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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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Scene6:芳香


薪の話し声がする。
青木は、まだ夢うつつの中で、そう思った。

目を開き、手元のケータイを引き寄せ、時刻を見ると、まだ早朝だ。
そして・・

「?・・薪さん?」
青木は、裸の上半身を起こした。
薪の姿が、無い。

青木は、手の平で顔をこすり、大きくあくびをした。
そこで、目の前のフスマが開き、浴衣姿の薪が、部屋に入ってきた。

「ここを発つ。支度しろ」
「え!?」

驚く青木に、薪は話す。
「岡部から電話があった。急を要する捜査が入った」
薪の言葉に、青木は一気に目が覚めた。

「じゃあ・・」
青木は眼鏡をかけ、もう一度時刻を確認した。
朝食の時間まで、まだ2時間近くある。

「朝ご飯を、食べてる暇は無いですね」
「料金は、全額払うようだがな。今、清算も済ませてきた」
言いながら、薪は着ていた浴衣を脱ぎ捨てた。

「途中、コンビニも見当たりませんでしたし・・。高速に乗ってから、サービスエリアにでも寄りますか」
仕方ない、というように、青木は言った。

そんな青木を見て、薪は言う。
「それなら、心配ない」
「?」
青木は、目の前に全裸で立つ、薪を見上げた。

「宿の人間に事情を話したら、弁当を用意すると言ってきた」
「え?」
「急だからな、簡単な物になるとは言っていたが。30分もすれば、ここに届けてくれるそうだ」

「弁当ですか・・」
青木の顔が、みるみるほころぶ。

「・・ステーキが入るわけではないと思うぞ」
「そんなのいいですよ! ここの弁当だったら、美味いでしょうね。どこかに寄るより、ずっといい」
急に身軽になって起き上がり、トランクスを身に着け、布団を畳み始める青木。

「シャワー、先に使うぞ」
薪は、内風呂へと消えた。

「弁当が届くまで、まだ、時間がありますね」
出発の支度が出来ると、青木は言った。

「出掛ける前に、コーヒーを飲んでいきませんか? オレ、豆挽きますから」
薪の返事を聞くまでもなく、青木はコーヒー豆の缶と、ミルを手にして、椅子に座った。

薪は、そんな青木を横目で見やると、窓辺に立ち、外を眺めた。

青木の鼻歌と、ほどなく漂ってきた豆の香り、そして、朝日に照らされた紅葉の輝き・・・・
それらを五感で味わいながら、薪は、職場に到着してからの段取りを、考え始めていた。




紅葉(もみじ) 終





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コメント

■ 素敵な旅行でした♪

おはようございます。かのん様♪

「紅葉」お疲れ様でした\(^▽^)/

あっという間でしたが、紅葉に包まれ、のんびりとした素敵な旅行でしたね(^▽^)

最後は、おかべっくから、薪さんに連絡が来てしまいました(T_T)
うう・・・朝、もう少しゆっくりと二人で過ごせれば・・・でも、第九に籍を置く以上、仕方がありませんね~

夕べ、あれからきっと、お布団で、更に濃密な夜を過ごせたと思うので・・・(≧∇≦)
腐腐腐♪♪♪


薪さんも青木も、思い出に深く残る秋の宿を堪能出来たことでしょうね(^▽^)v

出発するまでの僅かな時ですが、コーヒーの香りに薪さんはリラックス出来ましたよね♪♪♪
頭の中は仕事でいっぱいみたいですが。
スッキリとした気持ちで第九に向かえると思いますよ(^_^)v

私、今回、二人と一緒に、紅葉に囲まれ、食事をしたり、露天風呂に入ったみたいな気分になり、ゆったりとして幸せな気持ちになりました☆

素敵な小説をありがとうございました♪\(^▽^)/♪

■ 

○たつままさま

こんにちは♪
コメントありがとうございます!

> 「紅葉」お疲れ様でした\(^▽^)/
> あっという間でしたが、紅葉に包まれ、のんびりとした素敵な旅行でしたね(^▽^)

ありがとうございます。
素敵とのお言葉が嬉しいです。

散歩して、ご飯食べて、お風呂入って、×××するだけなら、日常とそう変わらないのでは・・?とも思っておりましたので(><)

> 最後は、おかべっくから、薪さんに連絡が来てしまいました(T_T)
> うう・・・朝、もう少しゆっくりと二人で過ごせれば・・・でも、第九に籍を置く以上、仕方がありませんね~

休暇を予定どおり最後まで取れるというイメージが、何故か浮かびませんでした。
私も残念です(^^;)

> 夕べ、あれからきっと、お布団で、更に濃密な夜を過ごせたと思うので・・・(≧∇≦)
> 腐腐腐♪♪♪

そうですね。
青木の当初の目的どおり「骨休め」になったかは、甚だ疑問です(笑)

> 薪さんも青木も、思い出に深く残る秋の宿を堪能出来たことでしょうね(^▽^)v

だといいんですけどね。
薪さんと青木それぞれに、この短い旅の感想を、尋ねてみたいです(^^)

> 出発するまでの僅かな時ですが、コーヒーの香りに薪さんはリラックス出来ましたよね♪♪♪
> 頭の中は仕事でいっぱいみたいですが。
> スッキリとした気持ちで第九に向かえると思いますよ(^_^)v

嬉しい感想を、ありがとうございます。

過酷な仕事に立ち向かう・・でも、愛する人とその存在に癒される時間があれば、足元がしっかりと固まり、薪さんも、より、仕事にまい進出来るような気が致します・・願いです。

> 私、今回、二人と一緒に、紅葉に囲まれ、食事をしたり、露天風呂に入ったみたいな気分になり、ゆったりとして幸せな気持ちになりました☆
> 素敵な小説をありがとうございました♪\(^▽^)/♪

幸せな気持ちというお言葉が、嬉しくてなりません。
私の拙い創作で、少しでもそんなお気持ちになっていただけるのでしたら・・本当に書いて良かったと思えます(TT)

読んでいただいた上に、欠かさずコメントをいただき、本当に励みになりました。
ありがとうございましたm(_ _)m

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