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かのん

Author:かのん
薪さんと同身長が自慢です

基本、「薪さんと鈴木さんは精神的両想いだった」「薪さんと青木には、心身共に結ばれてほしい」という、偏った視点で書いております
創作も主に、薪さんが「青木と幸せになる未来」と、「鈴木さんと幸せだった過去」で構成されております

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メロディ 2010年 12月号「秘密-トップ・シークレット-2010 END GAME ACT.2」


レビュー5:事件にひそむ、痛み


「夫婦惨殺 浴槽に2遺体」
「SAT突入 容疑者の男 緊急逮捕」

最初に、この新聞記事が現れ、胸が、ギシッ・・と、痛んだ。

これでもか・・と、前号でも見せられた、その凄惨な遺体が描かれ、更に、
「容疑者 現職の警察官!?」
「被害者の弟(24)の身柄を拘束」
・・・と出る。

「科警研に勤める、被害者の弟」とだけで、青木の名前は出ていないが、関係者は皆、それが青木だと分かる筈。

誤認逮捕に過ぎなくても、こうして、容疑者として報道されてしまう現実・・・
容赦ない展開に、胸が、きしむ。

いきなり、こんな残酷な物を突きつけられて、私は、最初は次ページの表紙さえ目に入らず、胸がギシギシときしむのを感じながら、ページをめくった。

そして・・・
とりあえずは、誤認逮捕と認められ、青木が釈放されたという事実に、ホッ・・と、胸をなでおろした。

もし、青木の拘束が長引くようだったら、青木本人はもちろん、薪さんも疲弊するだろうと、それを思うと苦しかったので、本当に、良かった。

誤認逮捕と認められながらも、「第一発見者」としてだけでなく、「重要参考人」とされてしまうことが、悲しい。
しかも、釈放に、圧力がかかったのではという声まで上がるとは・・・。
一度、犯人と目されてしまうと、その潔白を証明するのは、難しいことなのだろうか。

そんなことを思い、落ち込む気持ちを救うように、薪さんは、鮮やかに、その疑惑を払拭して見せる。
青木の犯行は不可能だと、その場に居た警察官達、及び、私達読者に、明確に示されたことで、清水先生は、この件でストーリーを引っ張る気は無いらしいと、私は安堵した。

けれどここで。
新たな疑問も沸いてくる。

こんなにアッサリと釈放されてしまうのだったら、犯人は何故、青木を逮捕させたのだろうか・・?

被害者の死亡時刻は、司法解剖で、真っ先に浮かび上がってくる。
そして、複数の目撃証言や、監視カメラによって、青木がその時刻に、姉の家に向かうのは不可能だと立証される。

更に、鑑識の仕事により、青木以外に、2階の窓から侵入し、玄関から出て行く、革靴のまま歩き回った足跡も、発見される。
煙草の吸殻から検出された唾液も、被害者や青木とは、合致しない。

そして、青木の姉のケータイから青木のケータイに、2回、電話がかけられ、青木が姉の家に入る5分前に、近くの公衆電話から110番通報がされたという、事実。
その電話ボックスには、被害者の血痕が残っていたという。

司法解剖・目撃証言・物的証拠・・全てが、青木が犯人ではないということを、示している。
青木が拘束されても、すぐにそれが誤認逮捕であると分かり、釈放されるのは目に見えている、材料の数々。

あれ程、手の込んだやり方をして、わざわざ青木を現場に誘導し、渋谷警察に逮捕させておいて、この結果。

何故、青木の姉夫婦が殺されたのか、ということと同様に。
何故、犯人は、青木を逮捕させたのか、ということが、大きな疑問になってくる。

ここで、ちょっと余談。

「現在110番通報された録音テープの声紋を解析中だが・・・容疑者の特定は期待出来ない。前科者ではない事だけは確かだ」
とのことですが。

チャッピー事件(コミック3巻)の際、
「今は匿名で通報しても、ほぼ身元がつきとめられてしまうから」
というセリフが、ありましたよね・・・。

私はこのセリフを見て、「近未来には、何かそういった、通報者の身元が特定される特殊な技術が発達しているのか」と、納得したのですが。

少年少女達が、チャッピーの事件を目撃しながら、警察で取調べを受けて、ドラッグや器物破損のことが知れたら、希望校に進学出来ないからと、通報を見送った・・

という事実が、この事件では、とても重要な要素、事件のベースになっていた気がするのですが・・。

この少年少女達だって、前科者ではなかったろうし。
ストーリーに直接大きく関わらないことであれば、読んでいて多少の矛盾があっても、気にしないのですが・・・。

「ほぼ身元がつきとめられてしまう」の「ほぼ」に、今回は入らない例だった・・と、納得することにします。

話を戻します。

渋谷警察と第九の合同捜査が決まった、今回の事件。

これまでも、第九は、他の警察機関と連携しながら捜査をしている・・という認識だったのだけれど。
それはあくまで、
「現地警察や捜査一課など」現場の情報→「第九」
「第九」MRI捜査によって特定した犯人の情報→「現地警察や捜査一課など」

といった、「最初の情報提供」「犯人が確定してからの情報提供」などの、MRI捜査の前か後の、情報を流し合うだけであり、基本的に、第九は、担当した事件は、単独で捜査を行なってきたのだろうか。

そうなると、これまで描かれてこなかった「合同捜査」という形によって、何か、軋轢というか、これまでと違う障壁も、出て来るのだろうか。
まあ、刑事ドラマにありがちな、「本庁と現地警察が反目し合う」みたいな描写には、ならないだろうが。

  もし
  何もかもがつながるのだとしたら

  「犯人」の狙いは
  一連の「犯行」の目的は

  「青木家」を狙い
  「青木」を陥れる工作は
  ただ

  ただ


手が震え、蒼ざめ、声を掛けられてビクと驚く様子を見せた、薪さん。
薪さんが「考えてる」こととは、一体、何だったのだろう。

「何もかもがつながる」「一連の犯行」という言葉と。
青木の姉夫婦の遺体や、薪さんの車の爆破が、並べて描かれたことから。

やはり、青木の姉夫婦の殺害は、それだけが独立した事件ではなく、「第九」に、薪さんの抱える「秘密」に、関わることだと、薪さんは考えているのだろう。

その中身は、分からないが。

もし、「ただ」という言葉が、ただ、「脅すためのものだった」と続くのだったら・・・
それで青木の姉夫婦が惨殺されるなんて、あまりにも、残酷だ・・・・・。

車の爆破が、「お前の命なんて、簡単に奪える」という、脅しだったとしたら。
それでも薪さんは、怯えない。
自分の命が奪われることには、臆せずに立ち向かえるから。

それが脅しにならないと知った、犯人は。
青木が、薪さんと同じ「秘密」を抱えていることをいいことに。
青木が、薪さんにとって、大切な人間であるという事実を、いいことに。

「お前の命なんて、簡単に奪える」という脅しを。

「お前の周囲の人間の命なんて、簡単に奪える」
「お前の大切な人間を、殺人犯に仕立て上げ、苦しめることなんて、簡単に出来る」
という脅しに、すり替えたのであったら・・・。

たとえ、薪さんが、自分の命なんて捨てても構わないと、思っていたとしても。
大切な人間が、苦しめられたり、殺されたりするとなったら、恐怖に怯えるだろう。
それは・・何よりの「脅し」になるだろう・・・。

まさか、そんなことではないと。
こんな想像は、全くの見当違いだと。
否定されてほしい。

いつもいつも、予想をくつがえす展開を見せてくれる清水先生だから。
きっと、違う。
私は、自分に言い聞かせている。

もし本当に、青木の姉夫婦の殺害が、薪さんに関わることであったなら。

青木を苦しめたという、事実に。
青木の姉夫婦という、「第九」とは、全く関係ない、一般の人間が、こんな目に合ったという、残酷さに。

薪さんは、どれ程に、苦しむだろう。

清水先生、お願いします。
どうか、そんな苦しみまでも、薪さんに、背負わせないで下さい。

薪さんの中に、不吉な予感が渦巻いたその後に。
滝沢の手に乗る、数珠を見せられた。
それに象徴される、「葬式」という場所。

薪さんにとって、多くの失った命を、思わせる場所。
そこに立つ、青木。
鈴木さんと重なって見えたのは、青木にも、鈴木さんのような未来を、感じたからか・・・。

いいえ、薪さん。

青木は、そんなことには、ならない。
そこに、鈴木さんと同じような、不幸な未来という運命が待ち構えていたとしても。
青木はきっと、鈴木さんとは違う未来に、運命を、変えてみせるから。

もし。

もし、姉夫婦の事件が、薪さん、あなたに関わっていたとしても。
青木は、あなたを決して、恨まない。

自分のことは、恨むかもしれない。
自分のせいで、姉夫婦があんな目に合ったと。
それでも。

卑怯な奴らに、どんなに苦しめられても。
どんなに、辛くても。

青木は・・・薪さん、あなたが居る限り。
きっと、前に、進んでいくから。





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