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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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レビュー1に引き続き、今回は、事件について。

※完全ネタバレです。


辛い、辛い、辛い・・・
苦しい、苦しい、苦しい・・・

メロディをもう一度開こうとすると、胸がつかえたようになって、表紙を前に、何も出来ないまま、時間が過ぎてしまいます。

・・なので、一度読んだ記憶を頼りに、書いてみたいと思います。

今回、77ページの、その7割以上を使って描かれた、捜査の進展と、その結末。

MRIの悪用の是非よりも、世論を優先して、行われた捜査。
そして、少女の救出。

「よかったわね。みんな助かって」と、雪子は言った。
・・彼女の発想は、本当に普通だと、改めて思う。

いや、彼女の口を通して、凡人の一般論という物を、清水先生が語らせた・・だけかもしれないが。

薪さんは、この捜査に反対だった。
そして青木も、今回の事件と捜査が、どういった物であるか、誰に説明されるともなく、理解していた。

既に日本は裁判員制度となっている、この時代。
世論は、大臣の無実を支持していた。

助かった少女も、父親が、殺人まで犯したその事実を、自分の命を救う為だったと認識し、そんな父を想った。

またも手が出る千堂。
この人は、高い地位に居続け、ずっとこんなやり方で、物事に対応してきたのだろう。

でも今は、単なる犯罪者に、過ぎない。

薪さんが今回は彼の手を掴んだのは、彼の性格から、あらかじめ予期していたから。
と同時に、もしここで彼が薪さんを殴っていたら、また新たな犯罪が加わると、理解して上でのこと、だと思う。
その後の岡部さんのセリフで、そう、思った。

口調や表情は冷たいけれど、そして、千堂という人間を軽蔑しているけれど、それでも、薪さんは彼に、犯罪の上塗りをさせない、そういう良識を抱いているのだと思う。

そして、少女に会えるよう、優しい言葉をかける。
・・でもそれは、今となっては、千堂が、最も望まないことだった。
独身で子供を持たない薪さんには、きっと予想外の発言だったに違いない。

「娘を一人さらった」
私がずっと引っかかっていた「一人」という言葉には、やはり、含みがあった。

薪さんは、あれ程の仕打ちをした千堂に、その気持ちを汲んで、全ての真実を彼に伝え、本当の娘との面会を設定する・・
薪さん・・あなたって人は・・・・

千堂が、「助かったのか。よかった」というセリフが印象的。
外務大臣の立場としては、非道な選択をした彼も、一人の人間としては、彼女が助かることを、望んでいたのだろうか・・。

その表情さえも、以前とは、違う。
殺人者になり、大臣という肩書きが取れたら、彼も、一人の哀れな男に過ぎなかった・・・

淡路の本当の目的。
復讐の為に、命をかけて、鬼になった、彼・・・

いくつもの、いくつもの障害がそこにはありながら、その全ての障害を越えて、彼は、千堂が、「コンテナの少女を見捨てること」「自分を殺して全てを失うこと」という、賭けに、淡路は、勝った。

千堂の、その、人命より立場を、自分の娘で無ければ、国交を優先することを、確信して。

でも、一つ、救いが残された。

最終的な淡路の目的。
千堂が、「本当の娘を、自分の手で見殺しにすること」。

それだけが、淡路の負けだった。
薪さんの言う「バカな男」のお陰で、あの時、薪さんの手を取った青木の決意によって。
淡路の復讐の最後の一つは達成されず、そこに救いが残ったのだった。

外務大臣という、途方も無く高い地位にある男が、救えなかった、見捨てた少女が、青木という、一介の捜査員によって、救われたのだ。

もちろん、青木だけでは成功した筈も無く、多数の人間の協力によって、初めて成し遂げられたことだけれど。
薪さんの中では、一人の「バカな男」によって、彼女は、救われたのだ。

初対面となる、本当の娘の前で、手錠をしている千堂。
いくら待っても父親がやって来ないことから、泣いているもう一人の少女。
彼女は、父が何故来ないのか、母親から、真実を聞いたのだろうか・・・

いくつもの皮肉が、様々な人の思惑が、ぐるぐると巡る。

清水先生は、やっぱり、天才だ・・・・

ずっと優しく、あんな外道に寄り添っていたにも関わらず、最後に、千堂に決定的な一言を放つ、薪さん。

「ついて来るな!」と岡部さんに叫んだあなたは、今、何を思うのですか?
その背中を見せて、去っていくのですか?

また一人になって、どうするのですか・・・・・・?





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