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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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※ネタバレです。


メロディ 2010年 10月号 「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.1」

レビュー2:過去と目的


「もっと信頼してやれ。おまえの部下だぞ」

・・あいつは、そう言った。

「カニバリズム事件」を見て以来、周囲には、不審な出来事が起こった。
自分が監視されていることも、感じていた。
周囲の誰もが、信じられなくなった。

・・鈴木以外は。

「鈴木。あいつを信用するな。滝沢は、カニバリズム事件の直後に入ってきた。それ以来、何かがおかしいんだ」
「薪。それは違う。滝沢も、第九の一員だ。お前の部下だ。滝沢だけじゃない。お前は、疑心暗鬼になっている。誰のことも信じられず・・部下を信じられず。そんなことで、この仕事が務まると思うか?」

「僕が信じられるのは・・お前だけだ」

「薪、それでは駄目だ」
鈴木は、キッパリと言った。

「彼らの為に言っているんじゃない。お前の為だ。お前が、部下を信じられない限り、お前は、全てを抱え込むことになる。部下を信頼するんだ。・・もちろん、オレも含め、皆、お前のようには行かない。まだまだ、未熟だ。でも、だったら、お前が鍛えればいい。お前が彼らを信頼し、本気で導こうと思えば、彼らだって、お前を心から信頼し、付いてくるようになる・・!」

「鈴木・・・」

「お前なら、それが出来る」
鈴木は、こちらを、真っ直ぐに見た。
そして・・

「滝沢を、彼らを、もっと信頼してやれ。おまえの部下だぞ、薪」

立ち尽くす僕に向かい、鈴木は、微笑んでそう言った。


************


今回の、青木が罠にはめられた、その目的を考えた時。
それは、第九の消滅だと、思った。

薪さんは、これまで、何者かに、幾度となく、脅しを受けてきた。
けれどそれは、決して、致命傷を負わせるようなものでは、無かった。

これは、何を意味するのか。
それは、その誰かは、薪さんが死ぬことを望まない。
薪さんを生きたまま、意のままに操る、それが、相手の目的なのではないだろうか。

薪さんは、「カニバリズム事件」において、何か、大きな秘密を抱えた。
薪さんが、生きた爆弾のような存在になった。
その秘密はきっと、何か、大きな取引に使えるような物で。

薪さんを殺してしまうのは、簡単かもしれない。
でも、薪さんの抱える秘密が、脳ごと破壊されたり、あるいは、脳だけが残り、誰か特定の人間の手に渡ったりしたら、それは、そこで終わってしまうのかもしれない。

「生きた証人」「いつ死ぬか分からない」「死んだその時に、初めて、脳を、秘密を、見ることが出来る」存在。
その存在こそが、一番の、価値のある物であって。

そしてその誰かは、第九が、これ以上、存続・発展することを、望まなかった。
出来ることなら、第九が消滅してほしいと思い、その機会を伺っていた。
だが、薪さんは、その手腕で次々と功績を挙げ、第九は、否定的な世論さえ跳ね返し、揺るぎ無いものとなっていく。

しかしまだ、現在の第九は、日本のMRI捜査は、薪さん一人の手に握られていると言ってもいい。
部下達も育ってはいるが、所詮は、室長の薪さんの指示で動いているに、過ぎない。

けれど、図らずも、千堂大臣の事件で、止まっていた筈の、第九の全国展開という話が、進むこととなった。

このままでは、第二・第三の「第九室長」が生まれてしまう。
それぞれの責任において、MRI捜査を握る責任者が。
それは、その誰かにとって、不都合なことだった。

そして何と、現在の第九の一員である青木も、カニバリズム事件の脳を見ているという。

青木という、無鉄砲な捜査官を、排除しなければ。
第九を、消滅させなければ。
そして、その第九を握っている薪室長を、意のままに操れるようにしなければ。

この3つの目的が、同時に達成される方法・・・。
それが、今回の罠だった。

第九の若い捜査官が、以前、自分が捜査したMRI映像の影響を受け、肉親を惨殺。
世論は一気に、MRI捜査が、いかに危険な物かという方向に傾く。

残った第九捜査官達も、自分が今、見ている映像によって、自分自身が、殺人者になってしまうのではないかという、恐怖に駆られる。
捜査官達の家族も、一日も早く、第九から離れることを、望むだろう。

一度、貝沼事件で仲間の全てを失った薪さん。
それでも、第九に立ち続けた薪さん。
MRI捜査を存続したい一派は、どんなに風当たりがあっても、また、薪さんを立て、存続を試みるかもしれない。

けれど、他ならぬ薪さんが。
青木という切り札を、相手に持って行かれたら。

世論が第九消滅を主張し、捜査官達も第九から離れ、一人残った薪さん自身も、青木を取引材料に、第九から立ち退くことを、ほのめかされたら・・・。

今度こそ、第九は、消えて無くなる。
そして、薪さんは、その誰かの、意のままになる。

薪さんは、滝沢に、もっと言えば、滝沢を動かす人間に、ずっと、監視され続けてきた。

滝沢が、一連の事件に、関係しているのか。
関係しているとしても、それが、最初から、「カニバリズム事件」の秘密を持った薪さんに近付く為に、意図的に第九に配属されたのか、それとも、貝沼事件で第九を離れたことを機に、雇われたのか、それは、分からない。

いずれにせよ、第九に配属された滝沢は、薪さんが、自分を信頼していないことを、感じていた。
そして、仲間達が、自分を信頼してくれた鈴木さんさえも・・MRI捜査によって、命を落とす結末を見た。
自分は、危険を感じて、貝沼の事件の捜査が始まると、捜査の前線から外れた為に、命拾いした。

MRI捜査がどれ程危険な物か、滝沢は身を持って知り、その監視と消滅に、忠実な下僕となった。

貝沼の事件を境に。
全てを失ってもなお、いや、全てを失ったが故に、第九に立ち続ける薪さんと。
全てを破壊する第九という場所を、消滅させるという目的に立ち向かう、滝沢・・・。

全ては、根拠の無い妄想。
それに、こんな理由の為に、何の関係も無い姉夫婦があんな目に合うとしたら・・あまりに酷過ぎる。
だから、この妄想は、きっと間違っている。

きっと、清水先生には、予想を全てくつがえす展開を、見せられるのだろう。

何故、こんな妄想が浮かんだのかというと。

青木が、罠にはまり、逮捕されることで、まず、どんな影響があるかと考えた時。
この事件が、第九の捜査官が、MRI捜査のせいで殺人者になったと、大きく報道され、薪さんが、その矢面に立つシーンが、浮かんだからだ。

その場面が、脳裏に浮かんだ瞬間。

・・・・・吐き気が、した。





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