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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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メロディ 2010年 12月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.2」

※この記事、及び今後書くレビューは、全て完全ネタバレです。


レビュー1:凛々しさ、という痛み


表紙の薪さん。
これは、どういった場所なのだろう。

上から降りてきている花の中に、薪さんは居る。

手前に茎を伸ばす花は、蕾のままなのに。
薪さんの顔を覆う部分だけが、その花を咲かせている。

大輪の花を開かせる花と、見つめ合うように。
そんな薪さんを、まるで花が、愛撫するように。

花にすら、愛される、花のような、薪さん・・・・・。


青木の誤認逮捕と釈放が報告される中、第九の圧力がかかったのではないかと、疑惑の声が上がる。
そこに現れる、薪さん。

余計な前置きは一切無く。
手にした資料を、脇に追いやり。
整然とした理論を持って、疑惑の声を、跳ね返す。

一歩入ったその瞬間、警察官達のざわめきを、青木や第九に対する疑いの声を聞き、薪さんは、どんな思いを抱いたのだろう。

絶対に、犯人ではない、その青木が容疑者とされた、怒り。
誤認逮捕を促した、犯人の手口に乗ってしまった、悔しさ。

青木のスピード釈放に対して、第九に対する疑惑が上がることは、当然、予測されたことだろう。
だからこそ、薪さんは、警察官達の反応を、思ったとおりだと、唇を噛み締めたことだろう。
そして、背筋を這い上がる怒りを悔しさを飲み込み、明確な理論でもって、対抗したのだ。

「何てことを言うんだ」と、感情に任せて怒るのではなく。
「第九はそんな圧力をかけたりはしない」と、闇雲に押し付けるのでもなく。

薪さんは、誰が聞いても納得出来る、事実を、証拠を並べて見せる。
そして誰も、反論は出来ない。

これまでなら、薪さんの、その男らしさを、凛々しさを。
清々しく感じたであろう、このシーンが。

今回は、痛かった。

疑惑の声を、冷静に、理論で制した場面なのに。
そこに、薪さんの感情を、青木に対する、強い想いを感じたから・・・。

もちろん、薪さんは、容疑者が青木でなくとも、同じことをしただろう。
これが、他の第九メンバーだったとしても。
あるいは、警察とは無関係の、一般人だったとしても。

これが、誤認逮捕であること。
釈放された理由。
犯人が、他に居るという事実。

全ての証拠を並べ、これらを、明確に、立証して見せただろう。
たとえ、容疑者が誰であっても。
薪さんは、正義を持って、ことに当たったと思う。

これは、「青木の為」という偏った感情から来るものではないと。
薪さんの、正当な主張であると。
そう、思うのに。

何故かそこに、痛々しいまでの、薪さんの「必死さ」を感じた。
それは、滝沢の「必死だな」というセリフを、見るまでもなく。

指定の席に着き、自分が彼らに紹介されるまでの時間すら、惜しんで。
部屋に入ったその瞬間に、上がる疑惑の声に、反論せずには、いられなかった。

「青木警部に、両名の殺害は不可能。第一発見者をSATが誤認逮捕したのが事実!」
単に、事実を述べているだけなのに。
この言葉に、薪さんの、大きな怒りと、必死の想いを、感じる。

誤認逮捕が、紛れも無い事実であるというのに、青木が、容疑者として捕まり、大きく世間に報道され、釈放されてもなお、疑いの声が上がるという現実。
薪さんにとって、相当に、悔しいことであるに違いない。

華奢な身体から、大きな声を発し、ボードを指しながら、鑑識や目撃情報といった、様々な証拠を一つに繋ぎ、居並ぶ警官達に、あたかも現場をその場で見ているかのように、事件の流れを描いてみせる。

警官達は声も出ず、薪さんの話に引き付けられ、聞き入っている。
その鮮やかな演説を聞き終えた後に、反論出来る者は居ない。
誰一人。

自分の持つ情報と、それを、相手が納得するように披露してみせる能力と。
それらの全てをフルに使って、薪さんが言いたかったのは。

「青木警部釈放に、まだ納得のいかない者は、挙手して発言を!」
つまり、
『青木は、犯人じゃない!』
であり。

「今、この場で、挙手して発言を!」
つまり・・

『誰か、文句あるか!』
『文句のある人間は、今この場で、僕が受けて立つ!』

・・・・ということなのだ。

更に言い換えれば、
『まだ何かあるなら、正々堂々、名を名乗って、この場で言え』
『そして、ここで言うことが無いのなら、今後二度と、青木を、第九を、疑うような発言はするな!』
とも、言えるだろう。

青木に対する、第九に対する、疑惑は全て自分が受けて立つ。
疑問があるなら、今、この場で全て解決させ、今後、二度と言わせない。

そんな薪さんの、覚悟が見える。

そこに居並ぶ、誰よりも華奢な身体で。
全ての人間を、圧倒する。
圧倒するだけの・・覚悟が、見える。

全てを言い終え、警官達の疑惑を一掃し、次の段階に目を向けさせたことを見届けると。
表情は静かな物になり。
その場の責任者に、場を返す。

後はじっと、席に着いたまま、流れを見届けたことだろう。

周囲を威圧した薪さんが。
本当は蒼ざめ、手が震えていた。

それを、そっと隠しながら、脳裏に浮かぶのは、青木の姿。
その笑顔。

薪さんは。
守りたいものを。
守るべきものを。

守る為に、この、捜査本部の報告の場という、第一関門を、クリアした。
持てる能力の、全てを掛けて。

本当は。
青木の身内が、殺されたこと。
青木が、瀬戸際まで、追い詰められたこと。
青木が、誤認逮捕されたこと。

それらに、薪さんは、誰より大きなダメージを受けていた。
けれど、薪さんは。

悲しんだり、留まったり、している暇は無い。
事件を解決する為に。
そして・・・青木を守る為に。

行動せねばならないのだ。

どんなに辛くても。
どれ程の、大きな敵を相手にしても。
犯人だけではない、世間や、同じ警察内の警官達や上層部・・・全てを相手に、立ち向かわねばならない。

果てしない重圧を、その肩に受けて。
それでも、薪さんは立ち止まることなく。
自分の部下として、そして一人の人間として、青木を、守らねばならない。

だから、あれだけの、演説をやってのけた。

けれど、一人席に着くと、震えが起こる。
これから、捜査が始まれば、もっともっと、大きな困難が、湧き出てくることだろう。

それを予測しながら。
それでも、薪さんは、きっと。
自分がやらねばと、そう言い聞かせて・・・・・。

惚れ惚れする程、凛々しくて、カッコイイ、薪さん。

けれど、そんな凛々しさが、痛々しくて。
そして、そんな薪さんが。

眩しい。





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コメント

■ 鍵拍手コメ下さったMさま

○11/2に鍵拍手コメント下さったMさま

初めまして。
いらっしゃいませ!
コメントありがとうございますm(_ _)m

いつもご訪問下さっているとのこと、とても嬉しく思います。

レビュー記事に対して、身に余るお言葉の数々・・。
光栄なのですが、もったいなさ過ぎて、何だか、穴があったら入りたいような・・(><)
Mさんご自身が、もしかして、クリエイティブなお仕事をされてる方なのでしょうか。
もしそうだとしたら、益々恥ずかしく・・

同時に、Mさんのお言葉は、とても嬉しく、ありがたく、こんな物でも、書いてきて良かったと思うことが出来ました(;;)

掘り下げた解釈とのことでしたが、自分では、書きながらも、くどいかな・・と思ったりもして。
簡潔にまとめたいのですが、どうしても、想いが溢れてきてしまい、長文になってしまいます。
自分の感想を書き終えてから、他の方の感想を読んで、あまりの解釈の違いに、自分は偏った見方をしていると、落ち込んだことも・・。
今では、自分は自分の見方で良いのだと、開き直りましたが(笑)

そんな思いで書いておりますので、いただいたこのコメントに、私の方が感動致しました・・!
本当にありがとうございました。

同じ漫画を読んでも、読む人の環境や考え方によって、感想が分かれるのは当然のことかもしれませんが、その中でも特に「秘密」は、読者一人一人の感想が「同じ漫画を読んでいるとは思えない(くらいに違う)」と、言われるそうですね。
それだけ、奥深い世界なのだと思います。
こんな漫画に出会えたことを、幸せだと思っております。

「お会いして語り合いたい」というお言葉も、とても嬉しかったです。
本当に、直接お話し出来たら良いですね。

ありがとうございました。

■ 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

■ 非公開コメ下さったMさま

○11/3に非公開コメント下さったMさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

「Sの手口」読んで下さったのですね・・あんな長編を・・うわあ・・申し訳ないような・・
どうもありがとうございました。

「ベニスの商人」に対する解釈が同じとのこと、嬉しく思います。
初めて「ベニスの商人」を読んだ時は、単に痛快な法廷劇のように感じたのですが、「Sの手口」を書くにあたり、改めて読み直し、更に文献やネットでも色々と調べ、あんな解釈が出て参りました。
あれは、あくまで萩原の解釈ですが、確かに、私個人の解釈とも言えます。

巷でも、シャイロックの人物像については、様々な解釈があるようですね。
演じる方にしてみると、やりがいのある役だそうで。

レビュー2の記事も読んで下さり、ありがとうございます。
ほぼ同じ解釈とのこと、嬉しいです。
「秘密」は、読む方によって解釈が異なる作品で、そこが面白いところでもあるのですが、やはり、近い解釈の方のお言葉を伺うと、ホッとします。

Mさんは、薪さんに既視感を抱くとのこと、きっと、色々なことがおありなのでしょうね。

私の場合は、これまでにも書いておりますが、青木が他人とは思えなくて(笑)
清水先生や、「秘密」のファン、青木のファンには失礼だとは思うのですが、その行動パターンやセリフに、青木を自分の分身のように感じてしまうんです。
青木の目と一緒になって、薪さんを見つめ、青木の視点で、「秘密」の世界に身を置いているような感覚ですね。

それだけ身近に感じるからこそ、薪さんへの想いに無自覚だったり、Y嬢を選んだりする青木の不甲斐無さが、はがゆくて・・・(><)

非公開・公開に関わらず、コメントをいただけることは、とても嬉しく、ありがたいことです。
「アナリーゼ」って・・そんな大層なものではありませんのに、何だかものすごく素敵な表現をしていただいて・・(またも穴があったら入りたい・・)

そうですね、青木の想いは、真っ直ぐに薪さんに向かっていますね。
あの状況で、婚約者のことは見えてない・・。
鈴木さんも、最後の最後に想っていたのは、薪さんのことですし・・・毎度彼女が哀れであるとも言えますが。

そうそう、葬儀会場での、薪さんに向けた笑顔・・・くぅぅ・・!
青木、目を覚ませっ!!

あはは☆
青木の口の動きが、そう見えましたか(≧▽≦)
お気持ち分かりますよ~♪

「人と人同士の愛情」おっしゃるとおりだと思います。
性別なんて関係なく、本当に大切な人間、必要な人間は誰なのか、青木に気付いてほしいと思います。

レビューにも、温かいお言葉をいただいて。
ありがたくて、もう本当に何て申し上げたらよろしいか・・(つ;)

ありがとうございました。

■ 管理人のみ閲覧できます

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■ 非公開コメ下さったAさま

○11/24に非公開コメント下さったAさま

コメントありがとうございます。

お忙しい中、時間が出来たら早速いらして下さったとのこと。
本当に光栄です。
どうもありがとうございますm(_ _)m

いえいえ、私の方こそ単純ですよ~(><;)
もう、「薪さんが好き」という、その思いだけで突っ走っております・・お恥ずかしい。

「いつもの薪さんだ」と、私も思いました!
重い展開で先が見えないので、薪さんがいつものようにビシビシとその場を仕切るお姿、本当に嬉しいですよね♪

Aさんのおっしゃるとおり、薪さんはいつも、何をすべきか、常に判断し、行動なさっている。
とても有能で、強い方だと思います。

> ああ、そうだった・・・と、胸にストンと落ちてくる言葉の数々・・・。

嬉しいお言葉を、どうもありがとうございます。
こういったお言葉をいただくと、こんな拙い偏った文章ではありますが、書いて良かったと思えます(;;)

「凛々しさ、という痛み」不思議な響きでしたか(^^;)
この時の薪さんにピッタリというお言葉、とても嬉しいです。

レビューを読んで下さり、嬉しいコメントまで、どうもありがとうございました。

ハンドルネームを変更されたということで、了解致しました。
ご丁寧にありがとうございます。

ブログも開設されたのですね。
投稿者名にリンクが貼ってあったので分かりました。
お邪魔してみたら、既に大量の記事の数々!
これは腰を据えて読ませていただかなきゃと思いましたもので、まだ中身は拝見しておりません。
後ほど、時間を作って、ゆっくりご訪問させていただきたいと思いますので、その時はよろしくお願い申し上げます(*^^*)

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