また!」
そう言って女性職員に手を振り、ファビオがやって来た。

相手の女性達も、手を振って、「キャアッ」とか「ちょっと名前・・!」とか何とか言いながら遠ざかっていった。

「・・もう名前まで覚えてるのか?」
小池が目を向いてファビオに聞くと、
「あ、ええ。あのお二人は、名札を付けていたので。初めて会った時に、その漢字はどう読むのかと、お聞きしました」

ファビオは笑顔でそう言いながら、席に付いた。

「・・たぶん、このマメさだろうな。原因は」
曽我が、しみじみ感心したように、つぶやいた。




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コメント

■ 青木~!!!

こんにちは。かのん様♪

ファビオ君、すっかり人気者ですね(^_^)v
勉強家で、気配りができ、明るくて人好きのするところが、皆様から愛される理由のようですね♪

薪さんも、日本にいる間に、仕事を教えてあげたいのでしょうね。
「朱色の空」の時、青木が帰国した後も、薪さんはまだイタリアに残っていました。
きっと、ファビオ君の努力しているところも目の当たりにしたのでしょうね(^_^)v

しかし、青木はなんでのんびりしているのでしょう(-_-#)
いくら、薪さんと結婚したとはいえ、このままではかなりヤバい状況だと思いますよ~(^_^;)

ファビオ君は、フォスターと違って若いから、薪さんにそういう感情を持ったら、無謀かもしれませんよ~
何かがあって・・・亀裂が入ってからでは、大変です(ToT)

一度ぐらい振られたからって、諦めてはいけません\(^ー^)/
仕事の忙しさにかこつけて、見て見ぬ振りも駄目ですよ~!

青木!頑張って!
でないと、後で薪さんが苦しんじゃうから~

ああ・・・。
胸が痛いです・・・。

かのん様・・・(T_T)

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントどうもありがとうございます!♪

> ファビオ君、すっかり人気者ですね(^_^)v
> 勉強家で、気配りができ、明るくて人好きのするところが、皆様から愛される理由のようですね♪

おおお・・ファビオくんの魅力を全てまとめて下さいました。
キャラの生みの親として、本当に嬉しいです!☆☆

> 薪さんも、日本にいる間に、仕事を教えてあげたいのでしょうね。
> 「朱色の空」の時、青木が帰国した後も、薪さんはまだイタリアに残っていました。
> きっと、ファビオ君の努力しているところも目の当たりにしたのでしょうね(^_^)v

うおおお・・たつままさん、鋭い!
書く前に全てお見通し!って感じですね。

前に書いた「朱色の空」を、それだけ覚えていて下さるということですね。
本当にありがたいです(TT)

> しかし、青木はなんでのんびりしているのでしょう(-_-#)

う~ん・・それは、作者がこの状況を楽しんでいるからかもしれません・・(青木、ごめん!)

> いくら、薪さんと結婚したとはいえ、このままではかなりヤバい状況だと思いますよ~(^_^;)

そうですね~・・

> ファビオ君は、フォスターと違って若いから、薪さんにそういう感情を持ったら、無謀かもしれませんよ~
> 何かがあって・・・亀裂が入ってからでは、大変です(ToT)

ああああ・・「そういう感情」・・たつままさん、こちらも鋭い!
次話をUPする前に、全てお見通しですね(^^;)

そうなんですよね。
ギリギリまで自分を律していたフォスターに比べ、ファビオくんは若いから・・というのもポイントの一つです。
久々に会った瞬間抱きついたり出来ちゃうのも、性格+若さゆえ・・だと思います(^^;)

> 一度ぐらい振られたからって、諦めてはいけません\(^ー^)/
> 仕事の忙しさにかこつけて、見て見ぬ振りも駄目ですよ~!

ドキッ!!(←青木)

> 青木!頑張って!
> でないと、後で薪さんが苦しんじゃうから~

そうなんですよね~。
青木がしっかりしてくれないと・・

> ああ・・・。
> 胸が痛いです・・・。
> かのん様・・・(T_T)

申し訳ございません!!
読んで下さる、応援して下さるたつままさんの胸を痛めてしまって・・

しかも、もう少しこういった状況が続くかもしれません・・
(10話のつもりが、15話位になりそうなので・・)

本当に本当にすみません!!(><)

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