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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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この度は、オリジナルストーリー「山の声」をお読み下さいまして、どうもありがとうございましたm(_ _)m


後書き1:「昔話」について



このお話が生まれたきっかけは、3ヶ月前にまで、さかのぼります。

11月半ばに、1話完結の短編「精霊」を書いて以来、白い着物姿の薪さんが、多々浮かんでおりました。
ただ、まだその頃は、ぼんやりとした物でした。

それが、11月の終わり、メロディ12月号のレビュー記事(こちら)で、たつままさんからいただいたコメントにレスを書いている最中に、突然、具体的なイメージが浮かんだのです。

たつままさんには、今回もまた、創作のヒントをいただきました。
本当にありがとうございました!!m(_ _)m

今回のお話は、一言で申しますと、「近代版・雪女」でした。
(女性ではなかったので、「近代(発酵)版・雪女」と言うべきでしょうか?)
その体が最後には風となってしまう運命は、「人魚姫」のモチーフも、少し入っていると言えるかもしれません。

吹雪に始まり、凍てつく夜で終わるこの物語は、もう少し寒くなってからUPしようと思ったことと、自分の中で、少し熟成させてから書きたいと思ったことから、時期をずらして書くこととなりました。

本当はもう少し早く、1月の終わりに書き上げる予定だったのですが、当初よりも話が長くなったことから、半月もずれ込んでしまい、暦の上では立春も過ぎた季節になってしまったことが、計算違いだったのですが・・。

最初にハッキリと浮かんだのは、白い着物姿の薪さんが、軍服姿の青木に、迫っているシーンでした。
何故、着物と軍服なのか。
そう思った時に、時代設定が見えてきました。

はっきりと何年なのかは、あえて定めず、大正時代を中心に、明治後期から昭和初期までの日本によく似た、架空の時代、架空の日本という気持ちで、書いて参りました。

文明開化を経て、西洋文化が盛んに取り入れられた、華やかな時代。
一方で、富国強兵を唱えた日本が、軍国主義に傾き、やがて太平洋戦争に突入していく・・そんな時代。

そんな中で、青木は、この国の思想同様に、迷うことなく、突き進む人生を歩んでいました。
それが、ある出来事をきっかけに、自分の生きる道に、大きく迷うことになります・・。

メロディ12月号レビュー(こちら)でも書きましたが、私には以前から、原作青木には、もっと迷い悩んでほしいという、思いがありました。
その願いが今回、こういった形で、現れたのかもしれません。

他の全てを捨てても惜しくないと思う程の、運命的な出会い。

よりによって、人間では無い者と、そんな想いを通じ合わせてしまった、青木。
そしてその出会いから、自分では気付かなかった、でも実は胸の奥底に眠っていた、数々の疑問や惑いと、向き合うようになる・・・

当初、5話の予定だったのは、エキストラ的な人物を除き、青木とアキさん(妖怪=男=アキさん。便宜上、ここではアキさんで統一します)、二人で進行するお話だったからです。

それが、この時代の風俗について調べていくうちに、他の第九メンバーが、脳内に次々と現れたのです。

洒落た洋装に身を包む、今井さんと小池と曽我。
コーヒーの盆を手にする宇野。
駐在所の机から顔を上げる岡部さん。

現れたと思ったら、彼らは生き生きと動き出し、登場させずに終わりにするには、あまりにも惜しくなりました。

そして、そんな彼らと、青木やアキさんが自然に絡んで行き・・終わってみれば、最後、彼らは泣いていました。
最初は、アキさんと青木、二人が風になったところで、終わっていたお話が。
彼らのお陰で、そこには生身の人間達の、笑いや涙がある、血の通ったお話になってくれたと思います。

「雪女」には、様々な伝承があるようですが、私が影響を受けたのは、やはり、小泉八雲が編纂した「雪女」であり、同時に、それと同じ話が基になっている「日本昔話」です。

これらの雪女は、夫との間に子供が出来たこともあり、夫と子供を残し、自分一人だけが去って行きました。

でも、この青木は、アキさんと、運命を共にすることを選びます。
迷い苦しんだ末に、辿り着いた真実を見つけて。

書き進む過程で、私は何度も、この二人に問いました。

それでいいの?
そんな結末でいいの?
何か、別の道も、あるんじゃないの?

でも二人は、そんな私の問いに、こちらを振り返り、微笑むのです。
そして、二人、手を取り合い、互いの顔を見つめ、歩いていくのです。

脳裏に浮かぶ、その二人の姿は、本当に幸せそうで・・・

だから、第14話のタイトルは、「幸福」と付けました。
でも、一体何が彼らにとって、一番の幸せな道だったのか、私には分かりません。

せっかく人として結ばれる筈だったのに、身体は滅び、魂まで消え去り・・そんな結末は、果たして不幸だったのか、幸福だったのか。
青木がもし・・何も言わなければ、その方が二人は、幸福だったのか。

・・・青木は。
人間として生きる道も、人間として死ぬ道も捨てて、アキさんと運命を共にすることを選びました。

でも、アキさんの方が、実はとっくに、全てを捨てていたのです。

青木と共に生きる為に、自ら記憶を封印し、これまでに、何十年・・もしかしたら、何百年、何千年?生きてきた全てを捨てて、人間となり、青木の元にやってきた。
しかも、姿を変えた自分を、また青木が選ぶとも、そして自分自身も、また青木を好きになるとも、何の保証も無い中で。

全てを捨てて、青木に賭けたアキさんと。
全てを捨てて、アキさんと共に定めを受け入れる、青木。

たった一度、肌を合わせたそれだけで。
こんな生き方を選ぶ姿は、不自然に見えるかもしれません。

でもこの二人は。
一生に一度あるか無いかの、そんな奇跡的な出会いに、巡り合ってしまったのです。
この、広い世界の中で。

読んで下さった方には、意に沿わない結末だったかもしれません。
私自身、これで良かったのか、悪かったのか、分からないのですから。

せっかく読んで下さったのに、嫌な思いをされてしまったとしたら、申し訳ございませんでした。

予定外に延びたことから、3週間。
書きながら、私自身、驚いたり、笑ったり、悩んだりしながら、この世界に身を置くことが出来ました。

苦しくて・・・そして、幸せな3週間でした。

どうもありがとうございました。




後書き2に続く





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コメント

■ お疲れ様です♪

こんにちは。かのん様♪

「山の声」お疲れ様でした\(^ー^)/

いえいえ・・・ヒントなんてとんでもないですm(_ _)m
こうして楽しくお話し出来て、その中でかのん様の素晴らしい感性に触れて、何かのきっかけになれば光栄です(≧∇≦)

雪女・・・悲しくも美しい響きを感じますね。
どなたかがおっしゃってましたが「雪女」と「雪男」性別が違うだけで何故か大違い!!!
ヒマラヤの奥にいるかもしれない毛むくじゃらな妖怪(?)
たまに足跡が見つかるアレですよね!

「山の声」このお話はアキさんと青木の深い恋物語ですが、
第九の皆様が、登場することで、とても明るく楽しくなりました(^_^)v

そして、この時も、今と変わらず二人は皆から愛されていたのですね(^_^)

時代背景もとっても素敵です☆☆☆
西洋文明が取り入れられ、モダンな建物やお洒落な人々が溢れていた街中。
でも、華やかな一方で日清、日露を経て、軍国主義に向かっていく日本。
それと、急激な近代化の波に否応なしに押されていく山村。

そこに舞い降りた古い言い伝えの美しい雪女と真っ直ぐな軍人の青年。
ああうっとり・・・(〃∇〃)

山の神としての自分を捨てて、記憶を封じ人間になったアキさんと青木が出逢い、惹かれたのは強い絆で結ばれた運命ですね。

最後に共に旅立てた二人は幸福です。
心の底からそう思います。
・・・って感激した私が書いた前のコメントはまたしても・・・
他の方の様に、そっと見守れなくてすみませんでしたm(_ _)m

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!

> 「山の声」お疲れ様でした\(^ー^)/

ありがとうございました。
たつままさんのお陰で、最後まで辿り着いた感じです(^^)

> いえいえ・・・ヒントなんてとんでもないですm(_ _)m
> こうして楽しくお話し出来て、その中でかのん様の素晴らしい感性に触れて、何かのきっかけになれば光栄です(≧∇≦)

色んな方に、色んなきっかけをいただいておりますが、たつままさんとのやりとりがきっかけになった回数が、たぶん一番多いと思います。
本当に感謝致しておりますm(_ _)m

> 雪女・・・悲しくも美しい響きを感じますね。
> どなたかがおっしゃってましたが「雪女」と「雪男」性別が違うだけで何故か大違い!!!
> ヒマラヤの奥にいるかもしれない毛むくじゃらな妖怪(?)
> たまに足跡が見つかるアレですよね!

足跡からビッグフットと呼ばれたりしますよね。
全く違いますね(笑)

> 「山の声」このお話はアキさんと青木の深い恋物語ですが、
> 第九の皆様が、登場することで、とても明るく楽しくなりました(^_^)v
> そして、この時も、今と変わらず二人は皆から愛されていたのですね(^_^)

明るく楽しくなったとのお言葉、嬉しいです。
彼らが脳内に現れると、私自身、ホッとなごむのですよね。

生き生きと動いてくれるのは、原作で脇役までしっかりと描きこまれているお陰ですね。

> 時代背景もとっても素敵です☆☆☆
> 西洋文明が取り入れられ、モダンな建物やお洒落な人々が溢れていた街中。
> でも、華やかな一方で日清、日露を経て、軍国主義に向かっていく日本。
> それと、急激な近代化の波に否応なしに押されていく山村。

何とも魅力的な時代ですよね。
町と村では、かなりの格差があったようですが。

それにしても、何故最初に浮かんだ二人が着物と軍服だったのか・・今もって謎です。

> そこに舞い降りた古い言い伝えの美しい雪女と真っ直ぐな軍人の青年。
> ああうっとり・・・(〃∇〃)

ああ・・そうおっしゃっていただけると、本当に嬉しくてありがたいです・・(つT)

> 山の神としての自分を捨てて、記憶を封じ人間になったアキさんと青木が出逢い、惹かれたのは強い絆で結ばれた運命ですね。

後から思ったのですが、別人になっても再び惹かれ合うというのは、私の大好きな「MAGIC」を始め、知らず知らず清水先生作品の影響を受けているのかなあと・・原作のお話をここに出すのは恐れ多いですが。

> 最後に共に旅立てた二人は幸福です。
> 心の底からそう思います。

ありがとうございます。
「雪女」のお話を初めて知った時、夫や子供達を残して、一人で帰る雪女のことを、哀しく思ったのかもしれません。
幸せだった思い出を胸に、離れてそれぞれに生きていく・・というのも美しいですが、私はたぶん、それでは納得が行かないのだと思います。

> ・・・って感激した私が書いた前のコメントはまたしても・・・
> 他の方の様に、そっと見守れなくてすみませんでしたm(_ _)m

え?またしても・・何でしょうか?
いただくコメントは、いつもいつも、とても嬉しいです!

書くきっかけをいただき、そして書く間いただくコメントに、ずっと励まされ続けました。
どうもありがとうございました!m(_ _)m

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