カウンター


プロフィール

かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


当ブログ拍手頁

最新の公開拍手コメのレスはこちら それ以前の公開拍手コメ&レスは、各記事の拍手ボタンを再度押していただければ読めます 鍵拍手コメにつきましては、拍手をいただいた記事下コメント欄にレスを書いております

所属してます♪


月別アーカイブ


最新記事


最新コメント


検索フォーム


 
※清水先生の作品とは、一切関係ございません。

全6話です。


オリジナルストーリー

「紅葉(もみじ)」


Scene1:上司命令



休憩中、岡部は、他の第九メンバー達に声をかけた。

「皆、今月の休暇なんだが・・」
岡部の言葉に、皆、一斉に注目する。

「先月まで、残業続きで、全員休日出勤が重なったことは、承知のとおりだ。そこで、薪さんから、代休を取れとの指示があった」

「代休?」
「薪さんから?」
意外そうな声が上がる。

「どうやら、事務局から注文を付けられたらしい」
「手当てがかさむってことですか? どうせ、残業代や休日手当ての7割は、サービス残業じゃないですか」
岡部の言葉に、すかさず小池が反論した。

「・・だからだ。何とかしろと言ってきた。事務局でも、組合側から追及されているらしい」
「警察の人間が、捜査の為に休日出勤するのは、仕方の無いことでしょう」
宇野も言う。

「それも。だからだ。・・現場の人間は、捜査の状況によって、休日などあって無きがごとしだが、第九は研究施設だ。休日など、いくらでもやりくりが利くだろう・・と言ってきた」
「現場の捜査と、緊急性は一緒ですよ!」
曽我が、声を大にして言った。

「・・とにかく。幸い、今のところ緊急の事件も入ってないし、統計上、10月は凶悪事件が多い方でもない。今月のうちに、各自代休を取れということになった。と言っても、一斉に休むわけにもいかん。1人か2人ずつ、交替で休暇予定を入れてくれ」
岡部は、手にしていた書類を、バサリと皆の目の前に差し出した。

「最低でも2日。オレの予定は、もう書き入れてある。後は、各自、互いに日程調整してくれ」
「あ、オレがまとめますよ」
青木が、片手を挙げて、言った。

「おお。じゃあ、頼む。この、赤で囲んである日は避けてくれ。会議や出張が入って、人手が足りなくなるからな」
岡部は、青木に書類を手渡した。

「・・あれ? 薪さんは?」
青木は、書類を見ながら、言った。

「ああ。薪さんは、全員が休暇を取った、その後でいいと言っていた」
「ええ? 何か、かえって先に休暇を入れるなんて、やりずらいですよねえ」

小池の言葉に、岡部は言う。
「休暇を取らせるなら、部下が先で、自分は後だと・・そういう人なんだよ、薪さんは。誰よりも遅くまで仕事してるような人だからな。それに、今月は特に予定も無いから、自分はいつでもいいと言っていた。皆が予定を入れてから、その合間に取ると」

岡部と小池がそう話している間にも、青木は、順にメンバーの間を回り、予定を聞いていった。
「じゃあ、この週の木曜と金曜で・・」
「はい」
青木は、予定表に、「今井」と書き入れる。

「青木、お前は、いつがいいんだ?」
宇野に聞かれ、青木は答える。
「オレですか? いえ、オレも、何も予定は無いですし。皆さんがお取りになった後に、休ませてもらいます」

「そうか。じゃあ・・」
宇野が指差すその日に、「宇野」と書き入れながら、青木は、前夜の薪の話を、思い返していた。

「・・そういうわけで、明日、岡部から話があると思うが。お前は最後に取れ」
「はい」
自分は、第九で一番下の人間だからだと、青木は、そう理解していた。

あまり、家で仕事に関する話をしない薪が、事前に、自分にそういった事情を話しておいてくれることが、青木は素直に嬉しかった。

「いつにするかなあ」
「結局、休暇を取ろうとすると、その分、前日までの仕事量がハンパじゃなくなるんだよなあ・・」
曽我と小池が頭を付き合わせて、青木が差し出した予定表を見ている。

せっかく上司公認で休暇が取れるというのに、皆の気が進まないのは、そういう理由からだった。

全員の休暇予定を書き入れ、青木は書類を手に、室長室に入った。
端末を見ていた薪が、顔を上げる。

「薪さん、休暇予定表です。全員の希望日程を、書き入れました」
薪は、座ったまま書類を受け取った。
足を組み、手をアゴに当てて、書類を黙って見ている。

何も無いのは、用が済んだのだと判断して、青木は一礼して背を向けた。
「青木」
背中に向かって声がして、青木は、振り返った。

「はい」
「今日は僕は、夕方から会議が入って、遅くなる。早い方がいいだろうから、今、ここで言うが」
「はい」

「この時期だったら、○○や××辺りが、見頃だろう」
「は?」
いつもの、薪の順序を飛ばした物言いに、青木は必死で、何を言わんとするのかを測っている。

「まあ、お前がこだわらないなら、別の場所でもいいが」
「・・・・・」
青木の脳内が、めまぐるしく、回転を続ける。

そんな青木を、薪は見上げる。
そして。

「僕もこの日に、休暇を取る」
薪は、10月の最終週に書かれた、その名前を、とんとんと、指で指し示した。

「あ・・・!」
やっと、青木の中で、薪の言葉の意味が、明らかになってきた。

「お前が、休暇中に、他にやりたいことが、あるなら別だが」
青木の顔を伺うように、薪は、軽く首を振る。

「い、いえ! 何も・・何もありません!」
「今からでは、目ぼしいところは、既に予約が取り辛いだろう。取ったとしても、突然の捜査が入り、キャンセルになることも、充分にあり得る」

薪の話を聞く、青木の頬が紅潮している。

「だが、まあ、金額は気にするな。なるべくマシな所を探せ」
「・・はい!」
「任せたぞ」
「はいっ!!」

仕事の命令を受けた時のように、薪に礼をして、その場を後にする、青木。

和らいだ目がその背中を見送っていることに、青木は気が付いていなかった。





関連記事

コメント

■ きゃ~(≧∇≦)

こんにちは。かのん様♪♪♪

スキップ☆スキップ☆ランラン~ン♪\(^ー^)/♪

早速、紅葉旅行に、はしゃいでいるたつままです(^_^)v

紅葉・・・いいですね(≧∇≦)
温泉旅館でゆっくり、骨休め。紅葉の見える露天風呂♪
紅葉をあしらった美味しい料理とお酒に舌鼓☆
その後は・・・(≧∇≦)

たまには、軽くハイキングも自然の中で、開放的な気分になりますよね。
二人でトレッキングシューズ履いて、リュック背負って、紅葉狩り~(^▽^)
アルペンルートを辿って、黒部ダムとかいいなぁ☆
会津方面もいいなぁ☆
近場で、箱根も・・・

・・・すみません。
妄想爆発しそうです(^▽;)
このまま、旅行会社に飛び込んで、パンフを漁りたくなりました!!!

それにしても、青木は相変わらず、鈍いですね(^_^)
薪さんのお気持ちに、直ぐ気付けって!!!
まぁ、そこが、青木らしくていいのですが♪

きっと、青木、この後ネット三昧ですね(^▽^;)
もちろん、一人で、ゆっくりと自宅でして下さいね~←ちょっと恨みがましい私です(笑)

同じ日に休暇って・・・
きゃっ(≧∇≦)
ちょっと、あの人達に疑われそうですね(笑)

普段、お疲れなお二人ですから、素敵な旅行になるといいですね♪\(^▽^)/♪

続きですね、わくわくしながら、楽しみにお待ちしております(^_^)v

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!♪

> スキップ☆スキップ☆ランラン~ン♪\(^ー^)/♪
> 早速、紅葉旅行に、はしゃいでいるたつままです(^_^)v

喜んでいただき、嬉しいです!

> 紅葉・・・いいですね(≧∇≦)
> 温泉旅館でゆっくり、骨休め。紅葉の見える露天風呂♪
> 紅葉をあしらった美味しい料理とお酒に舌鼓☆
> その後は・・・(≧∇≦)

素晴らしい!
今後の様子を全て読んでらっしゃいます(^^)

そして最後は・・う腐腐・・お約束ですね。

> たまには、軽くハイキングも自然の中で、開放的な気分になりますよね。
> 二人でトレッキングシューズ履いて、リュック背負って、紅葉狩り~(^▽^)
> アルペンルートを辿って、黒部ダムとかいいなぁ☆
> 会津方面もいいなぁ☆
> 近場で、箱根も・・・

すすす・・すごい。
次々と出てきますね(≧∇≦)♪
さすがです。

今回の二人はそんなアクティブではないですが。
ホントに骨休めという感じです(筆者が怠け者だから?)

> ・・・すみません。
> 妄想爆発しそうです(^▽;)
> このまま、旅行会社に飛び込んで、パンフを漁りたくなりました!!!

こちらのあおまきの旅行プラン、たつままさんに練っていただいた方が良かった気が(^^;)

> それにしても、青木は相変わらず、鈍いですね(^_^)
> 薪さんのお気持ちに、直ぐ気付けって!!!
> まぁ、そこが、青木らしくていいのですが♪

すみません。
青木が鈍いのは、書いている私のせいですね、青木、ごめんね。
どうも私の中での青木は、「カンがいいのに、鈍い」という線で定着が・・(^^;)

薪さんに愛されてる自覚が、薄いのかもしれないですね。
愛するゆえの鈍さと言ったらいいでしょうか。

> きっと、青木、この後ネット三昧ですね(^▽^;)
> もちろん、一人で、ゆっくりと自宅でして下さいね~←ちょっと恨みがましい私です(笑)

ね~~~~っ・・
薪さんと二人きりで旅行・・・くうううう!!!!(←自分で書いていて悔しいです・・)

> 同じ日に休暇って・・・
> きゃっ(≧∇≦)
> ちょっと、あの人達に疑われそうですね(笑)

微妙ですね。
最初から「僕は最後に取る」と宣言していたとは言え。
でも、皆の休暇の「合間に」って言ってなかったかしら(笑)

> 普段、お疲れなお二人ですから、素敵な旅行になるといいですね♪\(^▽^)/♪
> 続きですね、わくわくしながら、楽しみにお待ちしております(^_^)v

ありがとうございます。
コメントをいただいて、私も余計にわくわくとして参りました♪

続きを楽しく書かせていただきます。

■ 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

■ 

○10/3にこちらに非公開コメを下さったSさま

コメントありがとうございますm(_ _)m

そうですね、青木、分かってないです。
青木、鈍いです。
すみません・・・

でも、だからこそ薪さんも癒されるのだろうというお言葉が、とても嬉しかったです。
青木の為にも、そうだと良いのですけどね(^^;)

確信犯・・そうかもしれないですね(笑)
薪さんのお心は、書いている私にも不明なところが多いので、分かりませんが(^^;)

> 日常と違う風景に感動したり、その感動を大切なひとと共有できることの幸せを感じたり・・・・

そうそう、そうなんですよね。
お分かりいただけて、嬉しいです。

嬉しかったとのこと、良かったです。
二人が手を繋いだ光景には、私も嬉しかったので。

素敵な感想を、どうもありがとうございました!☆

お許し下さり、また早速のお返事、どうもありがとうございました!m(_ _)m
お手数をお掛け致しました。

それから、承諾を取るのは、必須ではないとは思います。
特にSさんの場合、既に密にやりとりをされている方ばかりですし。

少なくとも、私は、記事内にお名前を出していただくこと、とても嬉しく、光栄です!☆☆
もっといっぱい出して下さい!(←図々しいですね。すみません・・)

私の場合は、それ程交流が多くない方まで勝手にお名前を出してしまい、大分後になってから、ちょっといけなかったかなと反省した・・という経緯があるもので。

以来、掲載前にご連絡をするようにしているのですが。

私こそ、過去に数々の失敗をやらかしておりまして・・(汗)
皆さんのお導きで、何とか今に至っている状態です。

人様のことを言えるような立場には、とてもとても無いのです・・。

お互い、適度に気を配りつつ、かといってこだわって神経質になるのでもなく、気軽に楽しくブログを続けて行けたら良いですよね・・と、思っております。

ご連絡、どうもありがとうございました!

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

■この記事のトラックバックURL

⇒ http://kanon23.blog36.fc2.com/tb.php/423-14362864

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

■この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |