カウンター


プロフィール

かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

リンクは嬉しいので、ご自由にどうぞ♪


当ブログ拍手頁

最新の公開拍手コメのレスはこちら それ以前の公開拍手コメ&レスは、各記事の拍手ボタンを再度押していただければ読めます 鍵拍手コメにつきましては、拍手をいただいた記事下コメント欄にレスを書いております

所属してます♪


月別アーカイブ


最新記事


最新コメント


検索フォーム


 
Scene4:不意


それは、第九で抱えていた捜査に、区切りが付いた夜だった。

薪も青木も、何日も第九に泊り込んでいた為、久しぶりに帰宅した部屋の中は、ムッとしていた。
空気を入れ替え、交替でバスルームを使う二人。
先にシャワーを浴び終えた薪は、ソファに両足を上げて座ると、肘掛に背をもたせかけた。

そのまままどろみ始めたところに、遠慮がちな、声が聞こえる。
「薪さん・・寝ちゃいました?」

薪は、目を開けた。
青木が、片膝をソファに上げ、薪の顔を覗き込んでいた。

とろんとした眼差しで、青木を見つめる、薪。
そんな薪の頬を、そっと撫でる、青木。

自然に・・二人の唇が近付き、合わさった。

「ん・・」
薪は、青木の肩に軽く両腕を回し、その舌を受け入れる。
青木は、薪をつぶさないよう、片手をソファに突っ張り、もう片方の手で薪の頭を抱え、その口内を味わった。

「あっ・・」
「く・・」
互いの体温が、急激に上がる。
舌が躍動し、絡み合い、相手を掴む腕に、力がこもり・・・

ふと、青木が動きを止め、薪から顔を離し、身体を起こした。
「・・?」
薪も身体を起こし、前髪をかき上げ、青木を見上げた。
まだ、熱に浮かされたような、その顔で。

「どうした?」
ソファから降りる青木に、薪が問う。

青木は返事をせず、ソファの前のテーブルを少し後ろに押しやり、ソファとテーブルの間に出来た空間に、腰を下ろした。
そんな青木を見て、薪は、ソファに座り直す。
青木は、薪のすぐ目の前の床の上に、あぐらをかいて座る。

ソファと床にそれぞれ座り、向かい合った状態で、青木は、真っ直ぐに、薪の目を見て、言った。

「薪さん、子供、欲しいですか?」

「・・・・・・・!?」
唐突な青木の言葉に、薪は、言葉を失っていた。

「薪さんは、子供が欲しいですか?」
青木は、もう一度言い、そして、続けた。
「もし、本気で欲しいんでしたら、方法は、無くも無いんです」

「お前・・何を言ってる?」
薪は、身体の動きが、止まったまま。
その眉が上がり、目が見開いている。

青木の顔は、至って真剣だった。
じっと、薪の顔を見つめたまま、静かに話し続ける。

「ある医療団体で、体外受精の斡旋をしているところがあります。費用は高額ですが、こちらの希望する条件に見合う女性を紹介してくれるそうです。その女性の協力を得て、薪さんの子供を作ることも可能です」

よどみなく話す青木に対し、薪は、目を見開いたまま、切れ切れにつぶやく。
「お前・・一体、何を・・。それに、そんな団体、どこで・・」

「とある方から、紹介を受けました」
「とある方って・・」
「フォスター捜査官です」
「なっ・・!」

固まっていた薪の身体が、動いた。
首を横に振り、片手で頭を抱え、何度も瞬きをして。

「他に、相談する相手を、思いつかなかったんです。オレ達の関係を、確実に知っているのは、彼だけなので。薪さんのことで相談があるとメールしたら、フォスター捜査官は、その日のうちに電話をくれました」

今や薪は、両手で頭を抱えていた。
そして叫んだ。
「お前・・一体、何を考えてるっ!!」

「薪さんのことです」
青木は、真面目な顔で、答えた。

「オレはいつも、薪さんのことを考えているんです」





関連記事

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

■この記事のトラックバックURL

⇒ http://kanon23.blog36.fc2.com/tb.php/608-e85d3856

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

■この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |