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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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これは、みちゅうさんのブログ「秘密のたまご」の、こちらの創作を拝見したことにインパクトを受け、その形式をそっくりお借りして、書いた物です。

みちゅうさん、快く掲載をお許し下さいまして、どうもありがとうございました!m(_ _)m

また、私が一方的に、みちゅうさんの創作へのオマージュのつもりで書いてはおりますが、内容は、私のオリジナルな解釈であり、みちゅうさんの深い世界観とは異なる世界であることを、ご承知おき下さい。

※これは、清水先生の「秘密」のキャラに対する、あくまで私の個人的な解釈であり、原作のキャラ設定を確定するものではございません。


オリジナルストーリー

「審判」



違います。
オレは、薪の為に、自らの死を、望んだわけではありません。

彼は、多くの人間にとって、光り輝く星でした。
同時に、決して手に入ることのない、遠い遠い光でした。

けれど、オレにとっては、それは、すぐ手を伸ばせば届くところにある、星でした。

想像してみて下さい。
誰も決して触れることの出来ない、その星が、オレには、オレのところにだけは、自ら微笑みかけてくる。

それがどれ程、掛け替えの無い、貴いものであるか。

皆が、眩しく仰ぎ見るその星が、オレの隣りでは、当たり前のように、オレを見上げている。
それをオレが、どれ程に、誇らしく思っていたか。

その星が、どれ程に、大切であったか。

並んで歩くと、その小さな肩が、オレの腕に触れる。
ふと歩みを止めると、きらきらと輝く瞳が、オレを見上げる。
その瞳が細まり、伸びやかな笑い声が、オレの鼓膜に響く。

その空間は、いつも、輝く光に満ちていました。

ずっと、共に歩んでいきたかった。
ずっと、並んで歩を進めていきたかった。



けれど、彼が。
暗闇に、呑まれそうになった。

周囲の人間達は、次々に呑まれていった。
その暗闇に。

オレは違う。
オレは、呑まれはしない。
そう言い聞かせながら、暗闇と戦っていた。

けれど、そのすぐ傍らで。
今にも呑まれそうになっている、彼の姿があった。

オレは、恐怖に震えました。

オレの星が。
大切な星が。

それは・・・・・とてつもない恐怖でした。

彼には、暗闇に呑まれてほしくなかった。
光り輝く存在でいてほしかった。
その貴い身を、散らしてほしくなかった。

だからオレは、その暗闇を、自分が引き受けることを、決意しました。
危険なことだとは、分かっていた。
引き返せないところまで、行くかもしれないと。

けれどオレは。

彼が暗闇に呑まれ、彼でなくなってしまうこと。
それを阻止出来るのなら、どんな犠牲を払っても、惜しくなかった。

そう、オレは。
自分の為に。

彼の為ではなく、オレ自身の為に。
オレが、彼を失いたくない。
そんな、自分勝手な願いの為に。

そしてオレは、感じました。
否応なく、確実に暗闇に囚われていく、自分を。

そして思いました。
これで、終わりにしよう。
オレで、最後にしよう。

他の人間が、もう二度と、こんな闇に、呑まれないように。
何よりも、彼が、この暗闇に、囚われないように。

あの時、オレの中で、かろうじて残っていたオレの精神は、そのことしか、考えることが出来なかった。
たった一つのことだけを。

オレの周囲の、残される人間達の、悲しみ、苦しみ。
全て忘れていた。

いや、もしかしたら。

その願いがあったから。
その目的を果たす為に、オレは、踏みとどまっていられたのかも、しれない。

彼を失いたくない。
その願いにすがり、その願いを叶える為だけに、オレは。
必死でその世界に、とどまっていたのだ・・きっと。

間に合わなくなる前に。
今すぐ。

あと一歩で、オレの精神が、完全に呑み込まれる、その前に。
最後にわずかに残った、オレ自身の、力で。

全てを破壊し、最後に残ったのは、自分の脳だけ。
なのに・・出来ない・・・・・

引き金を引けば、全てが終わる。
全てが終わるのに・・・・!

振り返るとそこに、彼の姿が、あった。

変わり果てたオレと違い。
彼は、変わっていなかった。
オレのよく知る、彼のままだった。

今ここで。
最後の一つを破壊すれば、それを、守りきることが出来る。
今しか、ない。

なのに・・・・

彼は、何も分からなかった。
戸惑うままに、オレの発砲する姿に、撃ち返してきた。

それでいい。
彼は、何も知らなくていい。

もう一発、この脳に向かって、引き金を引いてくれ。

それがどれ程、彼にとって残酷なことか。
分かっていた。
分かっていながら、オレは、それを望みました。

薪を、失いたくない。

そんな、オレ自身の身勝手の為に。
彼の思いも、未来も、全て無視して、ただ、それを望んだ。

薄れゆく意識の中で。
オレは、幸せでした。

最後の瞬間まで。
彼は、星でいてくれた。



自分のやったことを、後悔はしていません。

結局、オレの脳は破壊されなかった。
そのことは、心残りでしたが。

でも、結果的に、今なお、薪は、薪のままでいてくれる。

薪は、オレが死んだ後、泣き、叫び、苦しみ続けている。
その姿を見ることは、辛く、苦しいけれど。

そんな彼に、オレは、何もしてやることは出来ない。
それはとても、もどかしいことでは、あるけれど。

でも、後悔はしていません。
オレのせいで、薪が、どんなに苦しんだとしても。



オレは、薪を失わずに、済んだのだから。



オレの罪?

それは、オレ自身の身勝手を、貫いたことです。
他の全てを差し置いて、オレの、たった一つの願いを叶えるために。

地獄に落とされて、永遠に苦しむことになっても、構いません。



「お前にとって、その地獄は、罰とはならない」

「お前には、お前の犯したその罪ゆえに、彼が苦しむその姿を、見続ける罰を与えよう」




審判 終





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コメント

■ 

かのんさん、こんにちは。
お知らせを頂いたのに、お邪魔するのが遅くなってしまって、すみませんでした。・・・ほんとに不義理ばかりですみません・・・・

かのんさんの創作、拝見致しました。
この素晴らしいSSを公開してくださいまして、本当にありがとうございました。

拝読している間、死を望んだときの鈴木さんの思いが辛く分かりすぎて、あまりに辛くて読み進められず何度も閉じて、ブラウザ変えてまたお邪魔したり・・・(←何をしている?!)

わたし自身も、鈴木さんの最期の行動が解せずにおりましたので、こちらの創作を拝見して目が開かされる思いがしました。

鈴木さんの「身勝手」
確かにひとは悲しいけれど、極してしまえば自分が大事なのだとは思いますが、それでも自分の「身勝手」を押し通したことまで、ひとのために働くこともあるのではないかと信じたいです。

美しい鈴木さんのお話ありがとうございました。

かのんさんの素晴らしい創作ができる、きっかけのひとつになれたこと、
かのんさんの一ファンとして、とてもうれしいです。
いろいろお気使いも頂きまして、ありがとうございました。

そ、それから~~~
ここに書いていいのかネットの仁義がわからず、失礼でしたらごめんなさいなのですが、わたしのブログでもこちらのSSをご紹介する記事を上げても差し支えないでしょうか?
だめなら、だめで構いませんので、もしお気が向かれましたらよろしくお願い致します。

それでは、
大変失礼を致しました。

■ 

○みちゅうさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

> お知らせを頂いたのに、お邪魔するのが遅くなってしまって、すみませんでした。・・・ほんとに不義理ばかりですみません・・・・

とんでもございません!
わざわざお訪ね下さいまして、どうもありがとうございましたm(_ _)m

しかも、みちゅうさんからいただく公開コメ・・なんて貴重・・!
いつ以来かしら・・と思い過去コメをチェックしてみたら、昨年の5月の、百人一首の記事以来でした。

つまり、ご自身のブログ記事に関連した物には、顔出しをして下さっているわけですね。
みちゅうさんの心遣いが分かり、改めてじん・・と致しました。

> かのんさんの創作、拝見致しました。
> この素晴らしいSSを公開してくださいまして、本当にありがとうございました。

読んでいただき、とても嬉しいです。
す・・素晴らしいかどうかは別として(汗)、みちゅうさんのお陰で書くことが出来ました。
ありがとうございました。

> 拝読している間、死を望んだときの鈴木さんの思いが辛く分かりすぎて、あまりに辛くて読み進められず何度も閉じて、ブラウザ変えてまたお邪魔したり・・・(←何をしている?!)

つ・・辛かったでしょうか。すみませんっ!(><)
ああでも私も、みちゅうさんの、鈴木さんのこの事件に直接関連するお話は、かなり覚悟を決めて挑んでいるので・・お気持ちは分かる気がします。
でも、それだけ、心を動かして下さったこと、そしてそんな思いをしつつ読んで下さったこと、とてもありがたく思います。

でも・・ブラウザ変えてって・・みちゅうさん(笑)
いえいえ、そんな努力をしてまで読んで下さったことが嬉しいです(^^)

> わたし自身も、鈴木さんの最期の行動が解せずにおりましたので、こちらの創作を拝見して目が開かされる思いがしました。

あ・・そんな。
お言葉、とても嬉しく光栄です。
嬉しいのですが、でも、 これは私の勝手な解釈ですので、目が開かされるだなんて・・何だかもったいなく申し訳なく・・。

> 鈴木さんの「身勝手」
> 確かにひとは悲しいけれど、極してしまえば自分が大事なのだとは思いますが、それでも自分の「身勝手」を押し通したことまで、ひとのために働くこともあるのではないかと信じたいです。

うう・・私の書いた物を、こんな風に読んで深く受け止めていただいて・・この感謝の気持ちを、何と表したらよろしいか・・(TT)

> 美しい鈴木さんのお話ありがとうございました。

感激で何だかもう言葉が無いです。
月並みな言葉しか出てこない自分がはがゆいのですが・・とても嬉しいです!

> かのんさんの素晴らしい創作ができる、きっかけのひとつになれたこと、
> かのんさんの一ファンとして、とてもうれしいです。
> いろいろお気使いも頂きまして、ありがとうございました。

ファ・・いえ、私の方こそ、みちゅうさんのファンですので!

ワガママなお申し出をしたにも関わらず、快くお許し下さり、また、このような嬉しいコメントも下さいまして、どうもありがとうございました。

> そ、それから~~~

以下の件につきましては、先にそちらのブログにご返答させていただきましたが、早速ご紹介下さいまして、ありがとうございました!
改めて後ほどお伺い致します。

本当にありがとうございました。

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