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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


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※清水先生の作品とは、一切関係ございません。

全9話です。


オリジナルストーリー

「未来」


Scene1:チーフ



その日、薪は、朝から不機嫌だった。

・・・いや、何となく不機嫌だと、そう青木が思っただけだ。
共に朝食を取った時も。
「じゃあ、オレ、もう着替えて出ますから」
そう、青木が言い、先に席を立った時も。

「うん・・・」
薪は言葉少なに、かすかに、うなずくだけだった。
ほとんど、青木と目を合わせることも無い。

何か自分が、薪の機嫌を損ねるようなことを仕出かしただろうかと、青木は思案するが、何も、それらしき出来事は、思いつかない。
それより、今は、急いで支度をせねば。

青木は、慌ただしく、ヒゲを反り、髪を整え、服を着替えた。
そして持ち物を確認し、部屋の外に出る。

「薪さん、行ってきます」
青木がそう言った時、薪は朝食を終え、一人、ソファーに座っていた。
ソファーの上に片足を上げ、その膝を抱えるようにして。

「薪さん・・?」
青木が、もう一度声を掛けると、薪は、伏せていた目を上げた。

その視線の先に、神妙な面持ちで立っている男が、居た。
ダークスーツを身にまとい、中には、淡いピンクのシャツ。
ややシルバーがかったグレーのネクタイを締め、胸には、タイと同系色の、チーフを刺している。

「・・・・・・」
薪は、無言で、その男を見つめた。
ふっくらとした唇が、かすかに開き、大きな瞳が、細まる。

「あの・・」
相手にじっと見つめられ、青木は、落ち着き無く首を振る。
そして、片手を頭の後ろに当て、自分の姿を見下ろしながら、尋ねた。

「この格好・・どこか、おかしいですか? 平服でってことだったんで。でも、あんまりカジュアルでもどうかと思って・・」
青木が話すそのうちに、薪は立ち上がり、青木に近付いた。

そして、青木の前に立ち、改めて、視線を青木の上から下まで泳がせる。
その視線が、もう一度上がり、青木の胸の辺りで、ピタリと止まった。

「薪さん?・・」
青木がつぶやくと、薪は、ゆっくりと小首をかしげ、その髪が、さらりと揺れた。
同時に細い指が、青木の胸に伸びる。

「これでは、まるでビジネスだ」
そう言って、薪は、スクエアに折り畳まれ、わずかに顔を見せていたチーフを、青木の胸ポケットからスルリと抜くと、その中心辺りをつまみ、逆さにして、またポケットに入れ直した。

チーフは、無造作なクラッシュスタイルになっていた。

「お前には、この方が似合う」

そう言って、青木を見上げる薪の顔は、一見無表情で。
でも青木には、どこか、微笑んでいるようにも見えて・・

「あ・・ありがとうございます」
青木の、声のトーンが上がる。

先程まで、不安だった気持ちは、すっかりどこかへと消え。
胸の奥が、ぐっと上がるような思いがして。

まだ何か言いたげに、開きかけた青木の口が、言葉を発する前に。
「行かなくていいのか?」
薪は言った。

「あ・・!」
青木は、時計に目をやると、我に返ったように瞬きし。
「行ってきます!」
急いでその場を後にした。

玄関の閉まる音がした。
薪は、ソファーに座り直すと、もう一度、膝を抱え、ため息を付いた。





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コメント

■ ドキドキです!!!

こんばんは。かのん様☆

新シリーズ開始おめでとうございます!

どのようなお話になるのか全く分からずにドキドキしております♪♪♪

『未来』素敵な題名ですね(^_^)
薪さんや青木のこれからの人生に明るさを感じたいです。

青木は一人でお出掛けですか?
薪さん、お留守番ちょっと寂しそうですね(;_;)

青木、気を付けて行ってらっしゃい(^o^)/
お土産持って・・・いえ、無くてもいいから早く帰ってきてね!!!

かのん様の青木は、かっこいいから・・・
お洒落してお出掛けしたら、女性に注目されちゃうかも???

薪さんと青木に、
どんな輝かしい『未来』が待っているのでしょうか?

それとも・・・???
きゃ~ドキドキします~(≧∇≦)

もうすぐ、メロディ10月号が発売で、そちらもドキドキしております。

でも、こちらのドキドキは、あうう・・・心臓を鷲掴みにされているような・・・(∋_∈)

今回のお話は、どんな展開になるのか、とても楽しみです!
続き、楽しみにお待ちしております(^_^)

■ たつままさま

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます!

レスが遅れ気味で、申し訳ございませんm(_ _)m
役員の仕事が立て続けに入っておりまして・・なかなかパソにゆっくり向かえなくて(><)

どうしても創作が書きたくて書きたくて、時間が取れないことを承知で書き始めてしまったのですが。
それでもメロディ発売までには何とか形になるかなあと思っていたのですが、やはり、ちょっと無理なようです・・(T▽T)
今回は、メロディ発売を越える形で書くことになりそうです。

> 新シリーズ開始おめでとうございます!

ありがとうございます!

> どのようなお話になるのか全く分からずにドキドキしております♪♪♪
> 『未来』素敵な題名ですね(^_^)
> 薪さんや青木のこれからの人生に明るさを感じたいです。

素敵とのお言葉、ありがとうございます。
タイトルは、今回ちょっと悩んだのですが・・

> 青木は一人でお出掛けですか?
> 薪さん、お留守番ちょっと寂しそうですね(;_;)

青木は、友人の結婚披露パーティーにお呼ばれでした(^^;)

> 青木、気を付けて行ってらっしゃい(^o^)/
> お土産持って・・・いえ、無くてもいいから早く帰ってきてね!!!

たつままさんのこのお声が聞えたのか(笑)、出来得る限り、早く帰宅した模様です☆

> かのん様の青木は、かっこいいから・・・
> お洒落してお出掛けしたら、女性に注目されちゃうかも???

おおおお・・!
こちらの青木が「かっこいい」とのお言葉をいただいた・・恐縮です。
どうもありがとうございます。

> 薪さんと青木に、
> どんな輝かしい『未来』が待っているのでしょうか?
> それとも・・・???
> きゃ~ドキドキします~(≧∇≦)

え~っと、え~っと・・・・・・・・・・・。

> もうすぐ、メロディ10月号が発売で、そちらもドキドキしております。
> でも、こちらのドキドキは、あうう・・・心臓を鷲掴みにされているような・・・(∋_∈)

そうですね。
考えないようにしても、ついつい考えてしまい、そして背中に寒さ、胸に動悸が走ります・・(;;)

> 今回のお話は、どんな展開になるのか、とても楽しみです!
> 続き、楽しみにお待ちしております(^_^)

どうもありがとうございます!
とてもとても励みになります!!

・・・でも、期待を裏切ることになったらどうしましょう・・うう(><)

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