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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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※清水先生の作品とは、関係ございません。


オリジナルストーリー

「カフェ」



「のどが渇いたな」
薪のその言葉に、青木は、ちょうど目前に現れたカフェに、薪を促した。

辺りは、暗くなったばかり。
夕食には、まだ早い。

空いていた奥の席に座ると、二人は、コーヒーを注文した。

初めて入るそのカフェの向かいには、小さな広場がある。
噴水があり、周囲にベンチが置かれたその空間は、片側がガラス張りになったカフェから、よく見えるようになっている。

広場を臨む窓際に並んだ席は、カップルで埋まっていた。

コーヒーが運ばれてきた。
そのカップを、口に運ぼうとした、その時。

「あ・・」
青木が、ガラスの向こうを見て、小さな声を上げた。

噴水の周囲に配置された、ライトが付いたのだ。
ライトアップされた噴水は、幻想的に光り、先程までとは、違った表情を見せている。

「そうか。だから・・」
この光景を目当てに、ガラス張りの壁に並んだ席が、カップルで占められているのだと、青木はその時、気が付いた。

よく見れば、彼らは、たった今ライトが付いた噴水を眺め、そして、顔を寄せ合い、テーブルの上で手を繋いだり、軽いキスを交わしたりしている。

「・・・・・・」
反対側の奥の席に座る青木は、手元のカップに視線を戻し、コーヒーを飲んだ。

そして、斜め隣りの席に座った、薪の姿を、見やる。
薪は、静かにコーヒーを飲んでいた。

細い指が、カップの持ち手にかかり、それを口元へと運ぶ。
ふっくらとした唇が、カップのふちに置かれ、クイッと薪がカップを傾けるのに合わせ、薪ののど仏が、動く。

店の隅の、ほの暗い照明の中に、くっきりと浮かび上がる、鼻筋、白い頬。
大きな瞳が、やや伏せられ、カップを置くと同時に、首が傾く。

前髪がパサリと落ち、長い睫毛を覆った。

「うん・・?」
薪は、目を見開いて、青木を見上げた。

青木の手が、そっと、薪の前髪を、払ったのだ。

青木は、じっと薪の顔を、見つめている。
片肘をテーブルに乗せ、その手に頬杖を付きながら。

薪はまた、視線を落とし、手元のカップを見つめた。
また、前髪が目の前に落ちる。

するとまた、青木の手が伸び、その中指と人差し指で、薪の前髪を、スッ・・と払った。

薪は表情を変えず。
ただ、黙って、青木のその手を、避ける仕草を見せた。
そんなことは止めろと、言わんばかりに。

青木の手が引っ込む。
薪が再び見上げると、青木は、ちょっと不服そうな表情で、カップを持ち上げた。

薪は思う。
青木は、気付かないのだろうかと。

誰の目にも止まらない、奥の席だからいいようなものの。
手を繋いだり、キスをしたり、そんなことをしなくても。
こんなに気安く触れられては、二人の関係が、周囲に知れてしまうだろうと。

仕方のない奴だ・・・。

薪の視線の先で、青木は、カップを手にしたまま、ガラスの向こうの、噴水を見ている。
眼鏡の奥の黒い瞳が、じっと一点を見つめている。
さっき、自分を見つめていた、その瞳が。

青木の大きな手が、カップを包み込み、薪と同じカップとは思えない程、そのカップが、とても小さく見える。
長い指が、カップを覆う。
さっき、自分の額に触れた、温かい指が。

じっと青木を見つめる、薪の表情は。
どんな仕草よりも明確に、青木への想いを、表していた。

でも、ほの暗い、店の奥の席だから、誰の目にも止まらない。
薪のその表情に、誰も気付かない。

そして青木も、他ならぬ、薪自身も。

気付いていない。
薪が、そんな瞳で、そんな顔で、青木を見つめていることに。




カフェ 終





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コメント

■ 素敵ですっ(≧∇≦)

おはようございます☆かのん様♪

最高に素敵なカフェですね(≧∇≦)

無意識な二人の想いが、ふと表れてしまうしまう瞬間・・・

青木は何気なく薪さんに触れる。

それを薪さんたら
仕方のないやつだ。

でも、そういう薪さんの表情がどんな仕草より明確に青木への想いを表している・・・

きゃ~(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)

も~かのん様、最高です☆☆☆
素敵過ぎます!!!

原作で、薪さんの表情が
ああ・・・青木のことを想っている
という時の
切ない、温かい、回想、見守っている・・・そんないろいろな表情がありますが

今、カフェにいる薪さんは
とても満ち足りて幸せそうに青木を見つめる
そんな柔らかい表情が浮かんできます(^_^)

1日も早く、薪さんにそんな日々が訪れることを願い続けます\(^ー^)/

薪さんと青木の雰囲気のあるカフェの
何気ない日常・・・
これが、私たち『あおまきすと』に最高に幸せをもたらしてくれます☆☆☆

たつままもカフェにいて、近くの席で、そっと二人を見守っている気がします(〃∇〃)

何だか、感激して、興奮してしまいました(≧∇≦)

かのん様に最高に素敵です☆☆☆
という私の想いが伝わってほしいです!!!
温かい幸せをありがとうございました(^▽^)

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございました!!

> 最高に素敵なカフェですね(≧∇≦)

どうもありがとうございます。
もう、この一言をいただいた時点で、とてもとても嬉しいです・・!

> 無意識な二人の想いが、ふと表れてしまうしまう瞬間・・・
> 青木は何気なく薪さんに触れる。
> それを薪さんたら
> 仕方のないやつだ。
> と
> でも、そういう薪さんの表情がどんな仕草より明確に青木への想いを表している・・・

いつもながら、たつままさんの感想が、とても素敵で。
私の書いた物が、それ以上の世界に広がる気が致します。
ありがとうございます!!

> きゃ~(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)
> も~かのん様、最高です☆☆☆
> 素敵過ぎます!!!

きゃ~~~~~~!!!
なんてなんて嬉しいお言葉・・(TT)

> 原作で、薪さんの表情が
> ああ・・・青木のことを想っている
> という時の
> 切ない、温かい、回想、見守っている・・・そんないろいろな表情がありますが

ああ・・そうですね。
おっしゃるとおりです。

薪さんは、今、青木を想っている・・それが垣間見える瞬間が、表情が、出てきますよね。
複雑で繊細な、その都度、違った表情で・・。

> 今、カフェにいる薪さんは
> とても満ち足りて幸せそうに青木を見つめる
> そんな柔らかい表情が浮かんできます(^_^)

ありがとうございます。
この時の薪さんの表情がどんなものだったのか・・それは読んだ方、それぞれにゆだねたかったので・・。
ご想像いただいて、とても嬉しいです・・!

> 1日も早く、薪さんにそんな日々が訪れることを願い続けます\(^ー^)/

そうですね。
本当にそうですね・・!
たつままさんが同じ思いだという嬉しさと、薪さんに対する切なさで、胸が苦しくなります・・(><)

> 薪さんと青木の雰囲気のあるカフェの
> 何気ない日常・・・
> これが、私たち『あおまきすと』に最高に幸せをもたらしてくれます☆☆☆

くうう・・・(嬉し涙)
そうなんですよね・・「何気ない日常」、そんなたわいもない物を、あえて書く必要があるのかと、書き手は幸せなのですが、読む方にとってはつまらないのではないかとも思いましたので・・。

それを「最高に幸せ」とおっしゃっていただき、こちらの方こそ、最高に幸せ!!です(><。。)

> たつままもカフェにいて、近くの席で、そっと二人を見守っている気がします(〃∇〃)

そんな風に思っていただけること、それはもう、書き手にとって、この上ない喜びです。
もう・・感激のあまり、何て申し上げたら良いか・・・

> 何だか、感激して、興奮してしまいました(≧∇≦)
> かのん様に最高に素敵です☆☆☆
> という私の想いが伝わってほしいです!!!
> 温かい幸せをありがとうございました(^▽^)

本当に・・読んでいただいただけでも嬉しいですのに、その上で、こんな些細なお話の中に、私が込めた思いの全てを、見つけて受け止めていただいて、そして、こんな素敵なお言葉の数々で、彩っていただいて・・・

胸が一杯です。
書いて良かった・・・・(;;)

私の方こそ、この感謝の気持ちを上手くお伝えする術が見つからず、もどかしい思いです。

本当に、どうもありがとうございました・・!m(_ _)m

■ 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

■ 

○4/14に非公開コメントを下さったKさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!

読んで下さっているのですね。
お忙しい中、いらして読んでいただけることが、何より嬉しいです(つ;)
なので、感想などは、どうかお気になさらずに。

確かに、毎日更新していると、コメは追いつけないですよね。
読んで下さる方のことを思うと、もっとゆっくりでも良いのかもしれませんが、自分で書きたい物が溜まってしまって、どうしても出さずにはいられず・・。

みみみ見習いたいなんて・・どうかお思いにならないで下さいっ!(><)
更新速度なんて関係ございません。
Kさんの絵にかける真剣さに比べたら、私の書いている駄文記事なんて、並べて語ることなんて到底出来ませんのでっ!

「カフェ」が印象深かったとのこと、とても嬉しいです(〃▽〃)

「背徳・禁忌感が醍醐味のうちのひとつ」、おっしゃるとおりですね。
それがあるから萌える・・ということが大きいと思います。

2人とも青木タイプだったら・・想像して笑えました(笑)
そんなカップルだったら、何だかとっても開放的な感じが・・確かにそっちのけでしょうね(笑)
しかし、それでは明る過ぎて・・確かに、一方が薪さんで常識人だからこそ、魅力があるというお言葉に、うなずけました。

> でも本当は薪さん、熱っぽいんですよね!そこがまたイイ!!!

この一文が特に嬉しくって、ついつい引用してしまいました~(≧▽≦)
そうなんですね。
こちらの二人は、一見青木の方が薪さんに夢中なようで、実は薪さんの方が・・というのが基本にあるので、「熱っぽい」という表現がとても素敵で嬉しく思いました☆

このカフェ、行きたいですね(笑)
いえ、カフェに行きたいというより、このカフェに居る薪さんと青木を、こっそり背後のカーテンの隙間から覗きたいですね(←怪し過ぎる)

色々とご丁寧に、ありがとうございましたm(_ _)m
嬉しいコメントに、パワーをいただきました!(*^^*)

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