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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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第7話:悪友


店に戻って鍵を開けると、待ちかねていたかのように、顔を出した者達が居た。

「やあ、失礼する」
「青木、調子はどうだ?」
「今日こそ、付き合えよ!」

自分よりも年上の友人達に向かい、青木は、言った。
「ダンスホールですか? オレは、そういうところは苦手だって、言ったじゃありませんか」

「そういうところって、人聞きの悪い。あそこは、純粋な男女の社交場だぞ」
「曽我さんが言うと、純粋と不純の区別が分かり辛いですね」
「何だと?」

「まあまあ。青木、たまには出て来いよ。こんな店にくすぶっているだけでは、出会いなど、望むべくも無いぞ」
「今井さん、あなたには、いいなずけが居るじゃありませんか。こんな人達に付き合っていて、いいんですか?」

「こんな人って、何だよ!」
「・・小池さん。今日はまた・・随分とキメてますね」

「おおよ。今井さんと同じ店であつらえたんだ。どうだ?」
「・・似合ってます。意外と」
「意外とは余計だろ!」

小池が青木に詰め寄る中、今井が言った。
「そう言えば、青木。宇野と、何かあったのか?」
「え?宇野さんと?」
「ああ。ここに来る前に寄ったんだが」

「青木を誘いに行くつもりだと言ったら、何だか、様子が変だったな」
小池も口を挟む。

「青木は行く筈が無いとかどうとか。ぶつぶつ言ってたよな」
曽我も言い、青木は答えた。
「いえ、何もありませんが」

男達の会話を聞きつけ、湯のみを乗せた盆を手にしたアキが、奥から出てきた。
「ああ、いいんですよ。こんな人達に茶など入れなくても」
青木が言う。

「だから、こんな人って、何だよ!」
「何だ? 誰か居るのか?」
「おい・・」

アキは、彼らの前に現れると、その場にあった机の傍らに盆を置き、そして、着物のたもとを片手で押さえながら、茶を一つ一つ、置いていった。

目の前を行き来する、肘まで袖がたくし上がった、アキの白く細い腕と、アキの顔を交互に見ながら、3人の男達は、一様に、あんぐりと口を開けたままだった。

茶を出し終えると、アキは彼らに一礼し、盆を携え、奥へと下がっていった。

「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」

アキの姿が消えてからも、しばし、男達は言葉を失ったままだった。
やがて・・

「おい!どういうことだよ!」
「青木・・お前!」
「一体誰だ? 見たことも無い女だぞ!」

「それが・・」
青木は、興奮する男達を前に、昨日からの出来事を、全て話して聞かせた。

「・・で。しばらくあの娘を、ここに置くわけか・・」
今井は、額をかきながら、しみじみと言った。
「はい」

「何で青木の店だったんだろうな。オレの家に来てくれても良かったのに」
「・・曽我。そんなに下心が見え見えでは、娘はすぐに逃げ出すだろうさ」
「今井さんに言われたくないなあ!」
「何を言う。オレは、女子供に無理を強いたことは、一度も無いぞ!」

言い合う今井と曽我をよそに、小池が青木に話しかけた。
「見ず知らずの女を預かるなんて。大丈夫なのか?」

「・・まあ、とりあえず、蓄えがありますし。当分食べさせる位は」
「そうじゃなくて。変な噂が立たなきゃいいが」

「噂・・?」
怪訝な顔をする青木に、今井も気が付き、言った。
「独り身の男が、若い女と住むんだ。とやかく言われても、仕方あるまい」
「え・・」

青木はまた、顔が熱くなるのを感じた。
「オレは別に・・何を言われようと・・」

「お前が良くても。娘の記憶が戻った時に、傷物と疑われ、家に帰れなくなる可能性だってあるんだぞ」
小池の言葉に、青木の顔は、益々赤らむ。

「じゃあ、オレの家で娘を預かろうか?」
「曽我。お前の所に行ったって、状況は変わらないだろうが!」
今度は、曽我と小池が言い合っている。

今井は真面目な顔になり、青木の肩を抱くと、その顔を覗き込んで、言った。
「ま、お前のことだから、悪いようにはしないだろうが。色々と、耳障りなことが起こるのは、避けられないだろうな」
「・・・・・」

「あの可哀相な娘さんを、守ってやれ」
「は・・はい!」
顔を紅潮させながら、そう返事をする青木を見て、今井はクスッと笑みを漏らした。




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コメント

■ 悪友ですねっ(^▽^)

おはようございます。かのん様♪

今日も冷えますが、お嬢さんの体調はいかがですか?
せっかく、雪遊びを楽しみにしていたのに残念ですね。


きゃはは(≧∇≦)
悪友って・・・正にそのとおりですね!!
面白すぎます♪♪♪

現代風ですと、皆で合コンへ!!!ですね♪
小池と曽我は、あの時のノリですね(^▽^)
今井さんったら、いいなずけがいるのに・・・モテ男くんはしょうがないですね~

こんな彼らだと、確かに職種はあまり関係ないですね~
放蕩息子っぽい!!

やはり、彼らは、あきさんの美しさに魅せられましたか(≧∇≦)←青木はあまり見せたくなかったかも???

そうなんですよ!
着物の袖からチラリと見える肘って・・・セクシーですよね(〃∇〃)
半袖だと、なんてこと無いんですけどね~
チラリズムですね(^_^)v

うふふ☆☆☆
変な噂・・・
大歓迎です!!
にっちもさっちも行かなくなって、早く結婚することを期待します(≧∇≦)

・・・ダンスホールに青木とあきさんがお洒落してお出掛けするところも見たいですねっ☆\(≧∇≦)/☆

次も楽しみにお待ちしております(^_^)v

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!!!

> 今日も冷えますが、お嬢さんの体調はいかがですか?
> せっかく、雪遊びを楽しみにしていたのに残念ですね。

お気遣いありがとうございますm(_ _)m

お陰さまで、娘は、昨日には熱が37度台に下がり、元気に(?)休んでおります。
さすがに39度を越えた時は、ちょっと辛そうだったのですが、熱が下がったら、布団の中で本を読んだりお絵描きしたり・・休日を満喫している様子に、夫が「いいなあ。オレも休みたいな」と言いながら出勤していきました(^^;)

> きゃはは(≧∇≦)
> 悪友って・・・正にそのとおりですね!!
> 面白すぎます♪♪♪

面白かったでしょうか?
嬉しいです!!

> 現代風ですと、皆で合コンへ!!!ですね♪

さすがたつままさん。
表現がお上手ですね!☆
そんな感じでしょうね(^^)

> 小池と曽我は、あの時のノリですね(^▽^)

やっぱり連想されましたか(笑)
私も書きながら「あれ?どこかで見たようなノリ・・」と思いました(笑)

> 今井さんったら、いいなずけがいるのに・・・モテ男くんはしょうがないですね~

「誤解しないでいただきたい。オレはあくまで、一人身の後輩達を思い計って、手助けをしているに過ぎません(今)」←ホント?

> こんな彼らだと、確かに職種はあまり関係ないですね~
> 放蕩息子っぽい!!

昼間からつるんでいて、仕事は一体どうしているのでしょうね(←謎)

> やはり、彼らは、あきさんの美しさに魅せられましたか(≧∇≦)←青木はあまり見せたくなかったかも???

宇野は、彼女が居る間一言も発することなく、岡部さんはひと目見て足をぶつけ、あとの3人は口を開けて見とれる・・書いていて楽しかったです☆

> そうなんですよ!
> 着物の袖からチラリと見える肘って・・・セクシーですよね(〃∇〃)
> 半袖だと、なんてこと無いんですけどね~
> チラリズムですね(^_^)v

ぷはははっ☆☆
たつままさん、なんて楽しいコメント・・(つ▽;)

でもきっとそうですよね。
最初から全部見えていたら、それ程気にならないのでしょうね(^^;)

> うふふ☆☆☆
> 変な噂・・・
> 大歓迎です!!
> にっちもさっちも行かなくなって、早く結婚することを期待します(≧∇≦)

すっかり応援して下さって。
嬉しいです(*^^*)

> ・・・ダンスホールに青木とあきさんがお洒落してお出掛けするところも見たいですねっ☆\(≧∇≦)/☆

おおお・・青木はともかく(?)アキさんがノースリーブのワンピース等の洋装をしていても似合いそうですね♪

> 次も楽しみにお待ちしております(^_^)v

いつもいつも本当にありがとうございます!
心を込めて書いて参りたいと思います。

■ 

○3/25に鍵拍手コメ下さったMさま

コメントありがとうございます。
レスが遅れ気味で、すみませんでしたm(_ _)m

お読みいただき、とても嬉しいです。
「アキさん」を、お褒めいただき、ありがとうございます(^^)
曽我や今井・・彼らは書いていてとても楽しいので、お言葉、とても嬉しいです。

どうもありがとうございました!♪♪

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