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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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でも必ず書かせていただきますので
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Scene7:報告


「薪さん、ナンバーから車が分かりました」
「ナイフの入手先も、特定出来ました!」
「薪さん、犯行現場の目星が付いたそうです」

薪が、不毛な会議に時間を取られている間に、第九メンバー達は、自分達の仕事をこなしていたようだ。

「一つずつ聞く。まず、岡部」
「はい!」

「車は、レンタカーでした。成田空港ターミナルの営業所から借りられています。借りたのは、佐久間清次という、日本人男性でした」
「え? 共犯者が居たんですか?」そばに居た宇野が言った。

「いや、貿易会社に勤めていて、それなりの地位もあり、前歴も無い。それに、車を借りた後は東京本社に戻っている。問題は無い人物のようだ」岡部が言うと、
「地位がある人物だからといって、問題の無い人物とは限らない。エヴァンズだって、前歴を隠して移り住んだ町では、事件発覚まで、名士として通っていたよ」

フォスターが言い、岡部は一瞬、ムッとした。
「・・だが、共犯者ではないだろう」フォスターは続けて言った。

その少し前、刑事局から、佐久間の自宅に、刑事が聞き込みに行っていた。
佐久間は言う。
「アメリカの方だと言っていました。・・ええ、とても困ってらっしゃる様子で」
当時の様子を、佐久間は思い出していた。

レンタカー会社のカウンターで、何かもめていたその外国人に、佐久間は何とはなしに目を止めた。
肩を落としてガックリと座り込むその男性に、つい、声をかけた。

パスポートや国際免許証が入ったバッグを、空港に着く早々、無くしてしまった、このとおり、控えのコピーはあるのに、コピーでは駄目だと言われ、車が借りられない・・男性はそう言ったという。

「再発行には時間がかかるし、自分は今すぐ商談相手の元に行かないと、仕事が駄目になると言うんですよ。私もそういう思いを随分味わいましたからね。・・ええ、借りて差し上げました」

「恩は忘れない。本当にありがとうと、何度もお礼を言われまして・・身なりも態度もきちんとした方で・・免許証のコピーには、アレン・エドワーズとありました」佐久間は、そう、話していた。

「エヴァンズは、奴は、人の善良さに付け込むのが上手い。困った顔を演じさせたら、右に出る物は居ないだろう。」フォスターは言った。

「日本に入国するまでは、本物のパスポートを使っていた。我々が捜査の手を伸ばす直前に入国していた。しかし、その後の動きがつかめなかった。偽名のパスポートや免許証のコピーと、他人名義で借りた車で、動いていたからだ」

「しかし・・偽名も、頭文字は同じだ・・犯罪者の気持ちは、複雑なものだ」
フォスターはそう、結んだ。

「その車は、どうなった?」薪が聞き・・
「・・もう返却されていました」岡部が、無念そうに言った。
エヴァンズが、同じ車で動いていれば、動きを追うことも出来たのだが・・。

「借りる時は1ヶ月の予定だったそうですが。・・山梨の営業所に」
「山梨・・篠塚少年は、静岡で見つかったのに」小池が声を上げた。

「少年が逃げ出したことで、居場所を変えたんだろう。そういう奴だ」フォスターが言った。

もし・・エヴァンズの顔写真の公開が既にされていたら・・
薪は、唇を噛んだ。

「・・青木」短いため息をつき、次の報告を聞く。
「はい!」

「ナイフは、やはり特殊な物だったようで・・これです」
青木は、刑事局から送られてきた資料を薪に見せた。

「扱う店が限られていたことと、防犯カメラを備えていたことで、特定が出来ました」
資料に添付されていた、防犯カメラでとらえた映像には、帽子をかぶったエヴァンズが映っていた。
「購入には身分証が必要ですが、やはり、パスポートのコピーを使ったようです」

入国から2日後には、ナイフを手にしている。
やはり、エヴァンズは最初から犯罪を犯す気で・・
薪は内心、怒りに震えた。

「次!曽我」
「はい!」

「えーっとですね・・篠塚少年が目隠しをされてから、逃げ出すまでの時間から推定して、車で1時間以内の場所に、範囲が絞られました。それから、エヴァンズが食べていた物・・コンビニで扱ってる物でしたが、あの辺りはコンビニ自体が少ないんですね」

「そして、扱ってる商品から、購入店を特定し、更に、家の間取り等から、ある人間の別荘に行き当たりまして。使うのは夏の間だけで、今は無人の筈だということでしたが」

「・・もう、行っても無駄だな」薪は目を伏せた。

「刑事局と、地元警察に協力を要請して、現場検証をしましょうか」岡部が、薪を労わるように、声をかける。
「そうしてくれ」

薪は続けた。
「今井、山梨にも、地元警察の手を借りて、エヴァンズに関する聞き込みを。車を返却した場所から、徹底的に。奴はもう車が無い。ホテルや、交通機関の乗り場もチェックするようにと」
「はい!」

・・その頃、ある若者が、車を運転しながらしゃべっていた。
「でもホント、オレがちょうど通り道の場所で良かったですよ。迎えが来ないなんてひどいですよね。あんな山奥、バスも無いし、タクシーじゃいくらかかるか」

簡単な英語を交えながら、若者は続けた。
「オレも、学生の頃はよく、外国に一人旅に行ったんです。その度、地元の人に色々と親切にしてもらって。困った時はお互い様ですよね」

隣りで、愛想のいい笑顔を浮かべながら、ペコペコとお辞儀をする外国人の男を見て、若者は、
「人の良さそうな、気弱そうな人だなあ・・」と、思っていた。



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コメント

■ ドキドキ

こんにちは。かのん様。

ぎゃっ。ドキドキしてきましたね。今日はいつものドキドキ★(妄想用)ではありません。

基本的にミステリー大好き人間なんで、事件その物にも興味があります。若者の運命は?第九(とフォスター)を嘲笑うかの如く、増え続ける犠牲者となってしまうのか? ドキドキですね~(^_^)v

冷静なフォスター(フリしてているだけですか?)と正反対に犯人確保にたどり着けずに苛立つ薪さん。上層部との対立。薪さん、お辛そう(T_T)

事件解決、犯人確保に青木が一躍かってくれることを期待します。ワクワク(^_^)v

薪さんとフォスターの…あうあう…。 青木頑張れ~。薪さん守って!(またまた失礼しました…。)

■ 

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

>今日はいつものドキドキ★(妄想用)ではありません

この文にウケて、最初からなごんでしまいました!♪

若者の運命は?第九(とフォスター)を嘲笑うかの如く、増え続ける犠牲者となってしまうのか?

たつままさんのコメント、本当のコピー(本の帯とかに載ってる)みたいですね!

>事件解決、犯人確保に青木が一躍かってくれることを期待します

私も青木には頑張ってほしいです。
今のところ目立たないですね~、頑張れ、青木!(笑)


○Mさま

拍手コメント、ありがとうございます。
読み続けて下さって嬉しいです。

いえ、だから、本格的とは・・・私、元々あまりミステリー読まない人なので、好きな方からはお叱りを受けそうです(TT)

書くスピードは、あっという間に書けるシーンと、書くのにすごく時間がかかるシーンとに分かれますね。
それで、意外とサッと書けたシーンの方が満足度高いんですよ、何故でしょうね・・

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