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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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第五幕 第二場 : 歓迎


目が覚めた時、薪は、自分が椅子に座らされ、両腕が椅子の背もたれに回っていることに、気が付いた。
見ることは出来ないが、手首にかけられた、この感触は・・

「そう。君の手錠を使わせてもらったよ」
やや低めの、落ち着いた声。

声が聞こえたその先には、椅子に座り、笑みを浮かべてこちらを見ている男が、居た。
「銃と警察手帳は預かっている。ケータイは、その場に置いてきたよ。あれがあると、位置を追跡されて面倒だからね」

そこまで言うと、萩原は立ち上がり、言った。
「薪剛警視正。僕は、萩原俊耶。6年前までは、佐々木俊耶という名前だった」

そして、薪の顔をじっと見つめると、
「どうやら、自己紹介は必要なかったみたいだね。君は全てを突き止めた上で、僕のところを訪れたわけだ」そう言った。

萩原は、ゆっくりと薪に歩み寄る。
「手荒なマネをしてすまない。本当は、こんなやり方はしたくなかった」

萩原は薪の前まで来ると、その場に片膝を付いた。
「年上の君に、君という呼び方は、失礼かもしれない。でも僕は、君のことを、ずっとそう呼んできた。愛しい君、美しい君と・・」

萩原の瞳がスッと細まり、薪を見つめる。
萩原はそのまま、そっと、薪のアゴに手を触れた。

薪は、一瞬ビクッと身体をこわばらせ、だが、何も言わず、萩原を鋭い視線で睨み付けた。

萩原はそんな薪の顔を見つめ、手を離して、立ち上がる。
同時に、萩原を睨んだまま、薪の視線も上がる。

「自分をどうするつもりだ?とか、目的は何だ?とか、助けてくれ、とか・・そんなことを、言わないのかい?」
沈黙を続ける薪に、萩原の顔から、笑みが消えた。

「あいつらは、僕の正体を知った途端、色んなことを口走った。・・なのに、君は、何も言わない・・」
萩原は、薪をじっと見下ろすと、そこから離れ、ローテーブルを挟んだ斜め向かいの、一人掛けのソファに座った。

「本来なら、こちらの椅子を勧めたかったんだが・・これだと、君の腕が後ろに回らないからね。ちょっと座り心地が悪いだろうが、我慢してほしい」

薪は、周囲を見渡していた。
目の前には、大画面のテレビ。
周囲にはスピーカーがいくつも置かれ、両脇の棚には、DVDやCDが整然と並んでいる。

壁面は、そのほとんどが書棚になっていて、萩原が最初に座っていた一角は、デスクが置かれ、書斎のようだ。

しかし、反対側のカウンターテーブルには、ガラス瓶が並び、まるで実験器具のような物まで並んでいる。
ここは一体・・

「ここは、○○にある、お前の別荘か」
薪が初めて発した問いに、萩原は顔を上げた。

「・・やっと話してくれたね」
萩原の顔に、笑顔が戻る。

「いや、違う。あれは、もっと別のことに使う場所だ。・・君をあんな所に招待しようとは思わないよ。ここはまた、別の別荘だ。父とは別の姓を名乗るようになったけれど、それで相続権が無くなるわけではないからね。父は、色んな物を僕に残してくれた・・あっても仕方が無いと当時は思っていたが。今になって、思いがけず、役に立っている」

口調が滑らかになり、萩原は、更に続ける。
「ここは、僕の一番のお気に入りの場所。僕がここを使うようになってからは、君が最初のお客だ」

萩原は嬉しそうに、本当に嬉しそうに、話す。
「・・まだ信じられない。君がここに、この部屋に居るなんて。そして、僕と話しているなんて・・」

そして、萩原は、改めて薪の顔をじっと見つめると、言った。

「ようこそ。薪警視正。僕はこの日を、ずっと夢見ていた」





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コメント

■ 良かった・・・

きゃっ!
かのん様☆
早朝のupありがとうございます\(^ー^)/

取り敢えず、薪さん、歓迎されているようで・・・ほっとしました。

始めに出てきた部屋ですね。
お気に入りの場所に招待したのですから、薪さん、バラバラにはならないでしね~。
ああ・・・良かったです(^ー^)

はっ!!!
でも、拉致監禁の事実は変わっていないのですね(T_T)

しかも、萩原は・・・

ぎゃ~
早く、青木~薪さんを助けに来て!!!

続き、ドキドキしながら、お待ちしております~\(^ー^)/

■ 

こんにちは、かのんさん。
ずうずしくまたコメ書いてしまいました‥
我慢しきれず…

ああーーっっ薪さん、おいたわしい‥
自由を奪われるのお嫌いな方なのに、
大丈夫ですかーっ‥‥

けど‥けど‥嫌いじゃない‥
嫌いじゃないんです…こういう展開‥
薪さん痛いのに、痛いの好きなんて‥
ゴメンナサイとしか言えません(>_<)

妄想は押さえて‥大人しく待っています。
青木くんとの再会を。
でもその前の萩原と薪さんのやりとりが
楽しみです!

‥やはり私はヘンタ‥(自重)

大変失礼しました。また来てもいいですか?

ruruharuでした。

■ 

○たつままさま

> きゃっ!
> かのん様☆
> 早朝のupありがとうございます\(^ー^)/

こちらこそ!
早朝の連続コメ、ありがとうございました!

> 取り敢えず、薪さん、歓迎されているようで・・・ほっとしました。

薪さんの無事なお姿を皆様願っていたようなので・・ちょっとこの章は短めになりましたが、その代わり早めにUP致しました(^^;)

> 始めに出てきた部屋ですね。
> お気に入りの場所に招待したのですから、薪さん、バラバラにはならないでしね~。
> ああ・・・良かったです(^ー^)

始めの部分、ちゃんと覚えていて下さったのですね。
嬉しいです!

> はっ!!!
> でも、拉致監禁の事実は変わっていないのですね(T_T)

そうなんですよね・・本当にすみません・・

> しかも、萩原は・・・
> ぎゃ~
> 早く、青木~薪さんを助けに来て!!!

青木、たつままさんの願いが伝わったのか、一早く飛び出したようです。

> 続き、ドキドキしながら、お待ちしております~\(^ー^)/

ありがとうございます!!
これからが勝負だと思っております。
頑張ります!!

■ 

○ruruharuさま

こんにちは。
コメントありがとうございます(^^)

> ああーーっっ薪さん、おいたわしい‥
> 自由を奪われるのお嫌いな方なのに、
> 大丈夫ですかーっ‥‥

すみません、すみません、すみません・・・(><)

> けど‥けど‥嫌いじゃない‥
> 嫌いじゃないんです…こういう展開‥

・・・って、あら・・?

> 薪さん痛いのに、痛いの好きなんて‥
> ゴメンナサイとしか言えません(>_<)

あらまあ、そうでしたか・・
書いている側としては、ホッとしたような・・(笑)

そうそう、ずっと同じ姿勢で不自由だと、そのうち身体が痛くなってくるかもしれませんが、今のところ、薪さん、痛い思いはしていない筈です。
拉致の時も殴られず、薬で気絶させられましたし。
この男は、出来る限り薪さんを丁重に(?)扱っていると思われるので・・。

> 妄想は押さえて‥大人しく待っています。
> 青木くんとの再会を。
> でもその前の萩原と薪さんのやりとりが
> 楽しみです!

妄想って・・一体どんな妄想を(笑)

やりとりは・・さてどうなるでしょう。

> ‥やはり私はヘンタ‥(自重)
> 大変失礼しました。また来てもいいですか?

是非!いらして下さいませ!(^^)
ありがとうございました。

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