カウンター


プロフィール

かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


当ブログ拍手頁

最新の公開拍手コメのレスはこちら それ以前の公開拍手コメ&レスは、各記事の拍手ボタンを再度押していただければ読めます 鍵拍手コメにつきましては、拍手をいただいた記事下コメント欄にレスを書いております

所属してます♪


月別アーカイブ


最新記事


最新コメント


検索フォーム


 
※清水先生の作品とは、一切関係ございません。


オリジナルストーリー

「まどろみ」



薪は、ソファーで本を読んでいた。
正確には、ソファーに座っている、青木の膝の上に、頭を乗せて。

薪はソファーに完全に横になり、膝を立て、青木の膝枕で、腕を上げて、本を両手に抱えて、読んでいる。

「薪さん、その体勢、疲れませんか?」
青木が尋ねる。

「お前こそ、それじゃ、読みにくいんじゃないのか?」
本から目を離さずに、薪も言う。

青木は、新聞を広げていた。

最初は、薪と二人、並んでソファーに座っていた。
薪は本を、青木は新聞を手に。

薪は読みながら、足がソファーの上に乗り、膝を立てる格好になった。
そして、青木に寄りかかった。
そのうち、青木の膝に、寝転がっていた。

なので、必然的に、青木は両腕を伸ばし、薪の頭の向こう側に新聞を広げて、読むことになった。
「確かに・・読みにくいですね」
青木は、正直に答える。

「・・・・・」
青木がそう言っても、薪は体勢を変えることなく、信じられないスピードで、本の頁をめくっていく。

パタン・・

薪の胸の上に、本が置かれた。
読み終わった・・らしい。
そして、そのまま薪は、動かなくなった。

「?・・薪さん?」
青木が目をやると、薪はスースーと眠っていた。

読書の速さ以上に、瞬間的に睡眠に入る、薪のその能力は、相変わらず驚異的だ。

青木は、手にしていた新聞と、薪の本を、テーブルに乗せた。
そして・・薪の身体を、そっと、抱え上げた。

その眠りを妨げないように、しっかりと胸に抱き、大事に大事に、薪を運ぶ。
寝室に入り、ベッドに、薪の身体を横たえる。

青木は薪に布団を掛け、そして、薪の額を、優しく撫でた。
「ん・・」
薪は身体を横に向け、同時に、その青木の手を取って、両手で握り締めた。

「薪さん?・・起きてるんですか?」
青木の問いに答えるのは、規則的な寝息だけ。

青木は、フッ・・と、笑う。

目の前で眠っているのは、ずっと年上の人。
なのに思い出すのは、まだ幼い姪の仕草。

青木が遊んでやると、楽しそうにはしゃいでいたのに、突然コトン・・と寝てしまう。
母親である青木の姉が、微笑んで布団へと運ぶと、無意識のうちに、その小さな手で、母親の手を掴む・・

薪に掴まれた、自分の手。
その手に絡む、薪の柔らかい手の平、細い指の感触。

青木は、手を振り払うことをあきらめて、自分もそっと、布団の中に潜り込む。
そして、薪の身体を抱き寄せる。

薪の髪の匂いは、いつも、甘い・・・

青木は大きくあくびをした。
そして、青木も、目を閉じた。


************


薪が、ソファーに座り、テレビのニュースに見入っている時、青木は、隣りでビールを飲んでいた。

気が付いたら、青木の身体が、薪の肩にもたれかかっていた。
「おい・・重いぞ」

薪が押し返そうとしたが、かえって青木の身体はゆらぎ・・
「んー・・」
青木の頭は、薪の膝に落ちてしまった。

「おい・・」
薪は青木に声をかけたが、青木は完全に眠ってしまい、一向に起きる気配が無い。

薪は小さくため息を付く。
連日、無理なスケジュールの仕事が続いていた。
やっと区切りが付いて、久々にこうして、家に落ち着くことが出来た。
青木は弱音を吐かないが、疲れていたに違いない。

薪は、テレビのスイッチを消し、青木の眼鏡を、そっと外して、テーブルに置いた。
それから、自分の身体をずらし、青木の頭を残して立ち上がろうかとも思ったが・・

「薪さん・・」

「? 青木?」
青木がつぶやいたその言葉に、薪は聞き返したが、青木は小さなイビキをかきながら、眠ったままだ。

薪の顔が緩む。
きっと自分でも気付かない程に、優しい優しい目で、膝の上の青木を見つめる。

そして、薪は身体を曲げると、青木の額に、キスをした。

薪は、ソファーの裏に常備してある、ひざ掛け毛布を手に取ると、バサッと広げて、青木の身体にかける。
青木の大きな身体は、そこからはみ出してはいるけれど。

「少しの間だけだぞ」
聞こえない筈の青木にそう言って、薪は、青木の頭を膝に乗せたまま、ソファーにもたれる。

その手の平で、青木の頭を撫でながら、薪は小さなあくびをした。
そして薪も、目を閉じた。




まどろみ 終





関連記事

コメント

■ いいなあ・・

いいなあ・・こういうの・・うっとりです・・・。
自然なスキンシップっていうか、くっついてるのが当たり前、というか。夫婦って、こういうものですよね。

かのんさんのお話は、その状況が目の前に浮かぶんですよね。清水先生のあの絵のままに。

薪さんの墜落睡眠には賛同です。絶対にそうですよね、あのひとは。コテンと眠っちゃうタイプです。天才肌の薪さんらしいです。

幸せのおすそ分けをしてもらった気分です。ありがとうございました。

■ 幸せです(〃▽〃)

こんにちは。かのん様。

いかがでしょうか?
私は、自分なりに少しずつ消化しています。
だって、青木の気持ちは薪さんにあることは、間違いないですから・・・。

だけど、だからこそ、悲しくて、つらくて・・・。

でも、かのん様の幸せなお話や他の方々の所で、元気をいただいて、浮上を始めています。

本当にかのん様や皆様とお付き合いがあって、幸せだなと感じています(^_^)v


「まどろみ」
薪さんと青木の幸せな一時を感じて、心がじんわりと温かくなってきました。

青木は、薪さんを大事に大事にベッドに運んで・・・
薪さんは、青木を優しく優しく見つめて・・・

かのん様の対になった、互いを思いやる気持ちの表現、素晴らしいです。
とても大好きなです(≧∇≦)

そして、そのまま、二人とも自然に互いに寄り添うように眠ってしまう。

はぁ~~♪♪♪
なんという、暖かい幸せなんですか~(〃▽〃)

こんな素敵で幸せな日常を薪さんと青木には、是非過ごしてもらいたいです!

今のあの展開だからこそ、切に願います(ρ_;)

いつか、きっと。

■ 

○しづさま

コメントありがとうございます!

> いいなあ・・こういうの・・うっとりです・・・。

あああ・・・嬉しいです。
最上級のお褒めの言葉です(TT)

> 自然なスキンシップっていうか、くっついてるのが当たり前、というか。夫婦って、こういうものですよね。

そうそう、そんな感じです。
並んでいたのに、いつの間にか寄り添い、寝転がっている・・それが自然なこと・・
そんな雰囲気を受け止めて下さったのでしたら、本当に嬉しいです。

> かのんさんのお話は、その状況が目の前に浮かぶんですよね。清水先生のあの絵のままに。

ええええーっ!?
こんなお話でも、浮かびますか?そうでしょうか?
ああああ・・・・嬉しいです(;;)どうしましょう・・・

> 薪さんの墜落睡眠には賛同です。絶対にそうですよね、あのひとは。コテンと眠っちゃうタイプです。天才肌の薪さんらしいです。

ご賛同ありがとうございます。
そうですよね。
本来はそういうタイプだと思います。
なので、「2007特別編」で、よく眠れない薪さんが、痛々しいです・・(TT)

> 幸せのおすそ分けをしてもらった気分です。ありがとうございました。

こちらこそ、しづさんのお言葉に、幸せをいただきました(〃▽〃)
ありがとうございました!!

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

> いかがでしょうか?
> 私は、自分なりに少しずつ消化しています。

たつままさんが沈んでおられるようで、とても気になっておりました。
でも、私自身も暗いので、こんな私では励ますこともままならず・・・(TT)

私も、ただ今消化中です。
メロディを読んだその日よりは、段々と気持ちが浮上してきたと思います。
しばらく何も書けないかもと思いましたが、書くことで、かえって心のリハビリになっているようです。

> だって、青木の気持ちは薪さんにあることは、間違いないですから・・・。
> だけど、だからこそ、悲しくて、つらくて・・・。

そうそう、そうなんです。
青木が全く薪さんに気持ちが無く、ただ真っ直ぐに雪子だけを想っていけるなら、悲しくても、くやしくても、あきらめて認めることも出来ます。
でも、気持ちがあるのに・・・・・それが本当に辛いですよね・・・・・これでは、誰も救われない・・・・

> でも、かのん様の幸せなお話や他の方々の所で、元気をいただいて、浮上を始めています。
> 本当にかのん様や皆様とお付き合いがあって、幸せだなと感じています(^_^)v

そんな・・私なんてお役に立たず・・・
でも、私も、一人だったらどうなっていたか分かりません。
結局は自分で乗り越えるしかありませんが、その為に、たつままさんや、「秘密」ファンの皆様が、本当に支えになっております。

・・・あれ?これって、薪さんもそう?(壮絶な経験をされてる薪さんと一緒にするのはおこがましいですが!)
薪さん自身が自分で何かを乗り越えるとしても、そこにはやはり信頼する人の想いが、支えになっていくのでは・・(落ち着いたら、後でまた、レビューを追記したいです)

> 「まどろみ」
> 薪さんと青木の幸せな一時を感じて、心がじんわりと温かくなってきました。

あああ・・・そんな風に受け止めて下さって、書いて良かったとしみじみ思えます(つ;)
ありがとうございます。

> 青木は、薪さんを大事に大事にベッドに運んで・・・
> 薪さんは、青木を優しく優しく見つめて・・・
> かのん様の対になった、互いを思いやる気持ちの表現、素晴らしいです。
> とても大好きなです(≧∇≦)

そうなんです。対になっている・・やはりたつままさんは、分かってくださるのですね。
余計な説明をせずとも、込めた思いを分かってくださる、こんな風に読んでいただき、私は幸せ者です・・。

> そして、そのまま、二人とも自然に互いに寄り添うように眠ってしまう。
> はぁ~~♪♪♪
> なんという、暖かい幸せなんですか~(〃▽〃)

たつままさんのお言葉に、私まで暖かい気持ちになります・・(;▽;)

> こんな素敵で幸せな日常を薪さんと青木には、是非過ごしてもらいたいです!
> 今のあの展開だからこそ、切に願います(ρ_;)
> いつか、きっと。

読みながら、嬉しいのに、何だかじんわり泣けて参りました・・・

そうですね。
こんな日が来ることを、願いを込めて。

■ 

かのんさん、こんにちは。

拝読いたしました。
「メロディ」8月号で波立っていた精神がふんわりと温かく包まれたような、
とても心地よいものを読ませて頂きました。

ありがとうございました。
(久しぶりにコメントを差し上げるので緊張しています)

失礼いたしました。

■ 

○みちゅうさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!!

> 「メロディ」8月号で波立っていた精神がふんわりと温かく包まれたような、
> とても心地よいものを読ませて頂きました。

うわ~~~~~・・・
とてもとても嬉しいコメントです。
こんなに素晴らしい感想を、どうもありがとうございます!(;▽;)

> ありがとうございました。
> (久しぶりにコメントを差し上げるので緊張しています)
> 失礼いたしました。

お礼なんて・・とんでもございません!
こちらこそ、読んで下さって、どうもありがとうございましたm(_ _)m

コメントは得意ではないとおっしゃっているのに、わざわざコメント下さったこと、大事に致します。
ありがとうございました。

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

■この記事のトラックバックURL

⇒ http://kanon23.blog36.fc2.com/tb.php/324-13f32bad

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

■この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |