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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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はじめに

これは、「メロディ」2008年12月号(コミック6巻179頁)で、薪さんが機上の人となった、その後を想像して書いたものですが、私、かのんの完全な創作ストーリーであり、清水先生の「秘密」及びそのキャラクターとは、一切関係ございません。

また、今回、新たな人物名がいくつか登場しますが、これも私、かのんの完全な創作であり、実在の人物とは、一切関係ございません。

本編と番外編、併せて31話の長編です。


Scene1:出会い


薪は、ホテルのロビーで、ソファにもたれていた。
フッ、とため息を付く。

ここは、シンガポールの中心地。
先程、ホールで「犯罪国際会議」が終了したばかりだ。

薪は、日本のMRI捜査の現状について、スピーチを行った。
それに伴う事前の資料作成。
同時通訳を介したスピーチと、各国からの質疑応答。

アメリカと共に先端を行っている、日本のMRI捜査には関心が集まり、白熱した質疑が展開され、薪は疲れきっていた。

後ろで、英語で交わされる会話が、耳に入った。
英語圏の、ある国から来ている、代表者達だ。

「それにしても驚いたな」
「あいつだろう? ツヨシ・マキという・・」
「なかなかの切れ者のようですね。回答にもスキが無い」
「しかし、外見はまるで子供だ」
「日本人は若く見えると言うが、あれ程とは」
「あれで犯罪者を相手に出来るものだろうか。日本の警察も、人材が足りないと見える」

ひとしきり話し終えると、彼らは席を立ち、その場を出て行った。
薪は膝の上で手を組み、その組んだ手に額を乗せ、目を閉じた。

「専門用語には通訳が必要とはいえ、英語を解する者が多いということを、彼らは理解しない」

低音だが、はっきりとしたその声に、薪は顔を上げた。
前の椅子から、背中が見えた。

振り返ったその男は、浅黒い肌に、整った顔立ち。
黒髪を撫で付けたその顔は、どこか日本人的でもある。

アメリカ代表の、MRI捜査の第2責任者だということに、薪はひと目で気が付いた。
アメリカのスピーチをしたのは第1責任者だが、この男が後ろで控え、目立たないがら、要所要所で的確なサポートをしていた様子を、薪は見ていた。

男が立ち上がり、近付いた。
薪も立ち上がった。

「Mr.・・クラーク・S・フォスター・・ですね」
スピーチの際に、名前の紹介があったのは、第1責任者の所長のみ。
しかし、薪は、資料にあった出席者名簿を思い浮かべていた。

フォスターは、自分の名前がすぐ出たことに、少し目を細めて、薪を見た。
「フォスターと呼んでくれ。Mr.マキ」
「では、私もマキと」
互いに握手を交わす。

フォスターは、190以上はあろうかという長身。
肩幅が広く、ガッシリとしているようで、全体的には細みな体を、仕立てのいいスーツに包んでいる。
じっと相手を見据えるダークブラウンの瞳は、その体格と相まって、初対面の人間に威圧感さえ与える。

しかし、薪は全く気圧されることもなく、相手の目を見返した。

テーブルを挟み、ソファーに座る二人。
英語での会話が交わされた。

「英語圏の人間は、往々にして、自分達の会話が、他の言語を操る者に悟られていることを理解しない。周囲に注意も払わず、噂話にふける。それは、自分達自身が、英語以外を操る意識が無いからだ」
「そういうあなたも英語圏の人間では。フォスター」

初対面でも遠慮なく切り込んでくる薪に、フォスターは何も返さず、フッと笑みをもらした。

「君の国の捜査資料を読ませてもらった。素晴らしい実績だ。だが、一つ気になることがあった」
フォスターは、薪を見据えた。

「補足事項として、MRI捜査にかけられる予定だったが、様々な事情により、捜査が行われなかった事件が並んでいた。その中に、大物政治家がからむ事件が、3件あった。・・・これは皆、脳の損傷が激しかった、それだけの理由によるのかね?」

思わぬフォスターの切り口に、薪は一瞬、相手を見つめ・・そして、言った。
「資料に書かれているのは、正確なものです。それに、あくまでもそれは補足事項であって、今回の会議のテーマには全く関係が無いのでは?」

フォスターは微笑んだ。
薪の答えは、予測していたようだった。

「日本の現状も、我々と大差ないようだ。・・・しかし、君はうちの所長とは違う」
フォスターは一度、間を置き、続けた。

「君は、ことなかれ主義のうちの所長とは違い、現状にけして満足はしていない。そうじゃないか?」
口調は静かだが、目は、薪を鋭く射抜いていた。

・・数秒の、沈黙。

「・・私は、部屋に戻って休みますので。これで失礼」
薪は表情も変えず、フォスターに告げると、立ち上がって背を向けた。

「いずれまた、会うことがあるだろう」
薪の背に、フォスターが言った。

薪は一度立ち止まり、振り返って、言った。
「そうでしょうか」
二度と、会うことはないだろうと、そう、口調が告げていた。

立ち去る薪を、フォスターは座ったまま、じっと見送っていた。



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コメント

■ 

き、気になる・・・先が気になるんですけどーーーー!!!

かのんさんはやっぱ上手いっすね~
リアルに絵が頭に浮かびますよ。
お書きになった創作小説集めて同人誌作ったらいかがですか?
ぞれナイスアイデア★
(あ、同人誌そろそろ告知します!て、ここに書いてる時点でバレバレwww)

私の中でも、薪さんの渡航先は外国でした(^^)
きっとこういう国際会議なんだろうな~と。
いろいろシチュが頭に浮かんではくるんですけど、こうやってカタチにしてもらうと喜びもひとしお♪♪♪嬉しいなぁ(^^)

滞在期間2日でどんなアクシデントが?!
フォスターとの出会いが薪さんに何をもたらすのか?!
そして青木の出番はあるのか?!

あ、でも先を推理してみました!
『第二の居場所』ということは、薪さんアメリカのMRI捜査機関の所長になるんですね?!
確かにこれはアリだと思います!
今すぐじゃなくても将来的に、ていうのは前向きな展開でgood★

腐女子的にはフォスターとほにゃららになるのがウ腐腐腐なんですけどwww

さあ、果たしてこの後どうなるのか?!
う~ん楽しみです(^^)♪♪♪

■ 

早速のたくさんの拍手やコメント、どうもありがとうございますm(_ _)m
とてもとても励みになります!!(^^)


○コハルビヨリさま

いつも私の創作を読んで下さり、コメントも、ありがとうございます!!

>それナイスアイデア★

ウケました!(^^)

>滞在期間2日でどんなアクシデントが?!
>フォスターとの出会いが薪さんに何をもたらすのか?!
>そして青木の出番はあるのか?!

「冒険活劇、来週もこうご期待!!」みたいなノリの良さ!!
もう、爆笑でしたよ~~!!

>腐女子的にはフォスターとほにゃららになるのがウ腐腐腐

なんて欲望に忠実なコメント・・(笑)
ここまでストレートだと、かえって清々しいですね!(←ホメてます)


○Sさま

拍手コメント、ありがとうございます。

う~ん・・どんな展開になるのか、私もまだ分かりません・・。
前回書いた「とらわれの姫」は、キャラの動きが速くて追いつくのが大変だったんですが、今回は、1シーン書くと次のシーン分動く位のスピードなので・・。
かなりの長編になりそうな予感がして、自分でも恐いです・・。

あ、「色っぽい展開」は、私のキスシーン一つ無い過去の創作実績から見て、期待されない方がよろしいかと(笑)


○Mさま

拍手コメント、ありがとうございます。

いえいえ、メロディ2月号発売前には書き終えられるといいんですけどね・・2月号見たら、秋田かもしれませんよ(^^)
色々考えると、2日間でここまでの大規模な会議って無理ある気がするし・・(笑)

フォスターさん、いいイメージを抱いていただいて嬉しいです。
実は薪さん、私の脳内では実際に英語をしゃべっていて、それをそのまま書こうかとも思いましたが・・原麻めぐみさんか、志水さん辺りから、突っ込み入りそうな気がして止めました・・(笑)


○Kさま

拍手コメント、ありがとうございます。

更新・・自分でも早いかなあとは思いつつ、今は病気なので真っしぐら!です(笑)
あ、遅くなっても、短くても、コメは大歓迎です!!(あ、負担になっても困りますが)
読んでいただけるだけで充分、嬉しいです!!


○Lさま

いつも読んで下さり、拍手コメントも、ありがとうございます。
楽しみに待っていただけるなんて、私も励みになります!♪

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