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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene7:伴侶


青木は、リビングのソファーで、うたた寝をしていた。
物音に、ふと目を覚ます。

「薪さん、お帰りなさい」

薪は、上着を脱ぎながら、青木に向かって振り返り、穏やかな目を向ける。

更に、蝶ネクタイやカマーバンドを外し、上着と共にその場に置く。
そして、窓際に立つと、空を見上げた。

そんな薪の横顔を見ながら、青木は、口を開いた。
「そう言えば・・フォスター捜査官には、会ったんですか?」
「ああ」

いつもと同じ、薪の短い返答に、青木は更に尋ねる。
「何か・・話しました?」

薪は窓の外を見上げたまま、答えた。

「フォスターは、秋に・・結婚するそうだ」

「え?・・」
青木は驚いた顔をした。
それから立ち上がり、薪のそばに歩み寄った。

薪は、話を続けた。
「・・相手は、僕が向こうに赴任していた頃から、フォスターが付き合っていた女性だ。彼女と居ると心が安らぐと、そう、フォスターは言っていた」
「そうですか・・」

青木は薪の隣りに並んで立ち、言った。
「良かったですね」

薪の表情は、とても静かだった。
その視線の先を辿ると、そこには、月が浮かんでいた。

「お前に、フォスターから伝言がある」
「オレに?・・」

青木は、薪の顔を覗き込んだ。
薪も青木を、見つめる・・・

「自分は、人生の伴侶を見つけたと。これからは、誰よりも彼女を愛し、彼女と共に生きていくと、そう・・言っていた」

「オレに・・それを・・?」
一瞬青木は、フォスターが、何故そんなことを、改めて自分に伝えようとしたのかと、戸惑いを覚えた。

・・だがすぐに、青木は、フォスターが、その言葉を通じて、自分に何を伝えたかったのか、分かったような気がした。

薪も、その意味を悟ったに違いない。
そしてそれは、青木への伝言であると同時に、薪自身へのメッセージであることも。

青木は、薪を背後から抱き締めた。
「青木・・?」

薪は青木を見上げたが、青木は、目を閉じていた。
フォスターは、これからの人生を共に生きる人を、伴侶を・・見つけたのだ。

自分には薪が、薪には自分が居るように、フォスターも・・・・

「彼は・・幸せになりますよね」
「・・ああ」

そう。
それは、幸せなことだ。
幸せなことの筈だった。

なのに、どうしてか。

青木は、胸が締め付けられるように、苦しかった。





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コメント

■ 伝言

おはようございます。かのん様♪

週末はお忙しかった様ですね。
私も、子ども会や学校の行事でバタバタしていました(^▽^;)

もうすぐ、メロディの発売日ですが、前日まで、子ども会のお泊まり会があり、翌日は家族旅行と「秘密」の世界に浸らせてくれそうにもありません。
内容によっては、空元気で旅行に行く羽目に・・(T_T)(T_T)(T_T)


ああ・・・フォスター。
幸せなのに、切ないですね。

青木への「伝言」
薪さんへの「想い」

薪さんと向き合って話すことが出来て、また、その想いと決別するフォスターに思いを馳せる青木に男らしい優しさを感じました。

「再会」のフォスターからの手紙には、こんな想いがあったのですか?
何か、きっかけがあって彼女との結婚を決意したのでしょうか?

フォスターの気持ち・・気になりますね~。
もし、そんな決意をする瞬間があるのでしたら、その辺りのエピソードを伺ってみたいです\(^ー^)/

後、「伝言」1話ですね。
フォスターの幸せを祈りつつ拝読したいと思います。

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!♪

> 週末はお忙しかった様ですね。
> 私も、子ども会や学校の行事でバタバタしていました(^▽^;)

この時期は、色々と忙しいですよね・・(^^;)

先週後半、娘が熱を出し、でも週末には下がったので、予定どおり、唯一娘の同級生のお宅で家族ぐるみで付き合っているお家へ、親子でお泊りに行ったんです。
一緒に食事の支度をして、夜は地元のお祭りの花火を見に行って・・楽しかったのですが・・翌日、娘は熱をぶり返し39℃以上に・・

2日間寝て過ごした娘は、やっと熱が下がったのですが、夏休み、残るはあと3日・・
宿題のまとめが・・先週休んだピアノのレッスンが・・新学期の準備が・・・
私は犬をフィラリア予防接種とトリミングにも連れていかねばならないし、父の所に面会も行きたい・・さてさて。

・・という感じです(^^;)

> もうすぐ、メロディの発売日ですが、前日まで、子ども会のお泊まり会があり、翌日は家族旅行と「秘密」の世界に浸らせてくれそうにもありません。
> 内容によっては、空元気で旅行に行く羽目に・・(T_T)(T_T)(T_T)

子ども会、活発なのですね。
家族旅行、楽しい気分で行けたら良いですよね!

私はメロディ発売日は子供の新学期・・
初日は11時頃に帰ってきてしまうので、それまでに家事を早々に済ませてメロディを購入し、神聖な気持ちで「秘密」を読む・・という儀式を敢行せねば・・

> ああ・・・フォスター。
> 幸せなのに、切ないですね。

・・・切なさを感じて下さって、ありがとうございます。
そうおっしゃっていただくと、私も胸が一杯になります・・・

> 青木への「伝言」
> 薪さんへの「想い」

そうなんですね。
「伝言」と同時に「想い」があって。

> 薪さんと向き合って話すことが出来て、また、その想いと決別するフォスターに思いを馳せる青木に男らしい優しさを感じました。

会っても会わなくてもどちらでも構わないと言っていたフォスター、会っただけでなく、そうですね、薪さんと話すことが出来ました。

「男らしい優しさ」・・!!
青木、良かったね・・(;▽;)

> 「再会」のフォスターからの手紙には、こんな想いがあったのですか?
> 何か、きっかけがあって彼女との結婚を決意したのでしょうか?

・・どうなのでしょう。
きっかけがあったのか、段々に決意させるものであったのか・・

> フォスターの気持ち・・気になりますね~。
> もし、そんな決意をする瞬間があるのでしたら、その辺りのエピソードを伺ってみたいです\(^ー^)/

ああ・・嬉しいです。
こんなお言葉をいただくと、書いていて良かったと思えます。

> 後、「伝言」1話ですね。
> フォスターの幸せを祈りつつ拝読したいと思います。

先程最終話、UP致しました。
ずっと見守ってくださり、どうもありがとうございました。

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