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Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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第五幕 第五場 : 状況


「ただいま運転中、もしくは、携帯電話の利用を控えなければならない場所に居る為・・」

「・・のやろう。ドライブモードにしてやがる!」
小池が、青木のケータイに電話をかけ、悪態を付いた。

「・・そう言えば、青木、いつも律儀に、マナーモードやドライブモードを使いこなしてたよな・・」
曽我がつぶやいた。

「とにかく、連絡が付くまで、何度でも掛け直すしか無いな」
今井が、ため息交じりに言った。

岡部から、連絡が入った。
「カメラは、全部で6箇所にあった。まだあるかもしれないが・・そうだとしても、鑑識が見つけるだろう」

岡部が話していると、横から元宮が報告を挟んだ。
「問題の部屋は、元はウォークインタイプの貯蔵庫だったようです。棚を外した跡がありました」
「ああ・・だから、日光が入る外側の窓が無いのか」

岡部は、電話に戻る。
「薪さんから、あるいは犯人からの連絡は、まだ無いのか?」
「はい・・何も」
今井が、声を落とした。

「薪さんのケータイが残されていたので、こちらからは連絡の手段がありません。犯人からの要求も無く、薪さんが萩原に拉致されたと仮定して、犯人の目的が何なのかは、分かりません」
「要求が無い・・ということは、つまり・・」
「ええ・・。そう、思いたくは無いですが」

このまま要求が無いとしたら、犯人は既に、目的の物を手に入れているということだ。
つまり、犯人の目的は・・・

「まだ、決め付けるのは早い。オレも、そちらに戻る。こっちは、元宮と地元警察に任せれば良さそうだ」
「岡部さん、実は・・青木が、一人で飛び出しまして」
「はあ?」

「萩原が、××にも別荘を所有していることが分かったんです。どうやら、青木はそこに向かったらしく・・」
「あの馬鹿・・!」

「地元警察にも協力を要請したいところなんですが、未だ、ストップがかかっておりまして・・」
「どういうことだ?」
「それが・・」

田城は、総監に話した。
事件の展開と、薪の拉致の可能性について。

総監は、頭を抱えた。
薪の脳は、外部に漏れてはならない物で埋まっている。

薪がアメリカのMRI研究所に勤務している間も、向こうで薪の身に何かあったらと、気が気ではなかった。
半年前、やっと、手の届くところに戻ってきたと安堵していたら、こんなことに・・・

「指名手配は、出そう。だが、あくまで坂上と高橋の殺人事件の重要参考人として。拉致に関しての発表は、控えよう」
「・・ですが、薪警視正が犯人と共に居るかもしれないという状況と、そうではない状況とでは、犯人を発見した時の対応も違ってきます。地元警察の協力を得るにも・・」

「地元警察に、協力は要請しない」
「!!・・ですが」
総監の言葉に、田城は驚きを隠せない。

「犯人の接触には、細心の注意を払う為、警視庁の人間のみで行う。それも、今回既にこの事件に関わっている人間・・第九と、一課のみで動く。他の人間には、薪警視正の拉致について、他言しないように」
「そんな・・そんなことを言っている場合では・・!」

「未だ、犯人から何の要求も無いのだろう? 薪警視正が、その男に拉致されているということが確定したわけでもない。それでみだりに噂を流しては、警察内に動揺を招くだけだ」
「ですが・・状況は全て・・」

「あくまで、状況証拠だ。それに、薪警視正は特別な立場に居る人間だ」
「・・ですから!」

「田城所長、薪警視正の拉致監禁が公になったら、どうなると思う?」
総監の問いに、田城は言葉を呑み込んだ。

「薪警視正の脳内にある物を巡って、様々な人間が動き出す。拉致に関して、知る者が多ければ多い程、薪警視正の身に及ぶ危険が、大きくなる」
「・・・・・・」

「・・拉致の噂が広まれば、彼の脳を巡って、必ず混乱が起きる。危険を最小限に抑えるには、最小限の人間で動く方が良いのだ」
・・田城は、総監に反論することが、出来なかった。

今井は岡部に言った。
「程なく、全国に萩原の指名手配が出されます。それと同時に、萩原のマンションや、もう一つの別荘の家宅捜索が行われます。・・それを、全て一課と第九で行うんです」
「・・馬鹿な!」

「でも・・やるしかありません」

岡部は、ケータイを手にしたまま、低くうなった。
薪が、薪ほどの人間が、行方不明だと言うのに、しかも、拉致されていることは、ほぼ間違いないのに、こんな・・こんな小さな扱いを受けるとは・・

しかし、嘆いている場合ではない。
岡部は何度も瞬きをすると、フッとため息を付いてから、言った。

「・・指揮を取るのは誰になるんだ。オレか? お前か?」
「一課の課長です」
「あ!?」
「・・こちらは室長が不在ですから、一課が指揮権を握ることになります」

「・・・・・」
「実質的には、一課は、経緯を知る梨田警部が、第九は、岡部さんが戻るまでは私が、ということになりますが」
「梨田か・・あいつなら、話が分かる。オレからも直接話をしよう・・」

今井が岡部と電話で話している間、曽我は、宇野に画像を見せていた。
「どう思う? これ」

高橋と萩原が接触した、講演会。
二人は、直接会話はしていない。
にも関わらず、萩原は、その後、高橋が会場を後にする、その視界に何度も入ってきている。

高橋は気付いていないのか、焦点が萩原に合うことは無い。
だが、萩原の方は、確実に、高橋を見ている・・・

「萩原は、2年前に、高橋が何か6年前の事件に関わっていると気付いたんだろうか。そして、何らかの形で、坂上との繋がりを知り、二人を殺した・・」

「でも、どうして2年後だったんだろう。事件を起こすのに、何かきっかけがあったということか?」
「・・事件と、高橋や坂上の繋がりを調べ上げるのに、それだけの時間を要した・・そういうことじゃないか?」
「うーん・・・」

「いずれにせよ、あんな殺し方をしたんだ。相当危険な奴だよな・・」
曽我がそう言った時、小池の声が聞こえた。

「まただ! 電話に出ない。青木のやつ・・とりあえず、留守電にメッセージを入れておくか・・」
小池がそこまで言った時、宇野がつかつかと近付くと、
「ちょっと貸してくれ」
小池が手にしていた電話を、宇野は受け取り・・

「青木! この馬鹿野郎!! 聞いてるのかっ! 単独行動で勝手なマネはするな! いいか? もし別荘に着いても、一人で動くんじゃないぞ! 応援が到着するのを待て! 分かったなっ!!」

・・・小池も、曽我も、岡部と話していた今井でさえ、唖然として宇野を見ていた。

「今井? おい、どうした?」
今井の手にする電話の向こうで、岡部が呼びかけている。

宇野が、受話器を置いて顔を上げると、自分を見つめるメンバー達と、目が合った・・。

「あ・・」
宇野が小さく声を上げ、今井と曽我と小池は、我に返ったように、動きを取り戻した。
皆、宇野に、何も言わなかった。





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コメント

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■ きゃーっ総監!!

かかかかのんさま ここここんばんは

..((@□@;)))...

>「薪警視正の脳内にある物を巡って、様々な人間が動き出す。
>「・・拉致の噂が広まれば、彼の脳を巡って、必ず混乱が起きる。危険を最小限に抑えるには、最小限の人間で動く方が良いのだ」


きゃー!!! けけけ警視総監、早まらないでくださいっっっ!!

あなたがそんなことを言い出すと、薪さんを救出するつもりがあるのかないのか、分らなくなっちゃいますよー(><)

うわああああ・・・・あああ

はあはあはあ

失礼いたしました。
(かのんさんまでSになった~~~? みんな、ドS化して、さすが夏ですね。クーラーの壊れたモニタールームに漂う薪さんの冷笑みたいですね)

■ 

○7/28に、こちらにしーくれっとコメを下さったSさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!
シークレットにと、お気使いにも感謝致しております。

何だかだらだと続いてしまっているのに、それを読み続けて下さっているようで・・本当に本当にありがとうございます!!m(_ _)m

早く終わらせたいのに、終わらないんです・・(TT)
(サスペンス物で言うと、今、崖の上? ここが長いと間延びすると知っていながら・・ああ・・)

リアリティがあるとのお言葉、とてもとても嬉しく拝見致しました。
もうもう何よりの褒め言葉です!!

Sさんの見解は正解だと私も思います。
だって・・ねえ?

でも、今回は「かのんなりに」行くべきところまで行く・・かもしれません・・。
(ああ、ネタバレしないように会話するって難しい・・)

今の時点でこの反応だと、そこまで行った時にどんな反響を呼ぶか・・ちょっと恐くもあるのですが・・どんな反応を得ようと、書きたい方向で書き通す所存です・・ふふふ・・・。

■ 

○第九の部下Yさま

こんにちは。
コメントありがとうございますm(_ _)m

> かかかかのんさま ここここんばんは
> ..((@□@;)))...

あああ・・・動揺させてしまい、申し訳ございません!!!(平謝りっ!)

> きゃー!!! けけけ警視総監、早まらないでくださいっっっ!!
> あなたがそんなことを言い出すと、薪さんを救出するつもりがあるのかないのか、分らなくなっちゃいますよー(><)

ああ・・どうなんでしょう?
脳内でこういう風にしゃべってたんですが、そうですね、救出するつもりがあるのかないのか、よく分からないですね・・
(↑自分で書きながらキャラの心情が今一つ分かっていないって・・)

> うわああああ・・・・あああ
> はあはあはあ
> 失礼いたしました。

いえいえ。
本当にすみません。
謝るしかございません。

> (かのんさんまでSになった~~~? みんな、ドS化して、さすが夏ですね。クーラーの壊れたモニタールームに漂う薪さんの冷笑みたいですね)

みんな?
皆さん、現在ドS化されてるのですか?
二次創作だけでなく、レビューや雑記すら読めないと申しますか、皆様の所にお邪魔する時間的・精神的余裕が無くなりまして・・他所様の状況が全く分からない状態です・・(TT)

S?・・っぽい展開でしょうか?
ネットのSM占いでは、私、M度99%なんですけどね(^^;)

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