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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

コメ、拍手コメ共に、過去記事にも遠慮なく投稿いただけたらと思います
レスは「コメをいただいた翌々日までにお返しする」ことを自分に課しておりますが、諸事情により遅れる場合もございます
でも必ず書かせていただきますので
ご了承下さいませm(_ _)m

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メロディ 2010年 12月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.2」


レビュー2:失ったものへの、痛み


  あの人にとっての葬式は

  天地の
  「貝沼事件」で失った2名の部下の
  そして

  そして・・・・・・


岡部さんの脳裏には。
鈴木さんを失ったばかりの、当時の薪さんの姿が、浮かんでいた。

葬儀の会場から、一度席を外し、再び戻ってきたと思われる、薪さん。
岡部さんの予測どおり、薪さんの目には、あの時の光景が、見えていた。
その耳には、「帰ってくれ」という声が、響いていた・・・。

雨の中、呆然と座り込む、薪さんの姿。
これを見ただけで、胸がギュッ・・と、痛くなる・・・。

「一期一会」で、初めてこのシーンを見た時。
きっと、こういうことがあっただろうと、それまでに想像をしていながら。
実際に見せられたくなかったと、そう、思った。

そして再び、ここで見せられて。
どうしようもない痛みに、胸が引き裂かれるようだった。

こんな光景を、幾度も見せないでほしい。
読者の、薪さんの目に、こんな辛いシーンを、映さないでほしい。

そして薪さんには、目の前で頭を下げる、鈴木さんの姿が見える。
「鈴」と言いかけて。
それが青木であると、知る・・。

鈴木さんと青木の姿が重なり、薪さんの背に、ゾクリと、寒気が走る。

ここに来る前に、薪さんは、青木の姉夫婦殺害事件の裏を、自分なりに、読んでいた。
「何もかもがつながるのだとしたら」
という言葉から察するに、それは自分に関わる物だと、薪さんは考えたのかもしれない。

真っ青になり、滝沢に声を掛けられ、ビクつく程に、おののいていた、薪さん。
そして、その後で、青木の姿が、鈴木さんと重なったことで。
薪さんは、悪寒を覚えた。

それはきっと、また、部下を、青木を失うかもしれない、恐怖・・・・・・・

一瞬にして、数々の悪夢がよみがえる。
そこに立ち、微笑む青木を。
そして真っ直ぐに、自分を見つめる青木を、前にして。

けれど。
思わずよろめく自分を、とっさに支えたのは、他でもない、その青木だった。

それでもなお、薪さんが、青木に対して、蒼ざめ、おびえた表情を見せるのは。
失った鈴木さんへの罪悪感を、青木に重ねているのか。
あるいは、今回の姉夫婦の事件が、自分に関わるものだと考え、負い目を覚えているのか。
それとも、青木自身を、この先失うかもしれないという、恐怖か・・・・。

薪さんの中で。
過去に失った命と、現在失われた命と、未来に失うかもしれない命。
それらの恐怖が、交錯する。

けれど、青木は。
再び、微笑んでみせる。

「大丈夫ですか」という、言葉と共に。

姉夫婦を惨殺され。
それが、過去に自分が捜査をしたMRI画像と同じであるという、迷宮のような世界を味わい。
容疑者として、逮捕された。
そして今、その姉夫婦の葬儀に、立っている。

とてつもないストレスを抱えている筈の、青木が。
葬儀に参列した上司である、本来なら、部下を励ます立場にある薪さんの。
その様子の異変に気付き、フラつく身体を、当然のように支え。
「大丈夫ですか」と、いたわる。

きっと青木も、薪さんの心中を、その傷を、知っているから・・・・。

繰り返し繰り返し現れる、薪さんの痛み。
鈴木さんを、天地を、他の部下達を。
失った痛み。

部下を失った人なら、皆、抱えるであろう、自分が上司の立場でありながら、その責任のもとで、部下を救えなかった、死なせてしまったという、負い目に加え。
薪さんの場合、貝沼事件の発端は、自分にあるという、負い目が重なる。

そして更に、鈴木さんに至っては、その、他ならぬ貝沼事件の末に、自分の手で、抹殺してしまったという、果てしない罪悪感が、永遠に付いて回る。

鈴木さんの家族にしてみれば、鈴木さんを手にかけたその事実を。
薪さんが忘れること、その苦しみから救われることなど、許せないに違いない。

けれど、鈴木さん自身は。
死に逝く時に、何を思っていただろう。
魂がそこにあるとしたら、何を望んでいるだろう。

終わりの無いその痛みを。
薪さんが、決して忘れることの無い、その苦しみを。
恐怖を。

見せ付けられる度に。

どうか、いつか、救われてほしいと。
願わずにはいられない。





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コメント

■ ・・・辛いです。

こんにちは。かのんさん(^_^)

葬式。
誰にとっても悲しく辛いものですが、
薪さんのお心を思うと・・・本当に胸が押し潰されそうなほど辛いですね。

薪さんにとっての葬式とは、過去の痛みや傷口を広げられ、抉られることです。

たつままは、鈴木さんの葬儀のシーンは二度と見たくないです。

雨の中、うちひしがれている薪さんのお姿が・・・あまりにも・・・。

そして、今回の葬儀は警察官でなく、一般市民。
しかし、青木の身内であり、第九に関する事件に巻き込まれたかもかも知れない被害者。

これは、今のところ、はっきりしたものでなく、
薪さんの頭の中の仮定でしかありませんが、
(たつままが薪さんの天才的な頭脳を推測するなんておこがましいですが)
多分そうなのでしょうね。

岡部の心配どおりでしたね(T_T)

薪さんは、青木に鈴木さんを重ねてしまった。

倒れそうになる薪さん。
すかさず薪さんの腕を掴み支える青木。

かのんさんのおっしゃるとおり、
青木は、薪さんの深い傷を知っています。
だから、薪さんのお気持ちが、状況が本能的にわかったのだと思います。

葬儀は何よりも辛いのだと。

もしかしたら、またもや、薪さんの瞳に映る自分が・・・鈴木さんを思い出させてしまったのだと感じたかもしれません。

青木は今、狂った世界に身を置いているのでなく、
自分のなすべきことを見つけたから、
薪さんを見つけたから、
迷いはなく、強いと思います。

逮捕されたこと、肉親を失った深い悲しみでストレスを抱えているでしょうが。

今は、母親に責められても、長い時を経れば、いつかは分かり合えるかもしれない。

しかし、それを見せつけられている薪さんは???

たつままは、青木より、薪さんの心痛を思うと辛いです(T_T)(T_T)(T_T)

青木の母親の行動を見て、
薪さんは、自分が責められているように思っているのではないでしょうか?

まるで、鈴木さんを葬儀の時に、親族に責められたように。

ううう・・・言葉に表せない。
ただただ、苦しいです(T_T)(T_T)(T_T)

え~ん。かのんさん。
すみませんm(_ _)m
まとまりがなく、だらだらと・・・

■ たつままさま

○たつままさま

こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 葬式。
> 誰にとっても悲しく辛いものですが、
> 薪さんのお心を思うと・・・本当に胸が押し潰されそうなほど辛いですね。
> 薪さんにとっての葬式とは、過去の痛みや傷口を広げられ、抉られることです。

そうですね。
薪さんにとっては、そういう意味も持つ・・・
辛いです・・(TT)

> たつままは、鈴木さんの葬儀のシーンは二度と見たくないです。
> 雨の中、うちひしがれている薪さんのお姿が・・・あまりにも・・・。

私もです。
記事にも書きましたが、「もう見せないで・・!」と思いました。
鈴木さんの写真が出た時点で、そのシーンを脳裏に思い起こすのですから、実際に紙面に出さないで・・!と・・。

> そして、今回の葬儀は警察官でなく、一般市民。
> しかし、青木の身内であり、第九に関する事件に巻き込まれたかもかも知れない被害者。
> これは、今のところ、はっきりしたものでなく、
> 薪さんの頭の中の仮定でしかありませんが、
> (たつままが薪さんの天才的な頭脳を推測するなんておこがましいですが)
> 多分そうなのでしょうね。

「一連の事件」とおっしゃってることから、少なくとも薪さんは、全ての事件が繋がっているとお考えなのは確かですよね。
それが確定的になった時の、薪さんのお気持ちを思うと・・これまた、辛いです・・・。

> 岡部の心配どおりでしたね(T_T)
> 薪さんは、青木に鈴木さんを重ねてしまった。

岡部さんて、本当に薪さんを思ってくれる、いい人、いい男ですよね・・。
そう思うと、複雑な気分になるのですが(これはまた、改めて記事にするつもりです)。

> 倒れそうになる薪さん。
> すかさず薪さんの腕を掴み支える青木。

今回、嬉しかったのが、青木が薪さんを見て笑みを見せた瞬間と、この、薪さんを掴んだシーンでした。
泥沼を這い回るような思いに捉われていても、薪さんを大切に思う、その気持ちは、青木の中に常に変わらずにあるのだなあと。

> かのんさんのおっしゃるとおり、
> 青木は、薪さんの深い傷を知っています。
> だから、薪さんのお気持ちが、状況が本能的にわかったのだと思います。
> 葬儀は何よりも辛いのだと。
> もしかしたら、またもや、薪さんの瞳に映る自分が・・・鈴木さんを思い出させてしまったのだと感じたかもしれません。

そうですね。
ある方向に至っては鈍感だけれど、それ以外においては、本能的に勘の鋭い人間ですものね。
特に、薪さんの苦しみは、敏感に感じ取る青木だから・・。

> 青木は今、狂った世界に身を置いているのでなく、
> 自分のなすべきことを見つけたから、
> 薪さんを見つけたから、
> 迷いはなく、強いと思います。

そうですね。
「薪さん」という光があることで、それにすがることで、青木は、青木でいられる。
そんな気がします。

> 逮捕されたこと、肉親を失った深い悲しみでストレスを抱えているでしょうが。
> 今は、母親に責められても、長い時を経れば、いつかは分かり合えるかもしれない。

この母親は・・もう、何て言ったらいいか・・いえ、子供を持つ親として、この状況に理性が吹き飛ぶのは分かりますが・・(これも、後で改めて記事にしようと思います)。

> しかし、それを見せつけられている薪さんは???
> たつままは、青木より、薪さんの心痛を思うと辛いです(T_T)(T_T)(T_T)
> 青木の母親の行動を見て、
> 薪さんは、自分が責められているように思っているのではないでしょうか?
> まるで、鈴木さんを葬儀の時に、親族に責められたように。

きゃああああっ!!
それは・・それは辛いです・・・・。
うう・・(TT)

> ううう・・・言葉に表せない。
> ただただ、苦しいです(T_T)(T_T)(T_T)
> え~ん。かのんさん。
> すみませんm(_ _)m
> まとまりがなく、だらだらと・・・

いえ、とんでもございません。
お気持ち、すごく分かります。

それに、まとまりが無いなんてことは、ございませんし。
いただいたコメに、同じ思いで「秘密」を読んでらっしゃるのだと分かり、励みになります。
感謝しております。

それに、私なんてそれこそだらだらと、毎号メロディが発売される度に、レビュー記事を7つも8つも書いておりますし(^^;)
「秘密」は、読むと様々な思いが溢れてしまいますよね・・・。

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