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Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


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メロディ 2010年 8月号 「秘密-トップ・シークレット-2010 最後の晩餐 The Last Supper」

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最初の叫び
レビュー1:付録とカラー絵
レビュー2:過去の事件と、薪さん
レビュー3:現在の事件と、人影
レビュー4:薪さんの想い、青木の想い、二人の未来
レビュー5:鈴木さん、という人


レビュー6:寛容な女



今回、彼女の登場シーンが多いにも関わらず、見事にその話題を避けて、ここまでレビューを綴って参りました。
このまま、まとめに入った方が、書く私も、読む側の方々も、心穏やかに終われるのではとも思ったのですが。

やはり、その重要性を思えば、避けては通れないと思いました。
でも、いざ書こうとすると、単なる愚痴や悪口の記事になってしまいそうで・・

悩んだ末、創作風にしてみました。

※悩んだ割には、結果的に、やはり、彼女に対して、かなり否定的な内容となっております。
彼女=雪子擁護派の方、また、そうでなくても、特定のキャラに対して否定的な記事は避けたいという方は、お読みにならない方が、よろしいと思います。




************



「寛容な女」


青木君の提案で、彼のお母さんと、食事会をすることになった。

プロポーズを受けた日から、いつかこの日が来るとは思っていたけれど、実際にその日が目前に見えてくると、気持ちが焦ってしまう。
青木君のお母さんに気に入られたいという気持ちが先走り、でも、場にふさわしいと思える服も無いし、困惑するばかり。

でも、私を母親に紹介してくれるということは、青木君の私に対する気持ちが、それだけ真剣だという証。
日程も私に合わせてくれるというし、気が重いし、うろたえるけれど、青木君の提案を受け入れ、許してあげよう。

服選びに困ってしまい、スガちゃんを誘った。
こちらが真剣に悩んでいるというのに、いつもの戦闘的な服でいいんじゃないか・・なんて言うので、思わず大声を上げてしまった。

スガちゃんて、いつもこんな感じ。
でも、せっかくの休日にまで、その後デートの約束もあるのに、仕事仲間の私の為に買い物に付き合ってくれたのだから、許してあげよう。

更には、私のことなんかチェックする男性は珍しい・・なんて言ってきた。
彼女は、いつもいつも、失礼なことばかり、言ってくる。

でも、私がうっかりウィルスに感染して迷惑をかけた時も、傍に付いていてくれたし、解剖中に私用電話をしていた時も、代わりにちゃんと見ていてくれた。
そしてその都度、あと腐れが無い。
そんなスガちゃんだから、散々失礼なことを言ってきても、私は、いつも許している。

休日出勤をしている青木君に、電話をかけた。
この時間なら、当然仕事中だとは思ったけれど、それでも、青木君の家族の為に、プレゼント選びをしてあげたい、その相談をしたいと思ったのだ。

青木君は、まだ赤ちゃんの、涙やヨダレにまみれた姪っ子の写真を私に見せては、将来美人になるなんて言ってくる。
しょうがないなあと、私は、青木君の叔父馬鹿を、いつも許している。

青木君は、自分に娘が出来たら、手放せないタイプだと思う。
そのことに・・自分と青木君の子供が出来たらと想像したら、楽しい気持ちになる筈なのに、何故か私は、青木君の顔を思い出して、気持ちが暗く沈んでしまった・・・。

これから結婚する相手が、子煩悩な父親になりそうだったら、きっと嬉しい筈なのに。
私は、青木君に、そんな幸せを与えられないと、無意識に感じているのだろうか。
でも、何故・・・?

お母さんとの食事会の服や、家族へのプレゼントを選びながら、そこまで話が進んでいながら、私は、青木君との結婚を、楽しみに出来ないらしい・・何故?

そう言えば、食事会の話が最初に出た時、青木君は、私に向かって、「だから早く家族に会ってもらいたい。年齢や職業じゃないあなたを知ってもらいたい。雪子さんなら絶対気に入る」そう言ってくれた。

自分より、ずっと年下のエリートで、しかも、私の中に剛君の陰あることに気付きながら、私を想ってくれる、婚約中の彼。
その状況で、あんな言葉を言われたら、普通なら、その言葉に感激し、改めて、この人を、青木君を、大切にしようと思う筈。

なのに、私は、青木君の言葉に、彼自身に感激するどころか、彼のその言葉に、克洋君を、思い出していた。
青木君にしてみれば、渾身の愛のセリフだった筈なのに、私の胸には、ちっとも響いていなかった。

私は、本当に、剛君へのこだわりを捨て、克洋君への想いを脇にやり、青木君に賭けていく気が、あるのだろうか。

でも、青木君自身が、そんな私でいいと、言っているのだから。
青木君の面影が、克洋君を思わせるのは、私も辛いけれど、そのことは、許していこう。

食事会の当日。
私が危ない目に合いそうだなんて、よりによってお母さんの前で言う青木君。
危険な立場にあるなんて、お母さんは心配するし、そんな嫁が来たらと、体裁も悪くなるのに。

だから、即、明るい顔でフォローした。
自分が黒帯で、痴漢を投げ飛ばしたことまで話した。
固い感じのお母さんに、自分がそんな豪快な人間だと告白することは、冒険ではあるけれど。

私はこうやって、自分から、明るく大胆な人間だと表明することで、人間関係を上手く築いてきたのだ。
男性にコビない女性として、相手の目に清々しく映るらしく、特に同性にはウケがいいし、そんな女性を好む男性にも好かれる。

本当は、自分を決して見てくれない男性に、決定的な弱みを突き付けるような、粘着質な人間だなんて・・私自身も知らない。

食事会が終わると、お母さんは、深々と頭を下げてきた。
私もお辞儀をしたけれど、頭を上げようとしたら、相手の頭は、まだ、下がったままだった。

本当に、息子である青木君を大切に思っている・・母親としてのその思いが、伝わってきた。
ここでも私は、つい、沈んだ顔をしてしまった。

大切な大切な息子を、私に託そうとしているお母さんの姿に、ものすごく、責任を感じて。

これまでは、青木君が、私を好きだと言ってくれるのだから、それでいい、そう思ってきたけれど。
青木君は、他の誰か=母親にとっても、大切な人なのだ。
青木君自身だけの問題ではない・・そんな思いがよぎった・・。

私は、誰かの大切な人と、いい加減な思いで、結婚しようとしている・・あの時、そんな思いで、気持ちが沈んだのかもしれない。
青木君と結婚する自分の気持ちに、もっと覚悟を持たなければと、そう、思ったのかもしれない。

・・自分でも、ハッキリとは分からないけれど。

その後、お姉さんと青木君の会話には、ホッとした。
とってもきょうだい仲が良くて。

私の弟なんて、口もきいてくれないのに。
過去に、いじめまくったせいだろうか。
でも、昔々の話なのに。
まあ、そんな弟でも、許してやってるけど。

家族に囲まれた青木君を見て、青木君が、この家族の中で、まっすぐすくすく育ってきたという感じがした。
そして改めて・・剛君が、何故青木君を好きなのかが、分かった気がした。

それが口から出たのは、何故なのだろう。
剛君が、本気で青木君を大切に想っていると、私は知った上で。

私は、剛君を見てきた。
剛君の気持ちが分かっている。
それを、確かめたかったのかもしれない。

剛君は、私を、決して見てはくれないけれど。
私は誰よりも、剛君のことを、分かっていると。

私は、この期に及んで、まだ剛君にこだわり、剛君の優位に、立ちたいのかもしれない。

そして同時に、このことを青木君に話しても、その「好き」がどういう「好き」であるか、青木君が、当然理解することは無いから。
安心して、話せるのかもしれない。

何しろ、青木君は、私を好きなのだから。
家族にまで引き合わせて、結婚まで、秒読み段階。
たとえ、青木君が、どんなに剛君に憧れたとしても、それは所詮、部下として、同性としてのものに過ぎない。

剛君の本当の想いに、気付く筈も無い。

私のこだわる剛君が、誰より大切に想っている相手、その青木君は、もう、私の物。
絶対に。
それが揺らぐ事のない安心感から、私は、こんな話を、さらりと話すことが出来る。

本当は、心の中に、ドロドロとした物を抱えながら。
まるでアッサリと、その話を、流してしまえる。

私のそんな内心を何も知らず、トボけた返答をする青木君。
よりによって、剛君が女の子だったという夢を見て喜んでいたという話題。
こいつ・・しゃあしゃあと、と呆れたけれど。

でも、予想どおり、「剛君は、あなたを好き」という言葉を、何の重みも無く受け止めてくれたから、私は安堵し、馬鹿な青木君を、許した。

けれど一瞬・・そう、一瞬。
青木君が、剛君のことを思っているようだったから。

私は青木君に手を伸ばし、剛君から、青木君を引き戻した。
どんなに、剛君が青木君を想っても。
青木君が、ふと、剛君に囚われても。

今、青木君の目の前に居るのは、私。
女である、体の関係も保っている、私。

清楚なスーツと思わせて、上着を脱ぐとデート仕様になる、胸元が大きく開いた、ノースリーブのワンピ。
そのむき出しの腕を、そっと伸ばし、髪に触れ、「青木君らしくて好きだよ」と、殺し文句をささやけば、青木君は、ほら、もう私に夢中。

もちろん私には、そんな計算なんて無い。
剛君の話題を出したのも、ふと思い付いたからだし、青木君に、らしくて好きだと言ったのも、お姉さんにあんなことを言われてた青木君が微笑ましくて、フォローしてあげたかったから。

私は、いつも無意識に、相手を翻弄する。
女って、そんなものでしょう?

この前、眼鏡を外し、髪を下ろした青木君を見て、つい、克洋君と重ねてしまった。
そのことを、青木君が、口に出さずとも、気にしていることも、私は分かってる。
だからこそ、「青木君らしい」という言葉こそが、青木君が今、何より求めている言葉だということも、私は、無意識のうちに知り、本能で口にする。

求めた言葉を投げかけられて、簡単に私の手の中に入ってくる、青木君。
そうよ、これでいいのよ、青木君は、私の傍に居て、私に必要な言葉をもらって、幸せなのだから。

そして、せっかく盛り上がったところなのに、私を置いて、お姉さんの家に行くという青木君のことを、私は許す。

だって、私のことを、とても心配してくれたから。
その剣幕には、驚かされたけれど、でも、他人も居るその前で、恥ずかしげも無く、私の心配をしてくれて、お陰で私は、その他人から「心配でしょうがないんですね。優しい彼氏ですね」という言葉を、もらった。

最高の気分。

他人からこんな言葉をもらうなんて、女として、こんな幸せが他にある?
だから私は、堂々と言った。

「私もそう思います」と。

青木君が、そこまで私を思ってくれることが、誇らしかった。
他人の前でさえも、大事にされることが。
青木君と居ると、私は女として、大切にされる気分を、味わえる。

克洋君と別れてから、ずっと無縁だった。
他に気になる男性・・剛君に至っては、私を女性扱いすら、してくれなかった。

けれど、青木君と居れば、私は幸せ。
私自身の気持ちが青木君に向かっているかどうか・・それは、私自身も、疑問だけど。

でも、そんなことは関係ない。
青木君は、私を好きなのだから。
私と、結婚したいのだから。

私を好きで、私と結婚したい青木君と、そんな青木君と居れば、女性としての幸せを味わえる私なら、それでいいじゃない。

剛君が、大切に想う人を、再び奪うことになったとしても。
息子をお願いしますと頭を下げたお母さんに、本気で応えられないとしても。
姪っ子に甘い顔をする青木君の姿に、かえって沈んだ気分になったとしても。
青木君が私を想うセリフを言っても、それは、克洋君に重なるとしても。

私は、色んな人を許してきた。
恋人に銃弾を浴びせた、剛君さえ、許した。

私は、寛容な女。

そんな私が、女としての幸せを手にする日は、近い。



************



結局、私が雪子を受け入れられない、一番の原因は、彼女が、人を傷付けながら、その自覚が無い、ことだと思います。

彼女は、いつも被害者の立場で、相手を「許す」ことで生きてきた。
そんな気がするんです。
その受け止め方は、厳しいこの世を生きていくには、長所でもあると思います。

人は「傷付けられる」ことより、「傷付けてしまった」という負い目・罪悪感の方が、苦しいものだと思うので。
それを感じることなく生きていけたら、それは、強く生きられるし、幸せなことであるでしょう。

でも私は、その彼女の、「自覚の無さ」が、受け入れられない。

薪さんを、深く傷付け、更に、今も、周囲の人を、無意識に傷付けている。
なのに彼女は、彼女の側から見たら、周囲の人を「許して」いる。

自分が、加害者の立場に立つとは、夢にも思っていない。
ある意味、ポジティブで、明るく強く生きる術であるとは思うけれど。

その真逆に居る、きっと一生、罪悪感という物と共に生きていくであろう、薪さんの立場にこそ、私は惹かれ、共感し、そんな薪さんを・・愛していきたいと、思うのです。





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■ 鍵拍手コメ下さったCさま

○7/27に鍵拍手コメント下さったCさま

コメントありがとうございます。

本当は、薪さんに罪悪感は抱いてほしくないのですが・・たぶん、薪さんの中からそれが拭えることは、一生無いような気がします・・。

雪子も雪子なりに我慢はしてる、それはそうだと思います。
鈴木さんのことといい、色々と辛い思いをしてきたでしょうし、厳しい職務で、大変な思いもしている、そんな中で、明るく自分を保ちながら頑張っているのでしょう。

ただ彼女の場合、それら大変なことを我慢したりして頑張っているという意識はあっても、誰かを傷付けているという、加害者意識が極端に低いような気がして。
もちろん、加害者意識なんて、持たなくていいなら、持たない方が健全だし、強く生きていけると思うのですが。

実際のところ、彼女は、周囲の色んな人を傷付けているわけで。
青木は承知の上でもあるし、鈴木さんに対しては、無意識のうちに深く傷付けていたわけですが、薪さんに対しては、幾度も確信犯で傷付けて・・でも、そんな「人を傷付けている」という雪子の自覚の無さが、私はどうしても駄目なんですね・・。

鈴木さんの事件に関しても、自宅療養の筈が、抜け出して自殺しようとした彼に、雪子は、「恋人の自分が傍に付いていれば」とか、思わなかったのかなあと。
彼女も仕事があったでしょうし、もちろん、彼女が自分を責める必要は無いのですが。

結果的に、鈴木さんの自殺に巻き込まれた薪さんが、銃を向ける形になってしまったことで、その責は全て薪さんへ向かってしまい、「私から奪った」なんて雪子は言っていましたが・・。

離れて暮らしていたであろう鈴木さんの家族からすれば、「すぐ傍に住んでいたのに、恋人のあなたが付いていてくれれば」的な思いも無かったかなと。
まあ、婚約者でもないのですから、そんな責められ方をする責任は雪子に無いのですが。
そう言ったら、「私から奪った」なんて言える権利も無いのでは・・と思ったり・・。

おっしゃるとおり、薪さんに惹かれながら、ライバルでもある、そこが複雑なところですよね。

「彼女の意思というより、作者の意思」とありますが、「秘密」キャラは全員、作者の意思で動いているので・・。

まあ確かに、雪子は不憫な立ち居地かなと、理解するようにも務めましたが、ここまで来ると、それも苦しくなりました・・。

他の漫画やドラマのように、計算ずくのライバルの方が、好きにはなれなくとも、まだ、理解は出来たかもしれません。

薪さんにつれなくされた腹いせに、「青木君を奪ってやる」とか。

あるいは、もう鈴木さんも薪さんも見込みが無い中で、青木という人間が好きと言ってくれることを「チャンスだわ。逃さずに女の幸せを掴むのよ。その為には手段は選ばないわ」と、前向きに臨むとか。

雪子の場合、青木が薪さんの想い人だと知りつつ、青木に対しても今一つ積極的な感じが伺えないままに、それでもプロポーズを受けて結婚に進んでいる・・それで周囲を傷付けていることを、自覚していないらしいことが・・分からないんですよね・・。

第三者目線で書こうとすると、単なる悪口雑言記事になってしまいそうで、どうしたら彼女の気持ちに寄り添えるかと悩んだ結果、こういう形になりました。

・・でも、理解出来ない人間に寄り添おうとしても、結局は否定的になってしまうんですよね・・でも、これが精一杯でした(^^;)

すみません、メロディレビュー、まだ続いております(汗)
もう発売から1ヶ月を過ぎて、何をやっているのでしょう(T▽T)
とっくに呆れられ放置されても仕方のないところ、お付き合いいただいて、本当に感謝しております!
あと1記事、言い残したことをまとめて、終わりにしたいと思います。

8巻感想まで読めたら嬉しいとおっしゃっていただき、ありがとうございます・・なんてお優しい・・(;;)

でも、実は7巻感想もまだの私・・。
創作もしたい衝動が渦巻いておりますし、コミック感想がいつになるやら、自分でも分かりません・・(><)

■ 非公開コメ下さったSさま

○7/28に非公開コメント下さったSさま

背筋が寒くなりましたか?
そそ・・それは一体どういう・・・

雪子に対して、ということでしょうか。
それとも、こんな物を書いている、私に対して、ということでしょうか(笑)

雪子自身には、少なくとも、彼女の自覚する部分においては、計算は無いような気がするんですよね。
どちらかと言うと、自分は「不憫で可哀想な立場」って思っているかのような。
だから余計、受け入れられなくて。

青木のお母さんのお辞儀については、浅いなんてこと、ございません。
それどころか、私も、Sさんがおっしゃるとおりだと思います。
「よろしくお願いします」という言葉そのままに、雪子に頭を下げたのだと。

> 雪子さん、私と亡き夫が手塩にかけて育てた一行を、どうか、どうか、よろしくお願いします。

という、お言葉どおり、雪子も、そう受け止めた、だからこそ、そんな、家族にとっても大切な青木一行という人間を、「よろしくお願いします」と丁寧に頭を下げられ、雪子は、結婚するというのは、自分達2人の思いだけじゃない、もっと重いものだと責任を感じたのだと思ったのです。

ただ、そんな頭を下げ続ける母親を見た雪子の表情が、沈んでいて。
そこだけ見れば、婚約者の母親の思いを「神妙に受け止めた」だけとも取れるのですが。

それ以前に、叔父馬鹿ぶりを発揮する青木を思い浮かべながら、赤ちゃんの服を選んでいる時も、同じ表情をしていたので、どうして、雪子はそんな、暗い顔をし続けるのだろうと。

これが、結婚式の詳細を決める段階になって、色々と両家の親が口を出して、互いの風習の違いにぶつかり合って、もうイヤ!・・なんてところまで進んでいるなら、ブルーになる気持ちも分かりますが(笑)

それ以前の、楽しく浮き立つ段階の筈で、沈んだ表情を見せる雪子に、何故なのだろうと、不思議に思いまして。
考えた結果、雪子は、子煩悩な青木や、息子をお願いしますと頭を下げる母親に対して、自分が満足させられないというか、青木と本気で愛し合う夫婦になれない、自分は青木にそこまで惚れていないことを、自覚してるんじゃないか・・ということ位しか、思いつきませんでした。

今日は、8巻の発売日ですね。
メロディレビューが済まないもので、まだそちらにまで、気持ちが回りません(笑)

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■ 非公開コメ下さったWさま

○7/29に非公開コメント下さったWさま

コメントありがとうございます!(^^)
こちらこそ、ご無沙汰致しておりますm(_ _)m

「誰の中にも多かれ少なかれこういった部分はある気がした」とのことですが、一体この記事のどの辺りなのでしょうと思いました。

今回私が書きたかったのは、雪子が、薪さんや周囲の人間を深く傷付けておきながら、それに対して、その後自覚を持つことが無い、負い目や罪悪感を感じるという感性が欠落した人間だということなのですが。

Wさんはもちろん、そんな方ではありませんし、世の中の多くの人達も、そんなことは無いと思います。
・・と申しますか、こんな人間が溢れてる世の中なんて、イヤです(笑)

また、雪子が、「赤ちゃんを産めるかどうか(できるかどうか)」が心配なのではないかとのお言葉ですが、確かに、そういうこともあるかもしれませんね。

でも、今の時代(あ、未来だった。たぶん、近未来なら、今以上に)30代半ばで、赤ちゃんが出来るかどうかを心配する女性は、あまり居ないのではと思いました。
以前、病気や事故等で、子供が産めない状態になったとか、あるいは、何年も不妊治療を続けた経験があるといったことであれば、別ですが。
今の段階になっては、そういった設定は、出てこないのではと、個人的には思います。

最後に雪子に近付いた人影ですが、これは、そんな物騒な件ではない・・と、私は思っていますし、そうであってほしいと願います。
まあでも清水先生ですからね、何が起こるか、分かりませんよね(><)

のろのろとレビューを書いていたら、次号発売まで、また1ヶ月を切ってしまい、ドキドキのカウントダウンが既に始まってしまいました・・(笑)

■ 非公開コメ下さったCさま

○7/30に非公開コメント下さったCさま

またもコメントありがとうございます。
おしゃべりさせていただいているみたいで、嬉しく思います。

その本は読んでおりませんでした。
教えて下さり、ありがとうございました。

確かに、世の中には、意図せずに、人を傷付けてしまうという例が、沢山あると思います。
私自身、そんなつもりは無くても、人を傷付けてしまったことが後から分かり、自分の鈍感さ、不用意さに、落ち込んだことが幾度も幾度もあります・・・

けれどそれは、人と人とが関わる限り、避けられないものだとも思います。
互いを思いやる気持ちを持つことで、極力少なくすることは、可能だとは思いますが、完全に無くなるといったことは、難しいでしょう。

けれどそれは、「意図せずに、人を傷付けてしまい、その自覚が無かった」ということですよね。
雪子に見られる「意図して人を傷付けておきながら、その後、そのことを自覚しようとしない」という立場とは、全く違うと思います。

そう、人は、意図しなくても、他人を傷付けてしまうことが、多々あるんです。
だったら、あえて意図して他人を傷付けようなんてこと、する必要があるでしょうか。

雪子は、自分が人前でプライドを傷付けられた仕返しか、あるいは、薪さんが自分を見てくれないことに対する悲しみからかは、分かりませんが、わざわざ薪さんのもとへ、「あなたが誰を好きか知っている。そしてその人間は私を好きだ」と言いに行きました。
それが薪さんをどれだけ傷付けるか、充分に分かっていて。

そして、その、薪さんが誰より想う相手である青木からのプロポーズを受けることが、薪さんを苦しめることになると分かっていながら、プロポーズを受けました。
まあ、自分の結婚という幸せと、青木が誰に想われているかということは、切り離して考えることでしょうから、プロポーズを受けることで、雪子が負い目を感じる必要は無いでしょう。
ただ、少なくとも、そのことで、薪さんが傷付くことは、誰より、分かっている筈です。

更には、薪さんを何よりも追い詰める、その言葉が、薪さんを切り裂くナイフになると分かっていながら、「自分から恋人を奪った」といったことを言いました。
雪子にしてみれば、思わず出てしまったセリフで、自分でも言いたくなかったのかもしれません。
それでも、口に出してしまったことは、事実です。
「傷付ける」と分かっていながら、それでも言ってしまったのです。

全て、「薪さんが傷付く」と分かっていながら、やっていることなのです。
なのに、「傷付けている」という自覚は、どうやら無いらしい。

青木に鈴木さんを重ねて見ることだって、青木に悪いことだと、普通は分かるでしょう。
亡き恋人と現恋人をつい重ねてしまうこと、それ自体は、仕方の無いことだと思いますが、普通は、青木に悪いと思って、隠そうとするのではないでしょうか。

でも雪子は、真っ赤になって顔を覆い、「克洋君」と声にまで出して、その間、目の前に居る青木のことなんて、綺麗サッパリ忘れているかのようでした。
そしてその後、青木に対して、「傷付けた」という自覚は、やはり見られない・・

まあ、心の中なんて、読者には明確には見えないので、内心には葛藤があるのだろう・・と思って、私は自分を納得させようとも思ってきましたが、今回、あまりにもアッサリと「剛君はあなたを好き」と青木に告げたり、「青木くんらしくて好き」と悪びれずに言えてしまう雪子を見て、「やはり、この人には、自分が誰かを傷付けているという自覚は無いのだ」と、確信せざるを得ませんでした。

まあでもそんな、加害者意識を持たずに生きていくことは、強く生きていく術になるのだろうと。
「私は人を傷付けている」「酷いことをしてしまった」なんてことは、意識せずに生きていく方が、生き易いに決まっていますから。
恋人を失ったりして、辛い目に合った雪子が選んだ、生きる術なのかもしれません・・・・

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