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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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第5話:珈琲


翌朝。

青木は、店を開け、店内の掃除を始めた。
そこに、馴染みの顔がやって来た。

「おはよう。今日も冷えるなあ」
「あ、おはようございます」

言いながら、青木は大きなあくびをした。

「何だ。寝不足か?」
「ええ、まあ・・」

寝間を娘に譲り、布団を敷いてやると、娘は、すぐに寝入ったようだった。
自分は長椅子に横になったのだが、どうにもこうにも、寝付くことが出来なかった。

「これを飲んで、しっかり目を覚ませ」
「ありがとうございます」
青木が、相手の持つ盆から、湯気の立つカップを手に取ると。

「おはようございます」
女の声がした。

「ああ。おはようございます。夕べは、よく眠れましたか?」
「はい」
娘が、青木の傍へと歩み寄る。

「こちらは、宇野珈琲店の息子さんです。いつも、朝一番に淹れた珈琲を届けてくれるんです」
青木の言葉に、娘は、不思議そうな顔をした。

「珈琲・・?」
「飲んでみますか?」

青木は、持っていたカップを、娘に手渡した。
娘は、手にしたそのカップを、じっと見つめると、一度香りを嗅ぐような仕草を見せ、それから、一口、二口と、飲んだ。

「美味しい?」
青木が聞くと、娘はこくんとうなずいて、それから宇野に目を合わせ、はんなりと微笑んだ。

「彼の親父さんは、有名なカフェで修行した人なんです。カフェ・パリスタ、知っていますか?」
そう言ってから、青木は、娘の顔が曇ったのを見て、慌てて付け足した。
「そうか。あなたは分からないんでしたね。これは、軽率なことを言いました・・」

頭を下げる青木に、娘は、黙って首を横に振る。

娘に向かって、青木は言う。
「中に、朝げの用意をしておきました。良かったら食べて下さい」
「はい」
一言答え、娘は中へと入っていった。

娘が現れてから、また奥へと姿を消すまで、一言も発しなかった宇野が、口を開いた。
「お前・・いつの間に。いや・・隅に置けぬなあ・・」

ため息を付く宇野に、青木は慌てて手を振る。
「いえ、違いますよ。そんなんじゃありません」

青木は、ことの次第を、宇野に話して聞かせた。

「何も覚えていない・・と」
「そうなんです。すぐにも駐在所に連れて行こうと思いまして。・・朝になれば、何か思い出すかとも思ったのですが、やはり、駄目なようですね」

青木の言葉に、宇野がチラリと青木を見上げた。
「朝になれば・・と言うと、夕べは、ここに泊めたのか?」
「はい」
「へえ・・・」

話をしながら、またもあくびをする青木を見て、宇野は、意味ありげな視線を送る。
その視線の意味するところに気付き、青木は思わず叫んだ。
「・・違いますよ! だから、そんなんじゃありませんって!」

「そんなに大きな声を出さなくても、聞こえるぞ」
言いながら、宇野は片手を挙げて、青木を制した。

「・・・・・」
青木は、耳まで真っ赤になっていた。




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コメント

■ 

○2/2に鍵拍手コメ下さったMさま

コメントありがとうございます(^^)

そうですね。
あんなことやこんなこと、してた癖に・・ねえ(笑)

まあ、あれは相手の魅力に流されたということもあるかもしれないですし。

後は・・そうですね、純情そうに見えて実はむっつりすけ・・というタイプなのかも。

・・失礼致しました。

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