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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


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Scene9:問い


翌日、薪は、第九で平常どおりの姿を見せていた。
岡部と共に早朝出勤を果たし、率先して仕事をこなしている。

・・過去の捜査記録のデータの続きには、まだ手を付けていなかった。

「落ち着いたら、きちんと説明しますから」
と、再度岡部に言われるまでもなく、薪自身、仕事が流れに乗ってから、じっくりと・・覚悟を持って事実に向き合うべきだと思ったのだ。

薪は前夜、岡部の家に泊まったのだが、岡部は、薪が青木と何を言い争っていたのか、それを、薪に問いただそうとは、しなかった。
ただ、一つだけ、薪の方から、岡部に尋ねた。

「お前は、鈴木の脳を見たか?」・・と。

「鈴木さんの脳を?」
岡部は、思いがけない薪の質問に驚いた様子だったが、何も聞き返すことはなく、その問いに答えた。
「まさか。第九に入って6年半になりますが、一度も見る機会はありませんでした。鈴木さんの脳を見るってことは、つまりは、あいつの画を見るってことでしょう?」

岡部は、その名を出さず、「あいつ」と言った。
「あんなフリークスの脳。あれを見るなんて、誰もそんな無謀なこと、しやしませんよ」

「・・・・・・」
薪は、岡部の言葉に、口をつぐんだ。
何故そんなことを聞くのかと、それも、岡部は尋ねなかった。

薪は、考えを巡らせた。

岡部は、鈴木の脳を見ていない。
そして・・他の者が、鈴木の脳を見たことも、知らない。
青木は本当に、単独で、自分の一存で、鈴木の脳を見たのだろう。

だが何故?
一体、何の為に・・?

6年前と言うと、青木が第九に配属されて、まだ間も無い頃だ。
新人だとは言っても、単なる好奇心から、鈴木の脳を見た・・と言うのは、いくら何でも考え難い。
それが、心を狂わせ、死に至らしめる危険性がある物だということを、充分に分かっていた筈だ。

それでも、危険を承知の上で、あえて見たのは、何故なのだろう。
青木は、何を考えていた?
6年前に、何があった・・・・?

医務室で、青木は自分に、何を伝えようとしていたのだろう。
そして・・自分は、何を知っているのだろう・・・。

少年達の自殺事件に、貝沼が関わっていたという衝撃は、青木に対する疑問に、取って代わっていた。
その疑問に心を奪われることで、薪は、何とか衝撃から脱していた。

青木も、通常どおり出勤していた。
その顔色が、前日に倒れた薪よりも、何故か、ひどく悪く見えたが、その仕事ぶりには、何も問題は無かった。

薪も青木も、互いに、前日の一件については、何も言い出さなかった。

その日の夜、岡部は薪に尋ねた。
「薪さん、今日はどうします? 今夜も、オレのところに泊まりますか?」
「いや。今日は、自宅に帰る」

室長室に常備してある着替えも底を付いた。
何より・・自分の家がどうなっているのか、それを確かめたいという思いがあった。

「青木、車でマンションに帰れるか?」
薪が、青木を、それから自分を指してそう言い、青木は束の間、薪を見つめた。





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コメント

■ 復活しました(^_^)v

こんにちは。かのん様♪

先日は見苦しいところを失礼しましたm(_ _)m
復活いたしました(笑)

昨日、1日外出しておりまして、深夜に8話を拝読させていただきました。

新たな衝撃に、私の心臓がぎゅっっっと鷲掴みされるようで・・・
青木の真っ黒な絶望に共に流されるような感じがしました(T_T)(T_T)(T_T)

でも、待てよ・・・とたつままの心が自問自答を始めました(笑)

青木って
初めての激しい嫉妬・・・?
ぐつぐつと煮えたぎるような想い。
自分の愛する人が、自分でない『誰か』にすがっている。
そんな絶望的な耐えられない痛み・・・

が初めてって・・・
今まで、幸せな、相手に愛される恋愛をしていた!

例え、薪さんが自分に「何も話してくれない。」
という不安な状況はあっても
相手の『想い』が他に向いている、
その相手を自分が驚くほど、どす黒い気持ちで憎んでしまう。
そして自己嫌悪してしまう。
そういう経験が全く無いってことですか!!!

・・・やっぱり青木は幸わせ者だ。
薪さんのパートナーを務めるには、もうちょい深い人間になったほうがいいかも・・・(笑)

原作の薪さんは、限りない苦しみを青木を愛することで経験している。
・・・私は、そんな切ない、辛い薪さんを見ていられないです。

だから、いつも薪さんには笑っていてほしい。
愛している人に、深く愛されてほしい。
満たされて、安定して、心穏やかでいてほしい。

そして、薪さんを愛する青木には、彼らしい晴れ渡った初夏のような心を持っていてほしい。
薪さんの『光』であるために。

し~か~し
多少の『狂風』も彼の成長に必要なのでは・・・と(笑)

たつままの復活!
「青木~薪さんの為だ~君の成長の為だ~頑張れ!!」
と何処からともなくブラックな声が響いてきました(笑)

勿論、二人の深い愛の絆があるから、そんな事は殆んど起こらないけど(≧∇≦)

今回の出来事は、青木の成長の為に、そして二人の絆を強めるためだ、と分かってはいましたが、今までかなり苦しかったです。

それが、すっと落ち着いて来ました(^_^)

で、このまま膠着状態かと思っていた二人が自宅に帰る♪♪♪
という急展開で、一気に天国行きになりました(≧∇≦)

きゃ~続き楽しみにお待ちしております♪
でも、ご無理なさらず、健康第一でお願いします。

■ 

○たつままさま

こんにちは。
丁寧で心のこもったコメント、どうもありがとうございましたm(_ _)m

> 先日は見苦しいところを失礼しましたm(_ _)m
> 復活いたしました(笑)

いえいえ、失礼だなんてとんでもございません!
真剣な思いで読んでいただけること、幸福の極みです。
ただ・・それでたつままさんが辛い思いをされるとなると・・私も申し訳なくなるのですが・・(><)

> 昨日、1日外出しておりまして、深夜に8話を拝読させていただきました。

東京に行かれてたんですよね(^^)
(自分が書いている物が辛いので、こういう時は、「秘密」と関係のない明るい話題が救いになり、楽しませていただいております←なのにコメも残さずすみません・・)

お忙しい中、欠かさず読んでいただき、本当にありがたく嬉しく思います。

> 新たな衝撃に、私の心臓がぎゅっっっと鷲掴みされるようで・・・
> 青木の真っ黒な絶望に共に流されるような感じがしました(T_T)(T_T)(T_T)

ひょえええええっ!
すみませんすみませんすみません・・(TT)

でも・・申し訳なくも、そんな風に心を寄せて読んでいただけることは、ありがたいですm(_ _)m

> でも、待てよ・・・とたつままの心が自問自答を始めました(笑)
> 青木って
> 初めての激しい嫉妬・・・?
> ぐつぐつと煮えたぎるような想い。
> 自分の愛する人が、自分でない『誰か』にすがっている。
> そんな絶望的な耐えられない痛み・・・
> が初めてって・・・
> 今まで、幸せな、相手に愛される恋愛をしていた!

さすがたつままさん・・
今回、私が何を書きたかったのか、お分かりになってしまったようですね(嬉しい♪)

> 例え、薪さんが自分に「何も話してくれない。」
> という不安な状況はあっても

「再会」覚えていて下さっているのですね。
ありがとうございます!

そうなんです。
あの時も青木は悩んでいましたが、あれは「不安」ではあっても、「嫉妬」とは言えないのではないかと・・

> 相手の『想い』が他に向いている、
> その相手を自分が驚くほど、どす黒い気持ちで憎んでしまう。
> そして自己嫌悪してしまう。
> そういう経験が全く無いってことですか!!!
> ・・・やっぱり青木は幸わせ者だ。
> 薪さんのパートナーを務めるには、もうちょい深い人間になったほうがいいかも・・・(笑)

そうですね・・この青木は、本当に無いと思います。

自分が相手を愛していると目覚めた時には、既に愛されていたので。
そうなんです、幸せなんですよね。

原作の青木も、「自分の好きな人達が仲良くしているのを見ると嬉しい」なんてフザけたことを言っているところを見ると・・たぶん無いだろうと思ってしまうのですが(・・あ、怒りがふつふつしてくるので、原作の話は止めよう・・笑)

> 原作の薪さんは、限りない苦しみを青木を愛することで経験している。
> ・・・私は、そんな切ない、辛い薪さんを見ていられないです。

そうですね。
本当にそうです・・(TT)

> だから、いつも薪さんには笑っていてほしい。
> 愛している人に、深く愛されてほしい。
> 満たされて、安定して、心穏やかでいてほしい。
> そして、薪さんを愛する青木には、彼らしい晴れ渡った初夏のような心を持っていてほしい。
> 薪さんの『光』であるために。

そうですね。
まさしくそんな感じです。

私が創作に込めている願い・・想いはたつままさんも一緒だと思えて、とても嬉しくなりました。

「晴れ渡った初夏のような心」とても素敵なお言葉ですね・・(〃▽〃)

> し~か~し
> 多少の『狂風』も彼の成長に必要なのでは・・・と(笑)

あああ・・何だかとっても嬉しいのですが!!

> たつままの復活!
> 「青木~薪さんの為だ~君の成長の為だ~頑張れ!!」
> と何処からともなくブラックな声が響いてきました(笑)

ブラックって・・(笑)
ふはははは☆

> 勿論、二人の深い愛の絆があるから、そんな事は殆んど起こらないけど(≧∇≦)

そうなんですよね。
この二人は、想いが通じ合っているので、通常なら、そんなことは起こらないのです・・

> 今回の出来事は、青木の成長の為に、そして二人の絆を強めるためだ、と分かってはいましたが、今までかなり苦しかったです。

あああ・・・本当に本当に申し訳ございませんっ!!(TT。。。)

> それが、すっと落ち着いて来ました(^_^)

ありがとうございます。
私も、このたつままさんのコメに、ちょっと煮詰まっていたような気持ちが、すっ・・と楽になりました(*^^*)

> で、このまま膠着状態かと思っていた二人が自宅に帰る♪♪♪
> という急展開で、一気に天国行きになりました(≧∇≦)

きゃああああああっ!!
そそそそれが、こんな展開になりまして・・・すみませんすみませんすみませんっ!!(床に土下座)

> きゃ~続き楽しみにお待ちしております♪
> でも、ご無理なさらず、健康第一でお願いします。

いつもいつも、優しいお気遣い、ありがとうございます。
そして・・いつもいつも期待を裏切るような展開・・申し訳ございません・・・(><)

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