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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
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第2話 訓練場


カキーン! ガシッ!
「はあっ!」
「やーっ!」

剣の触れ合う音、剣士達の掛け声が飛び交う。

ここは、城の中庭の訓練場。
兵士達が、武術の腕を磨く場所だ。

近衛兵達も、非常時でなければ、交替で王や姫の身辺を守る者以外は、ここで日々訓練をして過ごす。

手合わせを終え、木陰に座り込むアオキールに、同じ近衛兵のイマイップが水を差し出した。
先輩からの気遣いに感謝を覚え、礼を言ってアオキールは受け取った。

隣りにイマイップも座り、一緒にのどを潤す。

「緊張したろう。姫との謁見は。最初はみんなそうだ」
イマイップが言う。

「姫を間近で見て、どう思った?」
「どうって・・」
「美しい方だ。そうは思わないか?」

アオキールは姫の姿を思った。
白い肌・・大きな瞳・・

「だが、あれでなかなか厳しいお方だ。覚悟してかからないと、大変な目に合うぞ」
「厳しい・・?」

その時、急にバタバタと兵士達が立ち上がった。
「噂をすれば・・だ」イマイップがつぶやく。

整列し、敬礼する兵士達に、
「構わぬ。楽にしろ」声をかけ、マキアーヌ姫が訓練場に入った。

「オカベック」姫が、声をかける。
「はっ」

「姫が、自ら剣を抜くのですか?」アオキールが驚いてイマイップにささやくと、
「まあ、見ていろ」イマイップが答えた。

姫とオカベックが、中央で構えた。
みんな、じっと見守っている。

キン!
一太刀、姫が切り込み、オカベックが受け止める。

アオキールは驚いた。
構えも、足さばきも、その動きは、一朝一夕で備わったものではない。

キーン!という音と共に、オカベックが剣を落とした。
「参りました」
オカベックがひざまずく。
次の瞬間、

バシッ!

「ひっ!」その場に居た兵士達が、目をそむけた。
アオキールは、一瞬、何が起こったのか分からなかった。

姫が、ひざまずくオカベックの顔を、平手で殴ったのだ。
「手加減するなと言ったであろう!」
オカベックは声も出さず、じっと動かないままだ。

「もう良い。お前では相手にならん。誰か・・」
姫が周囲を見渡すと、誰も、目を合わせようとしなかった。

一人、呆然と姫を見つめるアオキールと、マキアーヌの目が合った。
「アオキール、来い!」

一瞬、唖然とするアオキールに、
「辞退を申し上げろ」イマイップがささやいた。

「何をしている!来い!」
「は、はい!」

思わず返事をして進み出るアオキール。
もう、後には引けない。

姫とアオキールが中央で構えた。
皆、固唾を呑んで見守っている。

キン!
先に切り込んだのは、姫の方だった。

なんという身のこなし・・王女の身でありながら、何故・・。

アオキールが姫の剣を交わしながら、そう思っていると、姫が、見透かしたように、叫んだ。
「何を考えている! 本気でかかって参れ!」

カーン!!

「ああっ!!」
その場に居た全員が、息を呑んだ。

姫の声に、思わずアオキールが切り込み、次の瞬間、姫の剣は地に落ち、その手首から、宝石のように赤い血が、一しずく、滴り落ちていた。

「姫!」
「姫!」
お付きの者たちが姫を取り囲む。

アオキールはひざまずいていた。
自分が大変なことをしたことが、徐々に分かってきた。

「アオキール・・何てことを・・」
オカベックが近づく。

「構うな!」りんと澄んだ声が響いた。

「私なら大事無い。アオキールを咎めるな。私が、本気でかかって来いと言ったのだ」
「いや、しかし・・」
姫が鋭くオカベックを睨みつけ、オカベックは言葉を呑み込んだ。

「とにかく、中に入って、一刻も早くお手当てを」
お付きの者たちに囲まれ、歩きかけた姫は、ふと、立ち止まり、後ろを振り返った。

「アオキール、私に本気で向かってきたのは、お前が2人目だ。・・・この調子で精進せよ」
そう言うと、きびすを返し、城に向かって歩いていった。

ひざまずいたままのアオキールに、オカベックがにじり寄り、
「今度、姫の御身に傷を付けるようなことがあらば・・・」

その先は言わなかったが、アオキールは、オカベックの迫力に気圧される気がした。
オカベックは、アオキールをひと睨みすると、姫の後を追った。

アオキールは顔を上げ、遠ざかる姫の後ろ姿を、じっと見つめていた。



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コメント

■ 

こんばんは~♪
かのんさん更新早いです~!(><*)
気づかぬ内にいくつも日記が・・・!!(笑)

第一話から読ませていただきました~!!♪
凄い面白いです!!(><*)
文才あり過ぎです!本当にプロになれますって…(((゜Д゜:)))

オカベックが好きです!♪♪^^*(笑)

>「姫を間近で見て、どう思った?」
「どうって・・」
「美しい方だ。そうは思わないか?」

ハァハァ(´Д`*)この会話…凄い萌えました。
もっとお願いします☆(笑)

続きが楽しみです~~♪
(^v^*)ワクワク

■ 

○レモンさま

こんにちは。
コメントに拍手コメントまで、ありがとうございます。

好きになったらまっしぐら~♪な私で・・とりあえず書きたい物を書ききるまでは、この勢いが続くと思われます・・。

レモンさんたら、褒め上手・・でも嬉しいです♪

オカベック、最後まで人気が衰えなかったようですね(^^)

おお!そこが萌えポイントでしたか!
他にはありましたでしょうか?
私は全編萌えながら書いたので、ポイントが見えませんでした(笑)

そう言えば、姫以外は、声が低いとか野太いとか位で、全員、容姿や衣装を描写するのを忘れました・・。
容姿はどうせ皆さん分かるだろう(笑)っていうのがありますが、衣装は・・読んだ方のご想像におまかせするしかないですね(^^;)

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