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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene6:目標


「オレ・・コンビニに寄るから。先に行くな」
「ああ、オレも」
小池、曽我、宇野は、カフェテリアを出て行った。

後に残ったファビオと青木は、それぞれ、手元のコーヒーカップに、視線を落としていた。

「あの・・」
話を切り出したのは、青木だった。
ファビオも、顔を上げる。

「ファビオは・・その・・」
ファビオは、明るい表情で、黙って青木の言葉を待っている。

「いえ・・海外出張に来ていたりして、彼女は、寂しくないのかなあ・・と思いまして」
恋人が居ながら、日本で女性達に愛想を振り撒いていいものか・・青木はそんなことを思ったが、直接言うには、おせっかい過ぎるということも、分かっていた。

ファビオは、目を見張って、青木を見た。
「・・そっか。そうですね。マキさんは、そんなことを、わざわざ話す人じゃないですね」
「え?」

「・・実は、ローマに居る恋人とは、別れました」
「あ・・」
青木は、つまらないことを聞いてしまった、と、顔を赤くした。

「ああ、気にしないで下さい。もう、半年も前のことです」
ファビオは、笑顔を見せて、続ける。

「MRIセンターが正式に立ち上がったら、私は、すぐ異動になるものと思っていました。ところが、思った以上に、長期間に渡って、色々な方面から視察に訪れた・・私の仕事は終りませんでした。そして、今度は逆に、今回のように、海外への視察に同行するようになった」

「そうなると、ただ通訳をするだけでなく、色々なことを要求されます。旅行会社の人間や、ホテルのコンシェルジェがやるような仕事さえ回ってくる。そしてもちろん、現地の警察関係のことは、全て分かっていなければならない。毎日が勉強で、そして、新しいことを学ぶのが、私はどうやら好きらしいと、自分で気付きました」

「・・アオキさんやマキさんがお帰りになってから、私は、自分の今後について、色々と考えました。そして、もっと自分の可能性を追ってみたくなったんです。・・でも、恋人は、保守的な人でした。今の生活を変える気は無かった。今の状態を維持したいと、そう言われました。だから・・別れました」

青木の脳裏に、土産を買ったと嬉しそうに話していた、フィレンツェでのファビオの顔が浮かんだ。

青木が、視線を落として話を聞く様子に、ファビオは、クスッと笑うと、テーブルの向こうから手を延ばし、青木の肩を、ポンポンと叩いた。
「アオキさんが、しょげることは無いんですよ。元気を出して下さい」

・・何故か自分の方が慰められたことに、青木はまた、赤くなった。

「アオキさんは、変わらないですね」
ファビオは、フフッと、笑う。

そして、今度は、遠くを見るような視線になり、言った。

「マキさんも、全く変わらないですね。・・いえ、より素敵になったかな」
「え?」
聞き返す青木の顔を、チラッと見て、ファビオは続けた。

「恋人と別れた一番の理由は、さっき言ったことですが・・実は、私自身が、相手に対して、誠実になれなくなったということもあるんです」
「・・?」

「マキさんのことが、忘れられなくて」
「え!?」

青木は、ファビオの言葉を、どう受け止めたら良いものか、測りかねていた。
「あの・・それは、薪さんのもとで働きたいとか、そういうことですか?」

青木の質問には答えず、ファビオは話す。

「人生の目標って言うんでしょうか。・・決してそこには辿り着けないけれど、でも、そうなりたいと思う明確な目標があって・・私は、その目標を優先してしまった。そして、恋人さえも、その目標と比べてしまった。・・だから、もう一緒に居られない。私が、そう思ってしまったんですね」

「・・・??」
青木は、何だかよく分からなかったが、要するに、薪を敬愛するファビオは、薪のような捜査官になりたいと願い、彼女より仕事を優先することに、負い目を感じたということだろうか・・。

何だか急に、ファビオの日本語が、分かり辛くなった。
ファビオが、日本語を正確に使いこなせていないせいかもしれない、そう、青木は受け止めた。
薪を「素敵」だ等と言ったのも、あまり男性には使わない形容だとは、知らないのかもしれない・・。

・・それにしても、ファビオが言った「薪さんは、そんなことを話す人じゃない」という台詞が、青木は気になった。
薪は、ファビオの、何を知っているのだろう。
ファビオが彼女と別れたということを、日本に着いてから、薪に話したということだろうか。

「どうせ・・必要の無いことは、オレには話さないからな・・」
「え? 何ですか?」
「あ、いえ・・」

心の言葉が、声に出てしまった青木は、また少し、顔が火照るのを感じた。
ファビオは、そんな青木の様子を、じっと、見つめていた。




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コメント

■ 


・・・(@□@;

ファビオなら、彼氏がいるから心配ないと思ったら・・・。

ファビオ、おまえもこうしてやる・・・
えいっえいっえいっっっ(ガシっゲシっドカっっっ)

・・・orz

 青木、ここはがまんのしどころだぞ。
 薪さんのつれない態度に騙されて、みんなの前で醜態をさらすなよ!

 かのんさん、私、薪さんがフリーで彼女ができるのは許せるけど、できあがってる青薪にちょっかい出す人が受け付けないのかもしれません・・・。
 なんだか、そんな気がしました。

 ファビオ~、かのんさんに手当してもらってね~☆

 まあでも、ファビオ程度なら、フォスターに比べれば、ちょろいもんだな、うん。
(はっっ・・・でも、フォスターより、手が早いかもしれない・・・ヤバイ)

どうも、お邪魔しました。

■ ・・・(°□°;)

おはようございます。かのん様♪

そうですか。この状況は暫く続くのですね・・・。

やはり、ファビオ君は「そういう感情」を持っていましたね。

薪さん☆存在全てが魅力的だもんね(〃▽〃)私もクラクラです♪
今ね、Mーナさんちで、ちゅうの行列に並んでいます♪
薪さんの唇、たらこになりそうだって(≧∇≦)
なんてのんきな事を言ってる場合ではありませんねっっ(^_^;)

しかし、青木の鈍さといったら・・・(T_T)

日本語が分かっていないのは、お前のほうじゃ~(-_-#)

はっきりと
「素敵だ」
「忘れられない。」
「人生の目標」
「恋人と目標を比べた。」
と言っているし・・・(T_T)

そして、敏感なファビオ君は、誰が「マキさん」を前より素敵にしたかも知っているのでしょうね~。
そして、二人がすれ違っていることも・・・(ρ_;)

ファビオ君は自分の気持ちを青木にはっきりと言いました(宣戦布告?)

のんびりしていると、間に合わなくなるぞ~\(°□°;)

青木も受けて立つべきでしょう!!!
ぐずくずいじけて、凹んでいるのは、青木に似合わないぞ!!!

さて、薪さんは、この状況をどう思っているのでしょう・・・
かのん様、突撃インタビューしてきて下さい~(^▽^;)
自分を避けている青木に怒っているのかも・・・(°□°;)

かのん様、続き♪続き♪気になります~!!!

■ 

○第九の部下Yさま

コメントありがとうございます。

> ・・・(@□@;
> ファビオなら、彼氏がいるから心配ないと思ったら・・・。

すみませんすみません・・

> ファビオ、おまえもこうしてやる・・・
> えいっえいっえいっっっ(ガシっゲシっドカっっっ)
> ・・・orz

うわっ!

まあ、彼氏と別れる程本気だということで、許してやってくれませんか?

・・やっぱり、駄目?

>  青木、ここはがまんのしどころだぞ。
>  薪さんのつれない態度に騙されて、みんなの前で醜態をさらすなよ!

うわっ!!

次話の予言をされてしまいました・・部下Yさんたら鋭い!

・・なんて言ってる場合じゃありませんね。
まさしく「みんなの前で醜態をさらした」青木です。
すみませんすみません!!(><)

>  かのんさん、私、薪さんがフリーで彼女ができるのは許せるけど、できあがってる青薪にちょっかい出す人が受け付けないのかもしれません・・・。
>  なんだか、そんな気がしました。

そうなんですね・・
毎度受け付けない物を書いてしまって、本当に申し訳ございませんm(_ _)m

・・私の場合、男だと本人に感情移入・同化・共感して一緒に薪さんに切ない想いを抱いてる気持ちになる・・らしいです(自分が認めるいい男限定ですが)。
女だと嫉妬の対象になるだけで、全く感情移入出来ないんですけどね・・何故なのかは、自分でも分かりません・・

>  ファビオ~、かのんさんに手当してもらってね~☆

ああ・・傷だらけで転がっています・・
はい。責任持って手当てしておきます(笑)

>  まあでも、ファビオ程度なら、フォスターに比べれば、ちょろいもんだな、うん。
> (はっっ・・・でも、フォスターより、手が早いかもしれない・・・ヤバイ)

そうですね・・良くも悪くも若いということは、フォスターとは違う作用を及ぼす・・かもしれません・・。

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!

> ・・・(°□°;)

部下Yさんに続き、驚き顔が・・(^^;)

> そうですか。この状況は暫く続くのですね・・・。

しかも・・更に状況は悪化する・・かもしれません。
すみません・・・・・・(><)

> やはり、ファビオ君は「そういう感情」を持っていましたね。

いつからなんでしょうね。
薪さんがイタリアに居る時からなのか、居なくなってからなのか・・

> 薪さん☆存在全てが魅力的だもんね(〃▽〃)私もクラクラです♪
> 今ね、Mーナさんちで、ちゅうの行列に並んでいます♪
> 薪さんの唇、たらこになりそうだって(≧∇≦)
> なんてのんきな事を言ってる場合ではありませんねっっ(^_^;)

ハッ!そそそう言えば・・
M-ナさんのところでは、妄想に夢中になり過ぎて、並び忘れました!!!
薪さんの唇・・柔らかそう・・・(〃▽〃)

> しかし、青木の鈍さといったら・・・(T_T)>
> 日本語が分かっていないのは、お前のほうじゃ~(-_-#)

本当ですね~~(←人ごと)

> はっきりと
> 「素敵だ」
> 「忘れられない。」
> 「人生の目標」
> 「恋人と目標を比べた。」
> と言っているし・・・(T_T)

青木は、ファビオの恋人が男性だったと知らないので、ピンと来ないのかもしれません。
それよりも、薪さんが彼を信用して、彼の親しげな態度を許していることの方が、気にかかるようです(^^;)

> そして、敏感なファビオ君は、誰が「マキさん」を前より素敵にしたかも知っているのでしょうね~。
> そして、二人がすれ違っていることも・・・(ρ_;)

たつままさん、どんどん先を言い当てていかれますね!
たつままさんの鋭さと申しますか、いつもいつも、私の書いた物から、その奥まで読み取って下さることに、感動を覚えております!!

> ファビオ君は自分の気持ちを青木にはっきりと言いました(宣戦布告?)

でも、青木が気付いていないと、宣戦布告も一方的ですね(^^;)

> のんびりしていると、間に合わなくなるぞ~\(°□°;)
> 青木も受けて立つべきでしょう!!!
> ぐずくずいじけて、凹んでいるのは、青木に似合わないぞ!!!

そうなんですよね。
今回、なかなか青木らしくなってくれません。
似合わないよ、青木!!

> さて、薪さんは、この状況をどう思っているのでしょう・・・
> かのん様、突撃インタビューしてきて下さい~(^▽^;)
> 自分を避けている青木に怒っているのかも・・・(°□°;)

最後には明らかになる予定です。
さて、どう思ってらっしゃるのでしょうね・・。

> かのん様、続き♪続き♪気になります~!!!

嬉しいです~!!!(TT)
そうおっしゃっていただいて、お陰で快調に進んでおります!

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