カウンター


プロフィール

かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


当ブログ拍手頁

最新の公開拍手コメのレスはこちら それ以前の公開拍手コメ&レスは、各記事の拍手ボタンを再度押していただければ読めます 鍵拍手コメにつきましては、拍手をいただいた記事下コメント欄にレスを書いております

所属してます♪


月別アーカイブ


最新記事


最新コメント


検索フォーム


 
Scene8:背中


その夜、青木は一人で帰宅した。

あの後、青木は、薪に指示された書類を作り、室長室に持って行ったが、薪はそれを受け取ると、
「ご苦労だった。今日は、先に帰れ」
顔も上げずに、そう言った。

薪が帰宅した物音を、青木は自分の部屋で聞いた。
すぐに出て行けばいいと思いながら、それが出来なかった。

薪も早々に自室に入った。
青木はそれから部屋を出て、薪の部屋の前に立つ。

話をしなければ・・
そう思った。
だが、ノックをすることが出来ない。

結局、また自分の部屋に戻った。
自分に何も負い目が無ければ、何があっても、薪に堂々と立ち向かうことが出来るだろう。
だが、今回は、自分が不甲斐無いと、青木は自分で分かっていた。

薪は悪くない。
自分が、勝手に深みにはまっているだけだ。

それが分かるだけに・・どうしても、薪にぶつかることが出来なかった。

青木は、机の隅に置いてある、茶色い小箱を手に取ると、ベッドに座った。
ふたを開ける。
銀色に輝く指輪が、そこにあった。

指輪を取り出し、手に取ると、青木はそのままベッドに倒れ込んだ。

この指輪を付けて出勤したことは、一度も無かった。
「職場に、詮索の種を、わざわざ持ち込むことは無い」
それが、薪の言い分だった。

自分は付けていきたい、そう青木が言うと、
「お前がそうするのは構わない。だが、冷やかされるのは、お前だぞ」
薪にそう言われ、結局、青木も付けていくのはやめた。

ずっと薪のそばに居ると誓い、そばに居ることを忘れないでほしいと、薪に願った指輪・・

「何やってんだろうなあ・・オレ・・」

青木は、声に出してつぶやいた。
明日、明日こそ、薪ときちんと話をしよう。
そう思いながら、眠りに着いた。

翌朝、青木が起きると、薪はもう出勤していた。
自分より遅く帰り、自分より早く出て行く、薪。
もっと休んだ方がいいですよ・・青木はそう言いたかったが、言う時間さえ、取ることが出来ない。

捜査中の、連続殺人者による犯行と思われる、被害者の遺体が出た。

「岡部、お前は一課に断わりを入れて、現場検証に行ってくれ。今井、後を頼んだぞ。僕は、抜けられない会議がある。すぐに戻るが・・」
薪はそう言うと、青木と目が合った。

・・だが、薪はその目をそらし、
「ファビオ、国際免許は、持ってるな」
そう言った。

「はい! 何度か日本でも運転しています」
「僕が道案内をする。送迎をしろ」
「はいっ!」

薪は早足で出て行く。
ファビオはチラリと青木を見やったが、すぐに薪の後を追った。

「・・何だか、薪さん」
「ファビオのこと、すっかり気に入っちゃったみたいですねえ・・」
出て行く二人の背中を見送り、メンバー達がつぶやいた。

「オレ達には捜査がある。薪さんは、そちらを優先するべきだと思ったんだろう。次の被害者の脳が届く前に、前の分を片付けるぞ。急げ」
今井の言葉に、残った者は皆、それぞれのモニターに向かった。

青木も画面に向かったが、なかなか集中することが出来ない。
ファビオに伴われ、第九を出て行く薪の後ろ姿が、ローマで二人が国防省へ出かけた時の姿と、重なった。

あの時も、どんな用件だったのか、結局青木は、聞かされていない。
薪とファビオが互いに知り、自分は知らされていないことが、あまりにも多いような気がした。

青木は何度も瞬きを繰り返し、頭を抱えながら、必死になって、仕事に向かった。




関連記事

コメント

■ 凹凹凹

おはようございます。かのん様♪

負い目があるから。
自分が不甲斐ないから。

すっかり、凹んでしまった青木ですね・・・。

しょうがないね。
薪さんとファビオ君の間って・・・国防省の時だって、薪さんはお前を巻き込みたくなかったからなのに。

う~ん。泥沼ですね(^_^;)

あらっ。
青木~~~
指輪・・・しまったままだったのですね。
嫌だ~。指にはめなくても、毎日お守りみたいに持ち歩いてよ~(T_T)

きっと、薪さんは持ち歩いているよ←願望です♪♪♪

部下Yさんが、おっしゃっていたこと・・・私もちょっと・・・でも、疑いたくはないですね~(ρ_;)

薪さんと青木、二人の関係。
おかべっくだけでなく、今井さんも気が付きそうですね。
こういう関係を察知するのは、今井さん早そうですねv(≧∇≦)v
青木、前回、意味深なセリフ言っちゃいましたからね~(^▽^;)

薪さんと青木、少し会話が出来るといいですね(^_^)

青木~早く成長してね(T_T)

ドキドキ・・・続きお待ちしております(≧∇≦)

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!♪

> 凹凹凹

こ・・このタイトルは、青木の心情ですか? だったらウケちゃうんですけど(≧m≦)
もしかして、たつままさんご自身の心情だったら、すみません!!(><)

> 負い目があるから。
> 自分が不甲斐ないから。
> すっかり、凹んでしまった青木ですね・・・。

原作でも、「2008」で雪子には「あなたが誰を見ていても」とぶつかっていくのに、「Copy Cat」で、自分自身の気持ちに不安を覚えたら、蒼くなって、雪子に会う時も複雑な顔をしていたところを見ると、自分自身にさえ負い目が無ければ、恐い物が無い性格だと思うんですよね・・

> しょうがないね。
> 薪さんとファビオ君の間って・・・国防省の時だって、薪さんはお前を巻き込みたくなかったからなのに。
> う~ん。泥沼ですね(^_^;)

私自身、あの時のことが、ここまで絡んでくるとは思っておりませんでした(^^;)

> あらっ。
> 青木~~~
> 指輪・・・しまったままだったのですね。
> 嫌だ~。指にはめなくても、毎日お守りみたいに持ち歩いてよ~(T_T)

あああ・・そそ・・そうですよね!(汗・・)

> きっと、薪さんは持ち歩いているよ←願望です♪♪♪

私もそう願います(^^)

> 部下Yさんが、おっしゃっていたこと・・・私もちょっと・・・でも、疑いたくはないですね~(ρ_;)

ど・・どうでしょう・・
たぶん、あと6話でサスペンスは無理がある・・かと。

> 薪さんと青木、二人の関係。
> おかべっくだけでなく、今井さんも気が付きそうですね。
> こういう関係を察知するのは、今井さん早そうですねv(≧∇≦)v
> 青木、前回、意味深なセリフ言っちゃいましたからね~(^▽^;)

あれが意味深だと分かるのは、やっぱり今井さん・・?

> 薪さんと青木、少し会話が出来るといいですね(^_^)

10話目で会話は、します。
でも、どんな会話になるかは・・

> 青木~早く成長してね(T_T)

そうですね。
同居(結婚)して初めての壁、しっかり青木らしく乗り越えてほしいです。

> ドキドキ・・・続きお待ちしております(≧∇≦)

ありがとうございます!!☆☆☆

■ 鍵拍手コメ下さったAさま

〇12/14に鍵拍手コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。
先週末まで入院しておりまして、退院後も数日慌ただしかったもので、お返事が大変遅くなりました。
申し訳ありませんでしたm(_ _)m

「再会」読んで下さっているのですね!
嬉しいです(≧▽≦)

そうですね、この時の青木は揺れまくっていましたね(^^;)
原作の青木よりも、早い段階でこういう関係になったので、不安も多いのでしょうね。
原作でもモヤモヤ・・・して欲しいと、私もこのころ、思っていたのだと思います。

過去作品にコメントいただくと、私も当時を思い返し、新鮮な気持ちになれます。
ありがとうございました。

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

■この記事のトラックバックURL

⇒ http://kanon23.blog36.fc2.com/tb.php/299-df71465b

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

■この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |