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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene2:責任


パラリ・・と、薪の指が、報告書をめくる。

室長室で、今井は薪の前に立ち、そのさくら色の唇から、どんな言葉が出て来るだろうと、身構えていた。
薪は椅子に座り、手にした書類を見ながら、片手をアゴに当てた。
流れるように文字を追っていた瞳が、ふと、動きを止める。

「これ・・ここから先は、今井、全部お前が書いたのか?」
薪は、目を上げて言った。

書類はもちろん手書きでは無いが、レイアウトや文章のまとめ方など、どうしてもそれぞれの特徴が出る。
特に、第九の仕事のように、定められた様式に沿って書けばいいという物で無い場合は、なお更だった。

「はい」
「小池は、どうした?」
「先に、帰りました」

「うん?」
薪は、いぶかしげな顔をする。

「小池の実家から、連絡が入ったんです。お袋さんの発作が出たと」
「・・・・・」
薪は、数秒の沈黙を経た後、言った。

「小池の母親は、持病があるんだったな」
「はい。連絡を受けた時には、既に発作は治まったということでしたが」

『もう落ち着いたようですし。いつものことですから』
小池はそう言ったが、その顔に、心配が表れているのが見てとれた。
だから・・

「先に帰しました。・・オレの判断で」
ちょうど薪が席を外していたこともあり、小池は気にしているようだったが、今井は言った。
早く帰れと。薪さんにはオレから説明しておくから・・と。

仕事の途中で、勝手に小池を帰したことに、もし薪から何かあれば、今井は、自分がその責を負うつもりでいた。
だが、薪は一度今井をじっと見つめると、その視線を、書類に戻した。

「ここ・・」
「はい!」

薪が指差すそのページを、今井は腰をかがめて覗き込む。

「この画・・次に繰り越さずに、前のページに入れろ。その方が明確だ」
「はい!」
「後は・・」
「はい」

「後はいい」
「あ・・はい!」

薪から書類を受け取ると、今井は言った。
「すぐに直します」
「そうだな。それ位なら、すぐに出来るだろう」
「はい!」

画像を1枚移動するだけというのは、合格をもらったような物だ。
もちろん、それに合わせ、レイアウトを変え、文章も一部書き直さねばならないが、薪から受け取る評価としては、最高得点に入るだろう。

「すぐに終わらせて・・今井!」
「はいっ」
つい足取りが軽くなり、早々に薪に背を向けた今井は、あわてて向き直った。

「この後・・何か予定はあるか?」
「は?」
「今夜、何か予定があるのかと聞いている」

今井の反応が遅いことに、薪はちょっとイラついた顔を見せる。
今井にしてみれば、この場で予想外な言葉を聞き、一瞬何ごとか理解出来なかった。

「あ・・何も、何もありません」
「正直に言った方が身の為だぞ」
「何もありません。今日は、何もありません」

繰り返す今井を見て、薪は腕組みをすると、言った。
「じゃあ、今夜は僕に付き合え」
「え!?」

「10分で作り直せ。すぐに出るぞ」
「あ・・はい!」

早足で執務室へと歩きながら、今井は、薪との長い付き合いの中で、初めて起こった出来事に、この事態を一体どう受け止めたら良いものか、ただ、困惑していた。





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コメント

■ 味わい深い・・・♪

おはようございます。かのん様♪

美酒=某氏(一応伏せておきます♪)=味わい深いワイン=フォスター☆という方程式が頭の中に成り立っておりますたつままです(≧∇≦)v

あの時は、何か合ったのでは・・・と皆様と物議を醸し出しましたね~(笑)
やっぱり、味わうのはフォスター以外無理です!!!(前回、誤字してました。恥ずかしい!)

「第二の居場所」
あの時も、季節は秋でしたね。木枯らし吹く晩秋でしたが。
季節が巡るのは早いですね。しみじみ。←ずずっと緑茶を飲みたくなります(^_^)

さすが、今井さん!
小池の報告書をほぼ完璧に仕上げるとは\(^ー^)/
責任感もありますし、さすが、第九のNo.3の御方です(^_^)v

これから、アメのお話ですね☆☆☆
やはり、今井さんが「健闘」をシラフでするのは、難しいかと思いますので、思いっきり飲ませて下さいね\(^▽^)/←いろいろな意味で、薪さんにドキドキして下さい(〃▽〃)♪

きゃ~(≧∇≦)
青木とおかべっくのいぬ間に面白いですね♪♪♪

さぁ、今井さん!
薪さんをお待たせしてはいけません。
素早く、正確に報告書を仕上げて下さいね(^_^)v

わくわくo(^o^)o
今夜、続きを楽しみにお待ちしております☆☆☆

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!♪

> 美酒=某氏(一応伏せておきます♪)=味わい深いワイン=フォスター☆という方程式が頭の中に成り立っておりますたつままです(≧∇≦)v

某氏って、今更・・ウケました!(≧∇≦)

本当に嬉しいです。
こんな風に思っていただいて、私は幸せ者です・・(TT)

> あの時は、何か合ったのでは・・・と皆様と物議を醸し出しましたね~(笑)
> やっぱり、味わうのはフォスター以外無理です!!!(前回、誤字してました。恥ずかしい!)

私も予想に入りたかったのですが、書いている私が予想するとそれで決定になってしまうので、入れずもどかしかったです(笑)
書いていないシーンは、私自身見えていないことが多いので・・

でも、一つのシーンにあれこれと思い巡らしていただけるのって・・作者冥利に尽きます!!
(あ・・字はお気になさらず←言われるまで気付かなかった人。私もよくやるので・・)

> 「第二の居場所」
> あの時も、季節は秋でしたね。木枯らし吹く晩秋でしたが。

ああ・・・季節まで覚えていて下さっているのですね・・(涙)
そうですね・・
事件の捜査で最初にフォスターが来日したのが、薪さん出張の半年後の9月なので・・そこから捜査して、解決してから一度アメリカに戻って、1ヶ月後に再来日して、で、10日間待って・・

> 季節が巡るのは早いですね。しみじみ。←ずずっと緑茶を飲みたくなります(^_^)

またまたウケました!(≧∇≦)☆
(ああ・・実際にたつままさんとお茶したい・・)

・・あの晩秋から3年近く立ってることになるんですよね。
実際に「第二の居場所」を書き始めてから10ヶ月・・・

・・って、たったの10ヶ月!
・・・何だかもっと立っているような・・たぶん、この10ヶ月があまりに充実していたせいなのでしょうね・・

> さすが、今井さん!
> 小池の報告書をほぼ完璧に仕上げるとは\(^ー^)/
> 責任感もありますし、さすが、第九のNo.3の御方です(^_^)v

ありがとうございます(^^)
今井さん、頑張りました。

> これから、アメのお話ですね☆☆☆

え?あれ・・?
報告書で合格点をもらった・・だけじゃダメ?(笑)

> やはり、今井さんが「健闘」をシラフでするのは、難しいかと思いますので、思いっきり飲ませて下さいね\(^▽^)/←いろいろな意味で、薪さんにドキドキして下さい(〃▽〃)♪

ぶははははっ☆☆☆

たつままさん、またまたまた大ウケです・・一体どんな「健闘」をご希望・・(笑・笑)

・・・でも、何故かあまりドキドキな展開にならず・・すみません!(><)

> きゃ~(≧∇≦)
> 青木とおかべっくのいぬ間に面白いですね♪♪♪

あ・・気付いちゃいました?
そうなんです。薪さん大好き!な二人が偶然にも(?)留守の間に・・なのです(笑)

> さぁ、今井さん!
> 薪さんをお待たせしてはいけません。
> 素早く、正確に報告書を仕上げて下さいね(^_^)v

もう駄目・・お腹が痛いです・・(笑い過ぎて涙目・・)

> わくわくo(^o^)o
> 今夜、続きを楽しみにお待ちしております☆☆☆

ああ・・たつままさんがわくわくされてる・・

でも、あまり楽しい展開にはならなかったかも・・です。
うう・・すみません・・・・

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