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Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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第二幕 第六場 : 地獄


時刻はまた少し元に戻り・・坂上の車が発見される、1時間程、前。

萩原は、都内に向かって運転していた。

昼間、別荘地に入る際、公園のある、別荘地の入り口付近から周囲に、ポツポツと警官の姿が見えた。
たぶん、坂上に関する情報を探っていたのだろう。

その時には、自分の車であり、全ての車を止めて検問しているというわけでもなかったので、無事に通り過ぎることが出来たが。

実際、なかなかのスリルだった。
トランクの中に押し込めた人間が、気が付いて暴れ出したら。
いや、それ以前に、車を止められ、中を確かめられたら。

自分と坂上の接点には、早々誰も気付くまい。
別荘に踏み込まれることは、まず無いだろう。

だが、用心に越したことは無い。
裏手に置いてある坂上の車を、早々に移動させなくてはと思った。

思ったより、進展が早い・・

「さすがは君だ・・夏の日のように美しい君・・」
そう、声に出た。

さて、後ろに居る男は、どう料理しよう。
そう考えたら、本気で料理をする気になった。
ゆっくりやりたいところだったが、この様子では、あまり時間が無い。

そうだ、坂上の車で運べばいい。
そう思い付いたのは、別荘に着く頃だった。

急いで全てを終え、坂上の車に積み込んだ時には、もう夜になっていた。

もちろん、来た時と同じルートを通るのはまずい。
反対の方角から出た。
案の定、その辺りには警官も居ない。

だが、思いがけず遠回りになってしまった。
あまり時間をかけたくない思いもあり、高速を使うハメになった。
だが、一度都内に入ってしまえば、その方が車の波にまぎれる。

念の為、マスクや帽子まで身に付けての運転は、不快極まりない。
エアコンを付けっ放しで走り、ガソリンが持つかどうかも心配だったが、どうやら大丈夫そうだ。

色々と予定外のことを強いられることとなった。
それもこれも・・

「君のせいだ。愛しい君」

彼のことを思うと、ある詩が浮かぶ。
まるで、彼の為にあるような詩だ。
あの詩によるならば、彼は、永遠に朽ちることは無い。

・・自分は、もしこの身が朽ちたら、間違いなく地獄に落ちるだろう。

クリスチャンは、たとえ間違いを犯したとしても、悔い改めて懺悔をすれば、許されるという。
だが自分は、死ぬ前に、今やっていることを、悔い改めるとは、とても思えない。

悪名高きリチャード3世も、地獄に居るのだろうか。
実在した国王は、あんな人物ではなかったそうだが。
もし会えたら、シェイクスピアの「リチャード3世」をそらんじてみせ、感想を聞きたいものだ。

萩原は、都内のその場所に車を停めると、車から降り、手袋・マスク・帽子といった奇異な小物を、歩きながら次々と取っていった。
人込みの中で、いちいちそんなことを気にする人間も居ない。

そして、最後に車の鍵を茂みに捨てると、雑踏の中に消えていった。





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○7/17にこちらに非公開コメントを下さったRさま

コメントありがとうございます。

そちらのブログへ非公開コメでレスさせていただきました。

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