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基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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※ネタバレです。


メロディ 2010年 10月号 「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.1」

レビュー3:青木の衝撃と、薪さんの、優しさ


メロディを読んでから数日を経て。

胸の奥につかえた石のような物が。
段々と大きくなり、重く、のしかかってきた。

最初に読んだ時は。

衝撃的な事実が確定したにも関わらず、そこには、悲しみとか、苦しみとかいった気持ちさえ、浮かぶことは無く。
私は、思考が停止したまま、この事実を、呑み込めないでいた。

今思うと、それはたぶん、青木の気持ち、そのものだったんじゃないだろうか。

青木も、今号の段階ではまだ、状況が呑み込めていない。
これから少しずつ、時間を経るに従い、姉夫婦が殺されたという事実を認識し、苦しむことになるのだろう。

問題は、そこから・・・・。

「秘密」に出会った頃、青木の気持ちになって「秘密」を読み、青木と一体化して、薪さんのことを仰ぎ見ていた上に、青木の思考回路や行動パターンに、自分と重なる部分を見て、「青木は、生き別れの弟かもしれない」(←そんなわけは無い。しかも清水先生や「秘密」ファンに失礼)なんて発言もしてきた。

けれど、本当は、「弟」だなんて、そんなものじゃない。
私にとって、青木は、「自分の分身」なのだ。

前号を読んで、既に「読者の私」は、バスルームの遺体の存在を知り、その惨状が、姉夫婦の家であることを、知っていた。

それにも関わらず、今号で、血まみれの室内を見て、私は、驚愕を覚えた。
何が何だか分からず・・いや、分かっているのに、理解したくなくて。

青木も、きっとそうだったのだ。
青木は、電話が繋がらないことに、姉の言葉を思い出し、不審に感じて、その家へと、向かった。
カーテンが開いたままの様子に、胸騒ぎを覚えながら、ドアを開けた。

一歩踏み込んだその瞬間・・・・

驚愕し、頭が、真っ白になる。
『姉さん・・義兄さん!』
そう叫びたいのに・・ノドの奥が詰まったようで、声が、出てこない・・・

「姉さん・・」
かすれる声でそう呼びながら、足を踏み入れる。
しかし、応えは、返らない。

MRI画像で、沢山の惨状を見てきた青木には、この室内の様子が、何を示すか、予測は付いていた。
その先に何があるか・・・

けれど、それを自分は、認めることが出来ない。
理解することが・・・出来ない。

雪子に電話をし、その安否を確認しようとし。
薪さんに電話をし、その声を、耳が捉える。

脳の奥で、姉夫婦の悲劇を思いながら。
脳の表面で、一つ一つ、家の中を確認していく。

そして・・それが、以前見た世界であることに、気付く・・・・。

(この後の順番が、実はよく分からない。それについては、後のレビューで記したいと思います)

気付いたけれど、自分でも、上手く説明が出来ない。
けれど、薪さんは、分かってくれた。
自分の言わんとすることを・・すぐに。

自分でも、理解出来ないこの状況の中で。
薪さんはハッキリと、それを、言葉にしてくれた。

そして言った。

「僕がちゃんと聞くから」

この言葉に、私は、胸が詰まり、涙が込み上げた。
すると・・・青木も、泣いていた。

抑えていた・・いや、衝撃のあまり、表面に出てくることのなかった感情が、薪さんの言葉によって、少しずつ、溢れてきたのだ・・・。

現実の世の中でも。
「君の為なら、何でもする」
「あなたには、何でもしてあげたい」
そういう人は、沢山居るだろう。

けれど。

「ちゃんと聞くから」
この言葉が出る人が、どれだけ、居るだろう。

極限状態の中で。
この言葉が、どれ程の、救いになるだろう。

それはただ、相手の言うことを、「耳に入れる」ということではない。
どんな話でも、相手が上手く説明出来なくても。
相手の置かれた状況を、その人を。

全身全霊を込めて。
「理解しよう」
ということだ。

薪さんの、深い深い優しさに。
胸が、一杯になる・・・・・。

これまでにも。
「おまえが言ったんだぞ。香里が目をつぶっていたと」
「認知症でも。僕達には、彼の娘にかけられた嫌疑について報告する義務があります」

そういった言葉の数々に。
そんな言葉に裏打ちされた、薪さんの行動に。

幾度も、幾度も、薪さんの優しさを感じ、心を奪われてきた。

そして今回。
改めて、この薪さんの言葉に、胸を打たれた。

薪さんの優しさは、どこまで深いんだろう。
上っ面の優しさではない、本当の意味での、人間としての、優しさ・・・。

華奢な身体に、どこまでも広く深い、海のような、優しい心を湛えている、薪さん。
自分も弱い心を持っているから、弱者の気持ちが分かり、自分もモロいから、人に優しく出来る・・薪さんのことを、そう思っていたけれど。

これ程の優しさは、弱さから来るものじゃない。
そんな風に、思えた。
確かに、弱者の立場が分かるから・・という部分から来る優しさもあるだろうけれど。

それ以上に。
薪さんは、強いから。
それは何より、人間的強さから生まれる、優しさなのではないかと。

薪さん自身は、きっと意識していない、その人間的大きさを思う時。
この薪さんを信じる限り、青木も、きっと救われると、そう思えてくる。

これまでは、薪さんが、自分の中に闇を抱え、それを、太陽のような青木が救っているのだと、そう思っていたけれど。
薪さんは、闇を抱え、押しつぶされそうになりながらも、こうして、生きてきた。
そんな薪さんの、強さを、大きさを、そして優しさを・・・今回改めて、感じた。

これまで、青木は、幾度か落ち込みながらも、青木らしく、そこを乗り越えてきた。
でも、もしかしたら、青木が青木らしく居られたのは、そこに、薪さんが居たからかもしれない。
青木が薪さんを救うどころか、青木こそ、薪さんに、救われてきたのかもしれない。

それは、上司と部下だからとか。
薪さんが有能で、青木は若造だからとか。
そういった、力関係から来るものではなくて。

薪さんという人間、その人に。
その大きさに、優しさに。
青木は、救われ、導かれて、ここまで来られたんじゃないだろうか。

姉夫婦を殺されたことを知り、青木が、おかしくなってしまったら、そんな青木に救われてきた薪さんまで、救いを失ってしまうのではないかと、前号を読んだ時は、それが、大きな不安だった。

けれど、そんな心配は杞憂ではないかと、今号を読んで、そう思えた。

薪さんの強さと優しさは、そんなことで、揺らぐものではない。
青木が、そんな薪さんを信じる限り、青木も、闇から抜け出せると。

そう、思えた。

青木が青木らしくあることが、きっと、薪さんの望み。
そして、青木を、青木らしく至らしめるのも、きっと、薪さん、その人なのだ。





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