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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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※大人な内容です。閲覧にご注意下さいませ。
ストーリー展開上、重要なシーンではありますが、この3話を飛ばして、4話に進んでいただいても、話は繋がると思います。


第3話:昇天



目の前で、女が帯を解いている。

青木とて、これまでに、女との経験が無いわけではない。
だが、このように、女が自らの手で、惜しげもなく肌を晒す様を見るのは、初めてのことだった。

着物がハラリとはだける瞬間、青木は、相手が妖怪だということも忘れ、思わず目をつぶった。
足元に、脱いだ着物が落ちる気配を感じ、そっと・・目を開けた。

目の前に、白い脚が見える。
細く、しかし決して痩せこけているわけではない、敏捷そうな脚。

そして・・・その脚の付け根には、この者が、男であるという証が、あった。

青木は驚き、更に上を目で辿る。
確かに、胸にも膨らみは無く、平らで、さほど目立ちはしないが、成人を遂げた男であると思わせる、胸板さえあった。

間違いなく男だ。
テノールの声にも、合点がいった。

かと言って、普通の男とも思えなかった。
子供の頃、そして軍隊に入ってからも、風呂や、着替えの時に、仲間の身体を見たことは、いくらもある。
だが、目の前にある身体は、青木自身とも、これまでに見たことのある男の身体とも、全く違っていた。

身体のどこにも、日焼けの跡の無い、真っ白な裸体。
肩幅は、まるで女のように狭く、そこから腰に続く線の、何と華奢なことか。
手足は伸びやかで、指の先までがしなやかだ。

これが男とは、とても思えない。
けれど、丸みの無い、直線的なその身体は、女のようでもない。

そして、細く長い首の上には、尖ったあご、そして、先刻触れた唇・・

「!!・・」
青木は我に返った。
自分は、男と、口付けを交わしてしまったのだ・・

いや、人間の男ではない。
相手は妖怪だ。
だが・・・

恐怖も忘れ、青木は、今置かれている状態に、ただ、戸惑っていた。

そんな青木を、じっと見下ろしていた女・・いや、男は、その場に身を沈め、青木の肩を掴まえた。
「うっ・・!」
青木は身じろぎし、座ったまま後ずさるが、すぐに背中が壁に行き着き、逃げ場を失った。

この場を、制しなければ。
妖怪を、倒さなければ・・・

青木は、固まったように動かなくなっていた両手を、やっとの思いで動かすと、目の前の男の首に、手を掛けた。
人間のように、このようなやり方で、妖怪の息の根を止められるのかどうか・・

「はうっ・・!」
男は目をつぶり、顔をゆがめた。
果たして、それは功を奏したらしかった。

青木は、自分の手に、力を込める。
細い、細いその首を、徐々に絞め付けてゆく・・。

「うっ・・」
男が、苦しそうにもがき、あえぐ。
もう少し、もう少しで・・・

つぶっていた男の目が開き、青木を見つめた。
大きな、大きな瞳が、弱い光を放つ・・その瞳の色は、まるで・・・

「くっ・・!」
青木は、手を離した。

「ぐへえっ!・・ごぼっ・・!」
男は、咳き込み、その場に倒れ込んだ。

青木も、肩で息をしていた。
何故、妖怪を倒す絶好の機会を、逃してしまったのだろう・・。

相手は、人の命を奪う妖怪なのだ。
河村だけでなく、これまでも、幾度もそうしてきたのだろう。
倒すべきなのに。
何故・・・

男が、顔を上げた。
ぜいぜいとノドを鳴らしながら、青木を睨み付ける。

ああ、自分はここで、この場で、この妖怪に命を奪われるのだ。
こちらも相手を殺そうとしたのだ。
今度こそ、容赦はしないだろう。
軍人として、このような情けない失態を犯して生きていくよりは、その方が良いかもしれない・・

青木はそう思い、観念した。
男は、再び、青木の肩に手を掛けた。
ふっ・・と、呼吸を整える様に、青木は、その息で、瞬く間に自分が凍らされることを、覚悟した。

そして・・・

「!!・・っ」
青木は、目を見開いた。

男は、またも、青木に口付けていた。

今度は、先程のような静かな物ではない。
舌で青木の唇を開かせ、歯をなぞり、舌を絡め、吸い上げる、まるで全てを奪うかのような・・

「なっ・・!」
青木は、男を離そうともがいたが、力が入らない。

妖怪と対峙し、次いで自らの死を覚悟した。
その直後に訪れた、あまりにも甘美な感触・・・

目まぐるしい状況の変化に、青木は、自分が夢の中に居るようで、保っていた理性は、ことごとく吹き飛んでいた。

気が付くと、青木も、男の口付けに応えていた。
相手が妖怪であることも、男であることも、全ては、その味わいの甘さに、溶けていく・・・

男は、もどかしげに、青木の衣服を脱がせ始めた。
ホックやボタンを外され、露わになった部分に、口付けされる・・
青木は、その感触に震え、思わず、相手の背中を抱き寄せた。

ピクッ・・と、男の身体がこわばった。
しかしまた、青木への抱擁へと戻っていく。

青木が触れたその背中は、滑らかで、そして・・温かかった。
あれ程に冷たかったことが嘘のように、その身体は、青木と体温を通じ合わせていく。

いつしか、青木も一糸まとわぬ姿となり、男の身体を抱き締めていた。

青木が腕に抱くと、すっぽりとその中に納まってしまう、華奢な身体。
白く、滑らかなその肌が、青木の鍛えた身体に触れ、吸い付いてくる。

柔らかな髪が、青木の胸に、腹に、触れながら下っていき・・

「うっ!・・」
青木は、ビクンと腰を動かした。

男の舌が、自分の物を捉えていた。
そして、口の中に納められ・・・

「ああ・・・」
柔らかな唇、熱く、躍動する舌、さわさわと周囲をくすぐる髪。
その全てが、青木の身体を、隅々まで、溶かしていく・・・

腰の上で動き回る男の頭に、青木は手を添え、見下ろすと、男は一度動きを止めた。
口にそれを含んだまま、青木を見上げる。

これ程までに淫乱な瞳を、青木は、見たことが無かった。

「うっ・・くっ・・」
感触の心地良さ以上に、男のその顔を見たことが、青木を刺激した。
一気に、昇り詰めそうな予感が来る。

すると男は、青木を、その唇から解放した。

「はあっ・・。・・・・・。」
青木は息を付き、そこで終わってしまったことに、身体が苦しんでいることを感じた。
片手で顔を覆い、激しい呼吸と動悸を感じていた。

すると、自分の上で、何か男の動く気配がした。

「・・・!」
青木は、顔を覆う手を離して、それを見た。
男が、青木の腹の上に乗り、そして・・

「ああっ!ああああっ・・・!」
声を上げたのは、男の方だった。

「くっ・・うっ・・」
青木も、思わず声が漏れた。

自分の物が、男の身体の中に、納まっていた。

「ああっ! ううっ! はあ・・!」
声を上げながら、男は身体を揺すり、青木の物をその中でこする。

青木は、信じられなかった。
これ程に心地良いものが、この世にあろうとは。
いや・・既に、自分は、この世ではない所に、居るのかもしれない・・。

「はあっ・・はっ・・」
男は荒い息を吐きながら、青木を見つめた。

そう、この目だ。
青木は、思った。

この妖怪を、亡き者にしてしまおうと思った、あの瞬間。
こんな目をされたのだ。

懇願するような目。
切なく、狂おしさを感じる、目・・・・

それは、あまりにも悲しそうで。
胸をふさがれて。
だから、オレは・・

「ああっ!・・」
男が、声を跳ね上げた。

青木が、両手を男の細い腰に回し、下から、突き上げ始めたのだ。

「あっ、あっ、あっ・・」
男は目を閉じ、青木のリズムに合わせ、声を上げ、身体をそらし、あえぐ。

そして男は、繋がっている部分よりも前にある、立ち上がったそれに、自ら手を触れた。

その様を見て、青木はとっさに理解した。
そうだ、今、腹の上に居るのは、男なのだ。
男なら、そこを愛撫されたいのは、当然の筈・・

青木は、男の腰に回したうちの片手を外し、男の物に、指を絡めた。

「あっ・・」
一瞬、戸惑いを見せる男。
だが、そこを揉みほぐし、こすり上げる青木の大きな手に、自らをゆだねた。

「あっ!・・ううっ・・ふっ・・!」
「うっ!くっ!・・」

互いに相手の愛撫に、身体に、自らの熱に、酔いしれた。

性急に迫り来る物を、感じながら。
青木は、目の前の出来事が、まるで回り灯篭のように、ゆっくりと、揺らめき流れているような、錯覚に陥っていた。

「ああっ・・・あっ・・・」
耳に響く、男の声も。
青木を、快感に導く、腰の動きも。
目を閉じ、頭を振り上げる、その様も。

全てが、ランプの灯りに照らし出され、ゆっくり、ゆっくりと流れていく・・・

やはりそうだ。
自分はもう、この世には居ないのだ。
だが、これ程の物を味わえるのなら、もう、未練は無い・・・

青木が、そう思った刹那・・

「ああっ・・!」
全てがたぎり、溢れていく感触。

同時に、自分の胸の上にほとばしる、熱い液体。

何故だろう。
自分は、中で達した筈。

ああそうだ。
相手も、今、達したのだ。
だから・・

女とは決して味わうことの無い、不思議な満足感に浸りながら、青木は、自分は完全に死んだのだと。

そう、思った。





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