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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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第二幕 第二場 : 失踪


プロデューサーが失踪した、その夜に戻る。

通常、大の大人が連絡が付かないからと言って、警察が捜索をする義務は無い。

「まあ・・事件の重要参考人とでもなれば別だが・・」
田城が、額に浮かぶ汗をぬぐう。

「今、ご覧になったでしょう。坂上は、非通知の電話を切ったそのすぐ後に、高橋に電話をかけています」
薪が、第九でモニターを前に、話していた。

「少なくとも、過去一年間、坂上が高橋に接触した形跡は無かった。なのに、ここで突然電話をかけたのは、何故なのか。それは、その前の電話の内容に、事件に関わりがあったからと考えるのが妥当です。高橋の証言が、事件解決の大きな鍵になるんです」

「・・そうかもしれない。だが、この画像だけで、彼が事件に巻き込まれたという確証にはなり得ないことは、君にも分かるだろう。戻る予定の時刻から1時間が過ぎたからって、捜索に乗り出すわけにはいかないよ」

「・・取材へ行くと言って外出してからは、既に8時間が経過しています。犯罪に巻き込まれるには、充分な時間です」
「かと言って・・」

「篠崎佳人の事件の際には、行方不明になった5人の大学生に対して、捜索命令を出すことが出来ました」

「あれは、未成年者も交じっていたし、親から捜索願いも出された。その状況から、これが事件性のある物だと認定もされた。今回は、48歳の成人男性。もちろん、家族からの捜索願いも出ていない。出したところで、一般家出人としか認定されない。あの時とは状況が違い過ぎる」

「このまま行けば、近いうちに、事件性の確証が得られるかもしれません。・・高橋の死体の発見によって」
「薪警視正!」

田城は、頭を抱えた。
こういったやりとりは、初めてではない。

「・・では、せめて、一斉検問だけでも、させて下さい」
「検問?」
「今、坂上が拉致された現場付近で、地元警察が、坂上の車の捜索をしています。しかし、それだけでは穴があります。あの別荘地の周囲を囲むように、一斉検問をするんです」

「しかし・・それには多大な人手が必要だ」
「今使わずに、いつ使うんです!」

「・・私だって、君の言い分は分かる。しかし、これだけの情報で、貴重な人員を動かすことが出来ないことは、君も承知するところだと思う。今の状況で、私が出来ることは、何も無い・・残念だが」
田城はそう言うと、所長室へと戻って行った。

「やはり・・な」
薪は視線を落とし、つぶやいた。

田城の反応は予想していたことだ。
・・無理も無い。
だが、やれるべきことは、全てやっておきたい。

「薪さん」
岡部が、薪に声をかけた。

「薪さん、坂上の車を当たっている地元警察に、高橋の顔写真を送りましょう。どうせ捜索をして歩くんだ。ついでに人の顔を捜して歩いたって、無駄にはならんでしょう」
「・・・・・」

薪は、岡部の顔を見つめた。
そして言った。

「高橋の家族は、地方に住んでいると言ったな」
「はい。高橋は独身ですから。親が郷里に居るとか」
「家族に連絡を取って、捜索願いを出してもらおう。一般家出人扱いでも、捜索をする際の理由にはなる」
「・・・はい!」

高橋が、無事に現れたら、それで済むことだ。
取材時間の超過、交通機関の遅れ・・予定時刻に戻らない理由は、いくらでも考えられる。
その間に、ケータイの電源を切っている、あるいは電池切れが重なった・・そういうこともあり得る。
こんな心配は、杞憂かもしれない・・。

いや、杞憂であってほしい。
そう願えば願う程、不吉な予感が、薪の胸をよぎる・・・。

「薪さん」
今井が、声をかけた。
「・・大丈夫ですか?」
「・・・?」

今井が何を心配しているのか、薪には分からない。
自分が蒼ざめていることに、薪は自分で、気付いていなかった。

そんな薪を、青木もそれとなく見ている。
声をかけたいが、それよりも今は、事件の手がかりになる画を見つけることが先だ・・・。
いや、声だけではない。本当は・・・

「何だ?」
薪は改めて、今井に尋ねた。
「あ・・先程連絡のあったディレクターが、こちらに来ています」
「そうか。面談室に通せ」

先に出て行った今井の後を追い、薪も第九の執務室の外の、個室へと向かった。





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コメント

■ 

○拍手鍵コメ下さったHさま

コメントありがとうございます。

読んで下さって嬉しいです!!(^^)
今は大体一日二話ペースでUPしております。

でも、本格ミステリー・・・じゃございませんてば!(TT)
ミステリーとして読んじゃいけません。
穴だらけですから・・。

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